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ブラタモリ 町田編

なぜ東京都町田市は神奈川県町田市と間違えられるのか?についてブラタモリで取り上げられていました。

生まれも育ちも町田なのにし知らないことがたくさんありました。

番組冒頭、町田の不思議なところを挙げていました。

神奈川中央交通(神奈中)が街中を走っている。
町田にあるのに東名高速のICの名称は「横浜町田」
横浜銀行が幅を利かせている
図書館の郷土資料コーナーに神奈川県がある。

これは町田あるあるですが確かに不思議でした

「多摩丘陵の成り立ち」

礫層(石がたくさん入っている層、丸い石がたくさん)が積もっているので、かつての川が流れていたことが推測できるそうで、50万年前の相模川は多摩丘陵の部分を流れていたとのこと。

今の相模川とでは流れる方向が変わっていたんですね。自然は予想もつかないことをやってのけますね。それを証拠を集めて解き明かす学者さんたちもすごいです。

川の運搬作用で多摩丘陵が作られた。

トーナル岩=神奈川県を代表する石が町田で見つかる
→地質的にも地形的にも町田は神奈川と強い結びつきがあったそうです。


都立小山内裏公園の中に谷があり、水が溜まっている部分がありました。
また斜面にくぼみがあり、焼き物を焼くための窯があったそうです。

谷の水が溜まっているところの粘土を使って豊富な木々を使って窯で瓦を焼いていたとのこと。焼き物に適した土地だったんですね。

窯はいくつか見つかっているそうで、相模国の国分寺の瓦と武蔵国の国分寺の瓦を作っていた歴史があったとのことでした。(東京と神奈川の国分寺の瓦をそれぞれ作っていた。興味深い事実です。)

以前は多摩丘陵が武蔵国と相模国の境界線だったそうですがその境界は曖昧で、秀吉の太閤検地の際に、境川という川を境に武蔵国と相模国で分けたそうです。

境川を挟んで町田側も相模原側も火山灰を多く含んだ関東ローム層で台地になっている。
相模野台地は平坦。本当に均等に国を分けるんだったら相模台地の真ん中で分ければ均等だったけれども秀吉はそれをしなかった。

境川で区切られるとほとんどが多摩丘陵の町田に平坦な土地はとても少ない。
数少ない平坦な場所に人が集まって来て少しずつ発展して行ったそうです。
面白い歴史だなと感じます。

境川はかつて蛇行した川で(今は河川工事で昔に比べると蛇行せずに流れるようになっています。)、それを国の境にしていたので県境が曲がっています。
そのためJR町田駅の南口は相模原になっていたりします。上りエスカレーターは相模原市、下りエレベーターは町田市という不思議な管轄区分になっています。

町田ボタン園というところにもタモリさんご一行はいかれていました。
ここの敷地は元々神奈川で自由民権運動のリーダーとして活躍していた石阪昌孝氏が所有していたものだそうで、資金づくりのために屋敷等を売った歴史があるとのこと。(現町田市長は石阪丈一さん。ここらでは珍しい苗字なのでもしかすると・・・)

明治まで三多摩(西多摩、北多摩、南多摩)は神奈川県に属していて、明治26年三多摩を東京府に移管された。
玉川上水(江戸時代に江戸に水を送るために作られた水道。)は西多摩と北多摩を通っていて東京側が一括管理したいという思惑があった。でも南多摩は玉川上水にかすってもいない。
一見関係ない南多摩郡も東京に移された理由はなかなか政治的なものがあったそうです。
当時の神奈川県知事は中央から派遣された人で中央集権を進めていた人で、石阪は自由民権運動を神奈川で展開していき支持を集めていた。
中央集権を進めたい神奈川県にとって石阪は厄介な存在・・・。

東京府は玉川上水を一括管理したい。
神奈川県からしたら石阪を神奈川から追い出したい。両者の思惑が合致して町田を含む三多摩は東京になったとのこと。

利水の関係で町田は東京になったというのは聞いていたのですが、こんな結末だったとは知りませんでした。

内海(うつみ)忠勝知事(当時)は「歴史的に三多摩はつながりが深いため、南多摩を切り離すことは民意に背く」と主張したという。
神奈川県なかなかダイナミックな方法を用いてきますね。笑

タモリさん曰く「面白い変遷を通った街ですね」とのことでした。
本当に特殊な街ですね笑

町田が地元である自分にとってはタモリさんが町田に来ていたという事実だけでもう楽しかったし嬉しかったのですが、町田にゆかりがない方には「へぇー」と思うぐらいの回だったかもしれません。なかなかに地味でした笑

どこにスポットを当てるかで、今回は「なぜ東京都町田市は神奈川県町田市と間違えられるのか?」についてでした。

シルクロードの途中の宿場町だったこと、闇市があったことなどまだまだディープな歴史があるのですが、それは取り扱われませんでした。いつかまた来てほしいなと思う回でした。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!


サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。