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旅は気乗りしないとこから始まった・・(奄美大島のコト:VOL1)

夏の終わり・・

今年の家族旅行にと
家族3人で「奄美大島」に行ってきた。

なぜかここ例年
わが家は南の島ブームで・・
今年の旅は、沖縄本島・石垣島に続く3年目。

旅行のプランニングはいつも夫の役割だが、
正直3年目ともなると、国内の島々には
飽き飽きしていて・・
  
今年の大河ドラマの「西郷どん」に
ゆかりのある奄美大島を選ぶなんて、
何とも大河ドラマ好きの夫らしい
安直なセレクトよのぉ・・
と気分が乗らずにいた。

「東洋のガラパゴス」との異名も、
私にとっては、時代遅れのガラケーと
同じくらいに、全くときめかない
響きでしかなかった。

じゃあグルメは・・と
事前に調べたインスタも
鶏飯や豚みそしかあがってこなくて、
正直、そんなには心が躍らなかった。


が、行ってみて驚いたのである。

奄美大島は私の人生観を
ガラッとくつがえすような
そんな場所となった。


―――


4日間の旅行日程。
初日は、フライトの遅れで
到着は日没後だった。

19時過ぎなのに、
街に明かりはほとんどない。

空腹で到着なのに、
開いているお店も数キロ間隔で
ぽつんぽつんしかなかった。

(ちぇっ・・期待できないな)

ちなみに、わが家の旅行は、
夫婦でちょっとした役割分担がある。

夫は、旅行前の事前プランニング担当。
宿泊先の候補や、主な行き先やルートの
計画をしてくれる。

一方、妻の私の役割は
事前情報はほぼゼロで乗り込む、
現地限定で活動する
気分屋の行き当たりばったりガイドだ。

(夫の緻密な計画を現地で
 ぶち壊すのが私の役割だ)

旅先でアンテナを立てまくり、
その土地の「うまいもの」や「人」、
その場所ならではの「ストーリー」を求めて・・

アンテナが反応する方向へと進み、
偶発的な出会いにありつくのが得意だ。

だけど、どうもこの島は海以外の
コンテンツはほとんどなさそう・・
私はそう察知した。

4日間、ひたすら海で遊んで
自然を堪能しますか!
そう気持ちを切り替えようにも、
5才の息子付き、遊びと
言ってもチャプチャプ波遊びで
たかが知れている・・



―――


翌日昼間、
ひとしきり海で遊ぶ。

いや、
海は言うまでもなく美しい、
心だって本当に洗われる。

だけど、私はこの景色から
どう「この島らしさ」を
感じていいのかが分からずにいた。

手つかずの自然も残っている、
それをガラパゴスだと
理解すればいいのだろうか。


―――

そんな一日の終わり、
夫が事前に予約したという
ナイトツアーに参加することになった。

ナイトツアーってあれだろ、
カブトムシ YEAH!とか
クワガタ YEAH!という
子どもだましなやつ・・

咄嗟にそんな先入観がよぎった。

「まぁ、息子が喜ぶなら・・」
そんな母としての使命感で
参加したツアー。

そのツアーで、
私は子どもを差し置いて
誰よりも興奮し、奄美大島の
想像を超えた魅力に
とりつかれることとなった。

(続く)







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