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【ゴリゴリネタバレ】映画『海辺のエトランゼ』を「「絶対」」に観てほしい+かなり私的な感想

以下、元々【2020/09/14 04:54】最終更新だった記事はそのままに、それから3週間近く経って映画『海辺のエトランゼ』を更に何度か観て考えたことを整理して加筆します。みんな『海辺のエトランゼ』を観てくれ。
記憶と原作を頼りに書いてるので映画劇中のセリフそのままとはややちがうかもしれん。

【以下10/4 0:24加筆分】
映画『海辺のエトランゼ』は紀伊カンナ原作のボーイズラブコミック作品をアニメ映画化したものです。
私は2017年に原作を読んで以来のファンで、今回のアニメ映画化も非常に楽しみにして初日に映画館へ向かいました。
そこで私が喰らったどデカい衝撃とどデカい救済をできれば皆さんにお伝えし、あわよくば興行収入に積極的に貢献してもらい、物語の直の続編『春風のエトランゼ』①〜④巻発売中以下続刊の更なるアニメ化をみんなで願えるようになんか書けねえかな〜と筆を執った次第です。以下続編のことも多少絡めてネタバレありで物語を紹介していくんじゃ。お覚悟。

【あらすじ】
小説家を目指す青年・駿は、
海辺の少年・実央に思わず声をかけた。
――「ちょっと、君!」
それをきっかけに、
実央も駿のことを意識し始めるが、
彼は島を離れなくてはならなかった。
「はやく大人になりたい」
そう言い残し、実央は去っていく。
3年後、実央は駿のもとに戻ってきた。
少しだけ大人になって。
はにかんだ笑顔を浮かべながら。
叶わないはずの想いが、通じあったとき、
止まっていた時間が動き出す。
(公式HPより抜粋)


まずどこの海辺だよって話なんですが、舞台は沖縄慶良間諸島は座間味島という離島です。実際に海がめちゃキレイらしい。ググれ
まず私は全く行ったことがないにも関わらず離島への逃避願望みたいなものがあって、BL映画とは思えないくらい美しい背景美術(正直当初BLだから背景はそんなに期待してないよ〜と舐めてた節があった。土下座して謝罪します)で冒頭からぶん殴られてまず正気を喪失した。海がね、美しいんですよ。先に言っておくと『海辺のエトランゼ』は世界にまるごと祝福された二人の物語だと思ってます。


で、主人公の橋本駿(cv村田太志氏、マジで橋本駿のキャラデザと声帯の完全一致感はヤバい)は元々函館の生まれでゲイなんですが、幼なじみとの結婚式当日に家族カムア・婚儀破談・実家絶縁トリプルコンボ全部のせ丼特盛りをかまして家を飛び出します。その後出版編集などのバイトを経てとある経緯で小金を手にした橋本(あえて橋本と呼ばせろ)は、やや遠縁のみやこおばちゃんが民宿兼ご飯屋さん「京屋」をやってる座間味島へ身を寄せるのだった…。(このあたり詳細は続編で)


まず離島で民宿をやってる親戚がいるって羨ましすぎない????いや、離島の暮らしも北関東でのんきに暮らす大学生には想像もつかない大変さがあると思うんだけどさ、橋本よ、おめぇめちゃくちゃ良い親戚ネットワークあるやん。すげぇ〜〜〜うらやましさカンストで言葉も出ん

親戚のみやこおばちゃんや、同じく京屋に住み込むレズビアンのエリちゃん(めっちゃいい性格しとる、ラブい)やエリちゃんの彼女の鈴ちゃん(ラブい)たちと京屋を手伝ったりして何やかんや平和に暮らす橋本、元々本をよく読んでいたのもあり旧バ先から回される下読みなどこなしつつ自分でも小説家を志し始め、島で暮らし始めて3年が経った。
そんなある日橋本は、民宿の目の前にあるベンチから一人海を眺める美少年を見かける。美少年、夜になってもいる、帰らない。橋本、美少年が気になる。『海辺のエトランゼ』、タイトル回収ですね。海辺に佇む異邦人。美少年は知花実央という島の少年でした。


橋本、のんきに(顔がいい少年が物憂げにベンチに座っとる…)と眺めてたわけですが、実は実央は唯一の肉親だった母を高校生にして失い、親戚の家に引き取られて孤独な思いをしていたのでした。
そんなこととは露知らぬ橋本、京屋さんで売ってるパンの残りをいつまで経っても帰らない実央にあげ、そのお礼に実央お母さんの育てた苗の株分けを持ってきた時におばちゃんから聞いて初めて実央の境遇を知ります。

ベンチに座る実央に隣いい?と腰掛ける橋本。
「いつも一人で寂しくならない?」
とクッッッソ地雷臭い超鈍感お前ほんとに小説家志望か????と全観客が呆れる一言を放ちます。
実央、ブチ切れ
「いつも見てるのはそっちだろ(怒)💢💢………
………気持ち悪い
最後にボソッと言われた一言で高校の時のイヤ〜な記憶(ゲイ特有の「あいつホモっぽくね?笑」系の周りは隠れてなにげなく言ったつもりでも実は聞こえてた本人は図星でマジで笑えないやつ)がフラッシュバックした橋本、貧血でぶっ倒れて慌てた実央に屋内に運び込まれ(たらしい、橋本視点なので実央のスパダリぶりは見られないのでした……)

いや、筆者お前何そのさも知ったような口ぶり…って感じですが何を隠そう私自身もまさに男女二刀流だからなんですね〜…いや〜この回想フラッシュバックシーン、地味にキツいんですよ、私も似たような感じで思い当たる節があるから…まあ私は橋本と違って色々迷惑かけながら生きてるんで自業自得感満載なんですが…それはさておき…
この絶妙なリアリティがキッつい ちなみに映画オリジナルシーンです、大橋明代監督、その裁量がすごいわよアナタ…

翌日、橋本のところに実央がやってきて酷いこと言ってしまったと謝罪、ほんまにええ子や。マジで実央は愛の愛による愛の子です。
それに対して「いや君が謝ることないんだよ…俺が声掛けたの、ただの下心だから…😂😅😓」とこれまた状況が状況だったら割と最低な回答では?という発言をかます橋本。でも、一瞬のシーンのことだけど内心駿は、あ〜あ、またホモだって思われたなぁ、って小さく絶望してるシーンだと思うんですよ、ここ。
でもそれに対して実央は
「なにそれ、ナンパみたいじゃん…………
……………でも、よかった」
(正真正銘ナンパどころか完全に告白だよ
💢💢💢筆者注)
繰り返しですけどナンパどころか完全に告白なんですよね…。

ここで一つの救済が達成されたと私は思うんですよ。実央はこれまで「家族がいなくてかわいそう」「一人でかわいそう」という同情から散々声かけられてうんざりしてもう疲れてお父さんとお母さんのいる海の向こうへ行ってしまおうかな、と思うくらい追い詰められてたんですよ。
続編で実央は、ある人物に実央にとって駿はなに?と聞かれて「恩人」と答えるんです。
橋本の美少年と話したいっていうしょ〜もない、でも駿だからこその下心が、ここで実央の心に触れて、少しだけ冷えきった心を解きほぐしたんですよ。ハア〜〜〜〜〜泣く。というか泣いとるわボケ
駿は最初から実央のことを「かわいそうな実央」としてではなくてただの「実央」として見てたわけです。ていうか橋本、あとあと指摘されがちなんですが、マジで自分のことしか考えてないし、公式で台本のト書に「クズ男」とか書いてあったらしいんですけど、でもその駿の性格が、確かに知花実央っていう一人の人間を救ったんですよね。これは言い過ぎかもしれないけど、駿がゲイだったからこそ実央の心に触れられたのかもしれない。私はね、いつもここで少し泣きます

そんなこんなで京屋で橋本おばちゃんエリちゃん鈴ちゃんたちといっしょにご飯を食べたりして少し距離を詰める橋本と実央。
ご飯のあと、海辺のベンチに座って語らう二人。しかし実央は翌日本島の施設に移ることを突然告げるのでした…
「こどもって、ひとりじゃ何もできないよ」
高校生の実央が島を去ることを告げて言うこのセリフ、個人的にめちゃくちゃ身につまされてキツかった。私、大学生にもなって、何にも、な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んにもできねえなと。
実央、めちゃくちゃ偉くないですか?そしてこのセリフへの応答は少し先を読み続けて欲しい。
携帯持ってない実央、番号も交換できないので、本島に行ったらそのうち電話するね、と言い、駿の手に自分の手を重ねます。
翌日まるでいつも通り学校に行くように実央は島を去ります。


それからーーーーー
3年の月日が経ちました。
その間に新人賞に入選した橋本、連載ももらって(すげぇ〜)作家として〆切に苦しみながらも変わらず京屋で暮らしています。
エリちゃん鈴ちゃんはこの度京屋を出て(元々住んでたのはエリちゃんだけ)二人だけの愛の巣へ引っ越すことに。容赦なく橋本をこき使いながら引越し作業を進めます。
サボってる橋本が読んでる本に挟まっている絵葉書が1枚。実は小説が入選した折、実央から一言おめでとうと書かれた絵葉書が送られてきたのでした。でも実央からの連絡はそれきり。約束した電話もなく、駿は「ま、そんなもんだよね〜…」と割り切ったような諦めたようなひとことを漏らします。うわ、キツ…駿がこのあきらめに慣れてるのがさぁ、リアルでキツいよな…
そんな橋本へ追い打ちをかけるようなエリちゃんの一言、「あ、そろそろ新しい男の住人着くから」。橋本「聞いてね〜」男の住人の場合カーテン1枚隔てた仕切りだけで大部屋をシェアすることになる橋本、マジか…ともはや疲れ果て何もかもあきらめます、橋本はツカレタノダ。そりゃいきなり知らんやつとカーテン1枚隔てた暮らし今日から始めろ言われたらビックリするわ。そんな大事なことを言わないエリさま、鬼だわ…

居眠り始めようとする駿に
「寝てるの?」と聞き覚えのある声。
新しい住人とは他ならぬ実央のことでした。20歳になって、京屋で必要なことは何でも覚えて、一人で何でもできるようになって帰って来たと言う実央。
「こどもって、ひとりじゃ何もできないよ」
そう、実央が去った時のこのセリフは、のちにスパダリとしてカムバックするための布石なのでした…マジか……いやマジか………

(こういう一つ一つセリフの応酬というか活かし方非常に濃密なのは実はこのシーンなどが含まれている単行本1話が元々読み切りとして構想されていてかなり濃密に話が構成されてることもあると思います)

筆者、個人的にグサリと刺さりました。だって私より歳下の実央くんがこんなに自分の無力を自覚して努力して何でもできるようになってスパダリとして帰還したというのに大学生活というぬるま湯に浸かってる私は一体人生において何を成し遂げたんだろうかとマジでショックを受け(ショックを受けるだけなら誰にでもできんだヨこら)とりあえず私は一念発起して新しいバイトを探した(そして応募したバイトは定員に達していた)
これは続編で描かれることなんですけど、実央くん、実はちゃんと京屋さんに電話していたのですが、その電話に出たのはエリちゃんだったのでした。エリちゃんは「あいつはね〜ゲイなのよゲイ、男が好きってこと?わかる???」とマイペース全開で実央の電話を駿に取り付いだりは全くせず(でもそれがエリちゃんの優しさなんだよね)、それから実央は酒屋さんの配達バイトで知り合ったゲイバーの面々などと交友を深めつつ駿とのことをずっと考えに考え、フリーターとはいえ平然と常時バイトをかけ持ちしつつスパダリ力を3年磨き続けていたのでした…

実央くんの折れてしまいそうなほど細くて儚い美少年→元気いっぱい咲き誇る爛漫キラキラ笑顔のスパダリへの成長に完全にノックアウトされたワイ、そして恐らく橋本駿へスパダリ実央から驚愕の一言。
「俺、駿のこと好きだよ、だから駿も俺のこと好きになってよ!」
これが、3年考え続けた知花実央の答えです。
海辺のベンチに移動してからしかし駿は実央にこう言います。
「冗談だろ。男が好きなんていいこと何も無いよ」
「だから3年考えたよ」
「そんなの思い込みだろ」
「そうかも」

思わぬ返答に黙る駿
「理由なんかいいんだよ。一緒にいたいから、戻ってきたよ」
号泣。3年前にしょ〜もない、駿のクソしょ〜もない下心で、でもその下心でたしかに救われた実央が、ゲイであるアイデンティティにさんざん悩みクソ拗らせている橋本駿に放つ「理由なんかいいんだよ」「一緒にいたいから」「戻ってきたよ」。このセリフが救済でなくてなんだと言うのでしょう。これ以上の言葉が必要ですか?知花実央のスパダリ力の前にはもはや言葉は無力です。平伏して祈りなさい。

なんかいい感じになって(語彙力の死)キスしようとする実央、「アッ、なっナンカ、腹減ったな」とヘタレ橋本にキスを回避され「なんで今〜〜⁉️⁉️⁉️」とガン萎えしますが、振り返った駿に一言「おかえり、まだ言ってなかったから」と言われ、明るい激マブ笑顔で「ただいま!!」と返すのでした。

ここまでで冒頭1/4(推定)(計ってないのでわからん)〜驚愕〜
なんつ〜濃さ
😂😂😂 なぜ推定1/4かというと(筆者が挿入した続編由来の回想シーンなど除いて)ここまでのシーンが映画化原作『海辺のエトランゼ』単行本収録全4話のうちの第1話部分だからですッッッッ!!!!!!やべぇ〜〜〜〜紀伊カンナやべぇ〜〜〜〜〜(敬称略)

まだキスもエッチもしていない…そこのBL好きなアナタ、あきらめないで、キスもエッチもあるわよ…coming soon...♥

そこのBLはあんまり得意ではない貴方、既に十分理解してもらえたと思いますが『海辺のエトランゼ』はBLという枠には到底収まらないデッけぇ愛を描いた作品なんだってばよ…頼む…少しでも気になったら…劇場に…観に行ってくれ……まだ、まだ君に観てもらいたい続きがあるんだ…ここで終わると…思うなよ…(なんかちがう)


すまん、私の筆が遅いばかりに今この文を書いている段階で10/4(日) 0:18なので日曜に観に行ってもらうためにも一度このnoteを投稿するのだ…

でもあとあとというかなるべくすぐ原作2話〜4話に該当する部分のネタバレ付き感想も書いて行きたいと思う(何より私自身の整理として書きたいし読んでもらうとより魅力が伝わると信じている)ので、ここまでを読んで少しでも気になった人、一度でいい、上映終了間近の劇場もあるので映画『海辺のエトランゼ』を観に行く決断をしてほしい、ですッッッ!!!!!
【1:09追記、noteは共有機能でツイートに埋め込む形なら更新してもリンクが機能するようですが画像などと一緒にツイートするためにただリンクだけを貼ると、記事を編集した際にURLが機能しなくなるようです。しばらく記事の更新は控えます】










【ここから2020/09/14 04:54投稿原本】

海辺のエトランゼを公開日に2回、公開3日目に1回観て、心がぐちゃぐちゃです。辛い。ついったーで吐き出してるだけだと足りないので長文にします。

ここから映画と最新巻までのネタバレあり

映画(に限らない)『海辺のエトランゼ』のヤベェところ

見出しから語彙力死んでるよ〜
絵のことはわかりましゃん でも風景の絵がすっごいすっごいキレイ 海がきれい 波がきれい 花がきれい 家がきれい 楽園 誰だってこんなの観たら座間味島行きたくなっちゃうよ ちなみに座間味島ストリートビューは曇り 残念
海から画面が始まるの、監督がインタビューとかで言ってる実写っぽいってことかな?わからんけども でもただのアニメとは一線を画するかも
BLなんだけど、文学作品映画作品として普遍的な価値があるよ は?文学作品じゃなくても偉いよ 漫画でもコミックでもバンド・デシネでも分類なんて何でもいいんだよ『『『『海辺のエトランゼ』』』』が
『『『『『『海辺のエトランゼ』』』』』』として
価値があるんだよ 泣くわコラ

経緯来歴については単行本と映画パンフいくつかのネット記事の知識しかないけど、元々海辺〜1話で読み切りとして完結の予定だったんだよね?
濃い すごく濃い 記号濃度がすごく濃い 読み切りの1話で記号の回収自体は終わってる(と思う)
夜の海、海辺、ベンチ、民宿 明白な境界線上の存在の危うさ、まさに異邦人 タイトルすごいよ「海辺の異邦人」 カミュの『異邦人』も海辺の話だよ ほわっほわの絵で私たちに読解を強いてくる 紀伊先生がどこまで考えてたかじゃない 俺がすげーと思ったからすげーんだ
だからそのあとの話の展開、海辺〜はまだね、ちょっと張り詰めてる感じがあるけど 春風〜になってからの弾けようはすごい 人間と人間関係の爆発!!氾濫!!太陽が眩しい!!(これはカミュ) 海辺〜のしっとりした感じも大好きだけど春風〜の大爆発も私は大好きだーーー!!!!!愛は地球を救う!!!

ちょっと話逸れた
深刻に考えるとさ、いや、薄々わかってたんだよね、映画であって現実じゃないことは 実央以外の駿えりすずみんな離島に住んでる割に都会的な雰囲気だし全然日焼けしてないし ググッた限り離島を求める人はもっと日焼けした陽キャ うまい言葉がみつからないけどこれはなるべく客観的な表現を求めた末で陽キャに敵対する意味ではないよ
暮らしだってさ〜〜〜大変だよ〜いくら少し蓄えがあってもさ〜フリーターと小説家だよ 今どき売れないよ小説 いくらお馬のお金あるっていっても でもさ〜〜〜いいじゃん いいよ いいよ!!ニートだっていいじゃん!!!!全肯定だよ 全肯定どころじゃねえ超肯定だよ
ちょっと夢物語すぎるよ、でもその夢物語を信じさせるためにスタッフみんな全力を超えた全力出してるんだって 夢物語でも信じさせる重みがあるんだって 猫作監とか料理作監とか すごいよ 猫ちゃんすごいよ すずちゃんが実央に山盛りにして渡すポテトサラダとおばちゃんがやべぇくらい山盛りにして実央に渡す煮物愛しすぎるよ 死ぬ気で日常してるよあの子たち 私はおばちゃんがめちゃくちゃ推しです おばちゃん(泣)(泣)2人を見守ってくれてありがとうでも原作で駿がおばちゃんに朝まで部屋来ないで…って言うところがテンポ的にかカットになったのは少し惜しいよ 取り乱したね ごめんよ エトランゼ観てからずっと取り乱しとるわ💢💢

現実は『海辺のエトランゼ』じゃない 『海辺のエトランゼ』は現実じゃない それがちょっと耐えられない 3回目観に行く前に勝手にGoogleマップで擬似聖地巡礼した 取材協力に書かれてる場所調べてみてね(パンフにスタッフロール載ってる) でも地理は架空の設定かも おばちゃんの民宿は目の前が海だし港もないからどちらかというと島の東の方の入り江のイメージ?(港は島の西の方)入り江と呼べる規模感なのかわからないけど
あ〜行きたいよ 『海辺のエトランゼ』の「海辺」に行きたいよ

本番です きぇぁらくた〜たち はい愛しい
私はね、海辺のエトランゼのキャラクターたちがむっちゃくちゃ好きなんです えりちゃんとすずちゃんが春風〜3巻の最後に訪ねてきた時ほんとにうれしくてボロボロ泣いたし今も泣いとるわコラ!!!💢💢あ、泣いたらちょっと落ち着いた…
きっとね、えりちゃんすずちゃんにも駿と実央に負けないくらい、すんごい、恋があったと思うんですよ わかんないけどね 部外者には
おばちゃんもさ、駿とどれくらいの遠縁なんだろ 大おばか駿の父母どちらかとおばちゃんがはとこくらいのイメージ 大おばは近いか? おばちゃんもさ、どういう人生を送って今あの島で民宿をやることになったのかすっっごい気にならない?
なんていうのかな みんなそれぞれの人生あるんだよね 民宿の駿と実央の部屋に前の住人が置いてったものがそのまま残されてて(パンフチェック)駿も本を置いていく みんなエトランゼだよ異邦人だよ 橋本駿と知花実央だけじゃない えりちゃんすずちゃんおばちゃんだけじゃない 桜子ちゃんだって駿がいない6年があった つけみみバーのみんなに和田くんに編集部の人に駿にお金くれたお馬の人にそれまでのそれぞれの人生いっぱいいっぱい色んなことがあってその彼らが今の駿と実央の人生に関わってくれるの、めちゃくちゃ愛おしくないですか? 愛おしすぎる 好きだ
『海辺のエトランゼ』はね、2人の関係性だけを記号的に描いて終わるBLじゃないですよ もうなんて言ったらいいかわからない結局最後は愛だよ
ママ〜(泣)(泣)つけみみバーのママ映画に出てくると思わなかったよめちゃくちゃ声が良かったよ あの時実央を助けてくれて本当に本当にありがとうございましたほんとに、ほんとにありがとう(マジで泣いてる助けて)ちょっと泣いて落ち着いた

「いつか 好きになった相手と そんなこと 絶対叶わないと思ってた」
PVで何度も何度も何度も何度も繰り返して聞いた駿のセリフ 私ね、ここのセリフの時流れてる音楽が むちゃくちゃ あまりにも 好きなんですよ
実はミオミオにも同じ「いつか」で始まるセリフがあって 駿のセリフに先立って桜子との会話の中なんですけどね その時も音楽が流れてるんです
二人の「いつか」実央の未来に向けたいつか、駿の過去からの「いつか」私はここでシンクロしてるこの二人が愛しすぎて死にました 死にましたって不謹慎だよ実央はお母さん亡くしてるんだよ ごめんね実央これからはこんな言葉遣いしません マジでやめろ!!
やめます 死んでる場合じゃないよ 実央そんなこと言わないでよ、愛から出た「いつか」なのはわかってるけどさ、それでもずっと駿と一緒にいてよ つらいよ
このシーンたちに寄り添うように流れてる音楽、ほんとに最高なんです ありがとう窪田ミナさん

はぁ〜もうしんどい 身体がしんどい 泣いたり泣き止んだり 泣いて泣いて泣いて泣き疲れても〜🎶 こんなネタみたいな繋げ方をする予定じゃなかった💢💢
ごめん実人生こんなに泣いたのほんとに数年ぶりでしんどい それはほんとだしMONO NO AWAREさんの『ゾッコン』ずっと聴いてるし聴くと泣くから聴けない でも聴く
Twitterで見たどなたかの、エトランゼは陰から光のところにキャラクターたちが出てくるみたいな感想(うろ覚えで全然ちがったらごめんなさい)があったかもしれないんですけど『ゾッコン』は、『ゾッコン』は、最後に私たちにめちゃくちゃ陽を浴びせて劇場から追い出してくれるんです ほんとにありがとう、助かってます またお世話になります 『ゾッコン』があるからグズグズに泣いててもギリギリ立てるしでも『ゾッコン』が良すぎてやっぱり泣くんだよ

最後に
声優さんたちの演技が最高だったよ 実央のお母さん、想像の5000倍かわいかったよ えりちゃんすずちゃん、まんまえりちゃんすずちゃんだよ💢💢💢 みみママ(泣)(泣)一言、ほぼひとことだけど私はあれだけで泣けるよ泣泣泣 おばちゃん(泣)(泣)愛しすぎるよ
桜子ちゃん、ありがとう それしか言えない
村田太志さん松岡禎丞さん、ありがとう
何でそこ?って感じかもだけど私は橋本駿の「ボクちゃんモテモテ〜〜」と実央に出会ってすぐと3年後の人間性の変化がすっごい好きです ありがとう
知花実央が本島に向かうお船の中で言った「まあね」があまりに可愛すぎました 優勝です 誰がなんと言っても私が優勝させてやるからな実央!!!!!かわいいぞ!!!!!実央可愛い!!!!ありがとう!!

こんな感じです(どんな感じ?)
比喩じゃなくて数年ぶりに号泣しながら深夜テンションで書いたのでいつも通り支離滅裂だけど勢いは好きなので誤字脱字以外直したくない

まだ下に続くけど比較的客観的な意見はここまでなので以下はプライベートなことを書き殴ったものになります(なぜって所詮プライベートなnoteだからね)読まなくていいし読まない方がいいしでも私がエトランゼに関する書き物を分けたくないし一緒に愛したいという個人的な理由から下にそのまま続くだけなので日記帳代わりだしむしろ読まないでください フリじゃないです ごめんね 不快になっても弁償しないしできません まあたいしたことは書いてないけど

橋本駿にゾッコンだよ

橋本駿て男がめちゃくちゃ好きなんですよ。ていうか私の好みなんですよね。夢かよ。夢だよ〜〜〜〜あとで気づいたよ〜〜〜〜私自分の好みは実央だとおもってた

最新巻で実央が飽きられてないかな??って不安に駆られて駿にそれを問うシーンがあるんですよ。で、橋本駿の回答が

** お前よ〜 **

「月がキレイですね」

の 意味わかる?

** 我 君を愛す、だよ **

バァーカ💢💢

泣くわ。いちいちバカって罵倒すんなや!実央かわいそうやろ!!!でもめっちゃ愛してるんだなって伝わる。すき 長髪ボサボサ生気抜けてるの好き

怖気付いてあんまり詳しく書かないけど橋本駿に自己投影しちゃうんですよね 主にノンケが自分を好いてくれてる、ほんとに?みたいなところで ちょっと違うけど ここはかなりデカい でも ひみつ

橋本駿がうらやましい 追い詰められて追い詰められてそれでもやっていこうと頑張ってそれでも耐えられなくなってしがらみぜ〜んぶ捨てて逃げちゃった、って すごいよ 普通逃避行してしまうようになるまで耐えられないよ よく我慢したよ 他人にうらやましいなんて言う権利ないよ

でもさ〜見知らぬ人にたまたま大金もらって逃げた先が沖縄の?離島?できすぎだよ 楽園じゃん 朗らかな人たちとさ 楽しく暮らして フィクションじゃん〜本気になるなよ うっせぇフィクションだろうとなんだろうとうらやましいものはうらやましんだよ

それだけでも十分幸せすぎるところに好みの美少年まで現れてさ 確かに待ってた時間は長かったよ でもさ〜すごいじゃん すごいことだよ 全肯定だよ よかったじゃん駿 報われた?報われてよ駿

現実そんなこと起きないよ。でも『海辺のエトランゼ』はそういう話じゃん こういうことが起きてもいいんだよ よかったほんとによかった橋本駿 ありがとう海辺のエトランゼ 愛してる

本来なら自分を絶対に肯定してくれない分類の人間だと思ってた相手がさ、そんな距離を飛び越えて好きになってくれるんだよ すっごいことじゃん お幸せに ほんとに幸せになってほしいし幸せになってほしいし幸せになってほしい

私の周りは進学するのが比較的多いというか当たり前の風潮で私も勉強するのは好きだし読書も好きだし大学楽しんでるよ ほんとに?いや甘えなのはわかってる わかってるんだけどさ 進路にも迷って当たり前の悩みなんだけど甘ったれなんだけど私何がしたいんだろう 何のために生きてるんだろうって そこにあの楽園 辛い 心に刺さった 駿みたいに人生から逃げる度胸も金もない 凡庸
身動き取れない私の前に延々展開される楽園、嫉妬はしてない心から祝福してる でもこんな個人的な理由でとても辛い 私これからどうすればいいんだろう 何をして生きていけばいいんだろう

あと橋本駿、相手として普通にタイプなんですよね 私男も女もイケるんですよ でもさ〜橋本駿の相手は知花実央以外にいないよ 終わらないハピエンを迎えてくれ
なんかそういうのが色々ない交ぜになって映画『海辺のエトランゼ』でぼろぼろ泣いてます
結局キモの部分はぼかしたね…まあ個人的に日記にでも書きます…何だこれ…でもエトランゼにぼろっぼろに泣いてる理由を書いた方がいいかなと思って…適当に修正加筆するかも…