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W杯が開幕しますね

日本時間の明日からカタールでW杯が開幕します。

歴代の日本代表の中でこんなに海外の第一線で活躍している選手たちが多い大会というのは記憶にありません。

日本代表の初戦はドイツ代表です。
日本時間の23日の夜22:00から。
素直にとても楽しみです。

NHKで直前の特集が組まれていました。

その中に印象深いポイントがあったのでご紹介させていただきます。

日本代表の森保監督は守備の戦術としてハイプレスを採用しています。
ハイプレスは相手の陣地から積極的にボールを奪いに行く戦術です。

「待って守るのではなくて、攻めて守る。」

日本人の体格だったり、運動量を加味すると日本が世界と戦うためにとても良い戦略だなと個人的に感じています。

どうしたって海外トップクラスの技術やフィジカルには真正面からではなかなか太刀打ちできない場面が出てきます。

感覚的になのですが、ラグビーのディフェンスでトップスピードで走る選手を止めるのはとても難しく、スピードが出てしまって手がつけられなくなる前に止めた方が楽にディフェンスできる感覚に似ていると思っています。

相手選手の持ち味が生きる前にボールを奪う。
海外の選手たちの人間離れした技術を発揮させない。

攻撃は最大の防御なのですが、その時間を徹底的に増やすために採用したハイプレス。グループEの強豪国に対してどれぐらい有効なのかとても楽しみです。

バスケもそうですが、守備が対応は圧倒的に後手に回る確率が高いです。
攻める側は自分の意思で攻めることができますが、守備は自分の意思で対応すると
いうよりは相手の仕掛けに合わせて守備で対応します。
守備の時間が長いと疲れますし、面白くないし、楽しくないんですよね。
やっぱり楽しいのはどちらかというと攻めている時のような気がします。(守備はとても大事なのですが)

ドイツはボールを相手に奪われたら5秒以内に取り返すことを狙ってプレスをかけるゲーゲンプレスを採用しているので、日本もドイツも相手にボールを長く持たせないことを重要視していることがわかります。
でもこれを実施しようとすると、体力面でなかなか大変で、選手からするとかなり体力を消耗するのではないかなと感じる側面もあります。でも勝つためにやる。

攻めるために守備をすることに重きを置く国同士の面白い試合になりそうです。

PPDA(Passed allowed Per Defensive Action)というプレス(相手からボールを奪おうとするプレー)の強さを測る指標があります。
値が低ければ低いほどプレスが強いことを示しています。

ボールを奪われてからボールを奪い返す前にどれだけパスを回されたかを測っているのですが、実はこの指標では日本がドイツを上回っています。ちょっと驚きました。

ざっくり大雑把に言えば、ドイツよりも日本の方がプレスが激しく厳しいことを表しています。(対戦した国の差もあるのですが)

守るために守るのではなく、次に自分たちが攻めるために守る意識がすごく高まってきていると感じます。

森保監督は日本人の器用さ、性格、運動特性を本当に深く理解されているのだなと感心します。

寝不足を覚悟しながらできるだけいろんな試合を観ていきたいと思います。

それと、今回のW杯はスタジアムの建設に従事する外国人労働者の方の労働環境がかなり問題になっています。
W杯に出場を決めた各国の選手たちがボイコットを呼びかけるような騒ぎにもなりました。
外国人労働者の方々に適切な賃金は払われるようにFIFAの対応に期待します。
財源はたくさんあると思うので・・・。

ちなみにドイツ代表は反差別の腕章をして試合に臨むという記事がありました。
W杯が開催できるのはまずスタジアムがあるからです。そこを支えてくださった従事者の方々に心から感謝します。

11月21日更新
反差別(主に同性愛禁止の部分)に抗議する意味で腕章を着用すると発表していた各国代表ですが、FIFAの対応を受けて腕章の着用を取りやめるとした国が多いようです。

最後までお読みいただきありがとうございました。





サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。