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国際女性デー②

3月8日は国際女性デーでした。googleさんの検索エンジンを利用したときに、サイトにこんなことが書いてありました。


○女性の化粧はマナー
○子育て中の女性に仕事は任せられない
○女性はリーダーに向いていない
○女性には補助的な仕事
○女性は理系が苦手
○育児家事は女性の役割
○女性に学歴は必要ない
○女らしさ、男らしさ

前回は「女性の化粧はマナー」のところについて思うところを書いてみました。
コメントを頂けたお二人のおかげで全く知らない「化粧」について気づきを得ることができました。ありがとうございました。
自分の全然知らないことを知れるってやっぱり世界が広がる気がして興味深いです。さまざまな人の意見が聴けるnoteのありがたさを改めて感じました。

今回は「子育て中の女性に仕事は任せられない」について書いていこうと思います。
「子育て中の女性に仕事は任せられない」という文言を見て、まず最初に思ったことは「子育て中の女性に仕事は任せられない」と言った人は、恐らく世界が狭くてアップデートしていないんだろうなということでした。(仕事を疎かにするとでも思っているのでしょうか。)
あと恐らく子育てをパートナーに任せっきりで「子育ては女の人がやるもの」と誤解してしまっていてそのままアップデートしなかった人なのかなーとぼんやり想像していました。最初にこの文言を見た時に、子育て中の女性は(大変だろうから)仕事は任せられない、というある種思いやる意見忖度する意見があるとは想像できていませんでした。(反省です。)

※自分は結婚していませんし、子どももいません。子育てをしたことがないので想像の域を出ないのですが、仮に上記の発言をしてしまった人をAさん(男性)として、「誤解」を自分なりに考えていきます。Aさんは男尊女卑の考えがまだまだ残る定年近くのおじさんとします。(Aさんを男性に設定してしまっている自分もステレオタイプなのかも知れません。)ちょっと長いですし、読みかえしてみるとAさんを責めまくってしまっています。

①子育ての大変さを認識していない。子育てを奥さんに任せっきりだからこそ理解できていないのだと思います。恐らく家事も奥さんに任せっきりですね。家事も「手伝う」という認識だと思います。
男性は自分で出産することができない分、親としての自覚が芽生えるのが女性に比べて遅れたり、芽生えても主体性がなかったりする人が多い印象です。(最近少しずつ増えている実感はありますが。)
よくよく考えてみたら、大雑把にいうと半分はあなたの遺伝子が入っているのにも関わらず、何故「手伝う」スタンスなの?奥さんはあなたの子どもを育ててくれる人ですか?一緒に育てていくパートナーじゃないんですか?
あなたはベビーシッターと結婚したかったんですか?

その家に住んでいるのになんで家事を「手伝う」スタンスなの?家に住んでいるということは家族の一員な訳ですよね。家事に得意、不得意があるのはなんとなく想像できます。でも家事を「手伝う」って意識がなんだかなーと思ってしまいます。あなたは家政婦さんと結婚したかったんですか?

家族って社会の縮図だと思っています。社会はそれぞれがその時その場所でできることをお互いに実行して協力・分担することで回っています。家族も縮図だから同じはず。全部奥さんに任せちゃう人にもし子どもがいたら、子どもは社会に対してどんな考えを持つのかなと思ってしまいます。

②女性の目線・考え方・共感力の大切さをわかっていない。
子育てで得られる経験値、家事で得られるスキル、広がる視野についてもわかっていない。

一昔前の男性中心の社会では女性の目線・考え方・共感力は生かされていなかった印象です。少しずつ女性の社会進出が進んで、女性の能力が生かされるようになってきて今があると思います。さらにいうと今までは女性の力を生かす仕組みや環境が整っていなかっただけだと思うのです。
男女は脳の構造が違うのでお互いの得意なこと、不得意なことが異なります。男性は課題解決が得意な傾向があって、女性は共感力が高い傾向があります。(あくまで傾向)
トヨタ自動車の豊田社長が「トヨタイムズ」の中でこんなことをおっしゃっていました。「さまざまな分野の企業がビジョンに共感し、カーボンニュートラルの実現に情熱をもって具体的に歩み続ける、仲間づくりをするのがとても大切。」

「共感」というワードが出てきました。

昨今、ものすごい勢いで世間に浸透し、売り上げを伸ばしているクラウドファンディングも起案者のストーリーに共感して支援者が行動を起こすという仕組みです。まさに「共感」がキーワード。

「共感」が重要になるこの時代、共感型の脳構造を持っている女性が活躍する環境はだんだんと整い始めています。女性の社会進出がさらに進めば日本の将来に希望も見えてくると考えています。(持続可能じゃない発展をしてきた原因の一つはチームに女性が少なかったことだと感じています。)

男性の脳は課題解決に向けて進む傾向があるのでどちらかというと、共感は得意でない人が多い傾向にあります。完璧な人なんていないからこと会社でも得意なこと、不得意なことを補えあえればいいチームになると思うのですが・・・。補えあえるチーム・企業は強いと思います。

また、子育てを経験して得られる経験や気づきは莫大なものがあると思います。それを仕事に生かすことができる可能性があるのに今までの経験を元にしか判断できないのはもったいないとしか言いようがありません。多分N数も少ないのではと思ってしまいます。

古い考えのAさんは恐らく男性の育児参加も理解できないでしょう。違う世界を経験することの有益さを知らないのはもったいないです。

育児を経験して、自身が気づかないうちに世の中に役立つスキルを身につけたお母さんたちが活躍していることがわかるサイトです。

(いつか「面白いことをしている人たち」シリーズで取り上げさせていただきたいと考えています。)

③「子育て中の女性に仕事は任せられない」と決めつけることで話を進められる・それが利益につながると思っている。

子育て中の女性に仕事を任せないのではなく、どうやったら任せられるか、サポートできるのか、両立できるのか考えて行けるチーム・企業が生き残ると感じています。
人手不足で厳しい状況というのはどこもあることだと思います。だからこそ、そこで活躍してくれる人のために何ができるか考えて、実行していくことが上に立つ者の役目なのではないでしょうか。どこで働くかも大切かも知れませんが、自分は誰と働くかがかなり重要だと思っています。
自分の上司が「子育て中の女性に仕事は任せられない」と考えていたら、考えが古いんだな・・・と感じます。

共感して協力していくことが今後の持続可能な発展に必要不可欠だと考えています。今後はますます「女性の目線・考え方・共感力」が社会に必要になってきます。そんな時に「子育て中の女性に仕事は任せられない」のはチーム・企業にとってチャンスを逃してしまうことに他ならないと思います。

Aさんは存在しない人なのですが、だいぶ責めてしまいました。ごめんなさい。自分も偏見に満ちている人間だということがよくわかりました。


以下のようなことが、サイトに書いてありました。

「子育て中は大変だから、なるべく仕事を軽くしてあげよう」「責任のある仕事は負担になるだろうから別の人に頼もう」などといった考え方は周りの思い込みかもしれません。
今まで通り働きたい人や、より責任のある仕事を家庭とバランスをとって働きたい人もきっといるはず。様々な働き方を受け入れて、育児中だからといった判断ではなく、本人の能力や希望に応じた仕事に取り組める職場を増やしていきましょう。

偏見に基づいた忖度がいろんなチャンスを壊してしまう。そんなことを感じます。

確かに家庭と仕事の両立で輝く人もいますし、勝手に上司が判断するのは、誰も幸せにならず、「もったいない」の一言につきます。本人の能力や希望に応じた仕事に取り組める職場を増やすことが企業や上司の役目だと感じています。

色々と書いてきましたが、女性が社会に存在する「謎の呪縛」に縛られず、輝くことができる社会の未来は明るいと考えます。

そんな社会を作れるかどうかは一人ひとりの意識改革にかかってくるのかなと。

いろんな方面に目を向けて、見識を広め続けながら、無意識の偏見を減らしていきたいと思います。


読んでいただきありがとうございました。





サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。