「やさしさラボ Day1」の記録
今日は、11月30日。
やさしさラボDay1が行われたのは11月3日。
つまり、かなり遅れての記録になってしまったw
今回は、初回。初めまして。
はじめにニックネームを決めた。
「私、ニックネームとかないんだよなー。」と思いながらも、なんとなく「みきてぃ」と呼んでくださいと言ってしまった。このあだ名は「みき」あるあるかもしれない。
今回、参加にあたってメインナビゲーターである劇作家の石神夏希さんから3つ心がけて欲しいことが伝えられた。その中の一つが「よく聞く」「質問する」「相手の考えを否定しない」
これから何が始まるのかわからない恐怖とワクワクを抱えながら、ワークが始まった。
☆ワーク1「やさしさを感じるものを持ってくる」
今いる場所(私の場合、家)にあるもので、やさしさを感じるものを持ってくる。
私が出したものは、「ダイソンの掃除機」「母親が縫ってくれた布マスク」
「ダイソンの掃除機」は、誕生日に両親が買ってくれたもの。掃除機が欲しいと言って家電量販店にいくもなかなか良いものに出会えず、金額と機能の妥協点に悩んでいた。それを見ていた両親が、購入し送ってくれた。ダイソンの掃除機なんて、大学生の一人暮らしには贅沢だと思う。そのストーリー込みでやさしいなと思った。
「母親が縫ってくれたマスク」は、コロナが流行り初めてマスクがお店に並ばなくなった頃、アルバイトで多くの人と接触しなければならない私を心配して縫って送ってくれた。
5人のグループになって「やさしさを感じたもの」を見せ合った時、私が驚いたのは、タンブラー?を持ってきて、「繰り返し使えるから地球に優しい」と言った人がいた。私は、自分に対して優しいものをひたすら探していたのに対し、彼は全く別の視点からやさしさを見ていたのだと思うと面白いと感じた。
☆ワーク2 「最近、優しくないな、優しさがずれてるなって感じたことは?」
最近、優しくないなと感じたことについて話して共有する。そして、話を聞いて「言葉以外の方法」で紙に書いて表現しなければならない。
私が話した「最近、優しくないなって感じたこと」は、
数ヶ月前、私は資格試験に落ちてしまった。しかも2度目。
流石に精神的にかなり落ち込んでしまって、恋人に「落ちちゃったんだよね。」と話した。すると恋人は「その試験〇〇ですら合格してたのに。」と言われた。(文字にすると冷たいですが、実際はそんなことないです・・・)私は「次、頑張ろう」とかそういう励ましを期待していた。でも、彼から出た言葉は私には全く別の、むしろ真逆の言葉に感じられ、正直、「人の心のわからない人間だ」と思った。
後日、無事合格することができ、精神的にも安定した頃、「なぜそんなことを言ったのか。」と聞いてみた。すると、「みきの性格を考えた時、茶化した方が良いのかなと思った。励ましになるのかと思った。」と言った。彼なりの咄嗟の優しさだったのだろう。でも、彼が優しさで放った言葉が私に刺さってしまったわけで、ずれていたなと。
この話を聞いて、同じグループの人たちが表現してくれたのが、
文字以外で表現するのは難しいけど、他の人のイメージだとこんな感じなのかと思った。伝え方についても考えさせられた。恋人にも見せてあげたい。(で、私を凹ませたことを反省して欲しい。)
☆ワーク3 「やさしさを感じた本」
やさしさを感じた本の紹介と印象的だったフレーズの紹介。
私が紹介したのは、漫画「忘却バッテリー」集英社
印象的だったフレーズは、64話(8ページ~13ページ)
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誰からみても葉流火には才能があった。
一瞬でたくさんの人が寄ってきた。
言葉は全て善意からくるものだったが、非常に無責任なものだった。
天才っていうのは放っておいても一人で勝手に成功するもんだと思ってた…でも目の前の出会った人5人くらい、いやたった2、3人かもしれない。
たった数人の間違った凡人のせいで天才は小さな島の中で未来のヒーローはいとも簡単に殺されてしまうんじゃないか?
ポロポロとふるい落とされても運が悪かった
運も実力のうちだって
本当に実力があれば結局成功するんだからって
誰にも気付かれずひっそりと消える…?
そんなのっておかしいじゃん
「葉流ちゃん、それやめたほうがいい。元に戻そ!最初が1番よかったよ。」
「でも…大人の人が言ったから…」
「大人とか関係ない。俺のが正しいって」
「…絶対?」
「うん”絶対”!!」
その夜俺は怖くて眠れなかった
”絶対”と言ってしまった
“絶対”は”絶対”だ
間違っちゃいけない
怖い
責任重大
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中学野球で最強バッテリーと呼ばれた2人が野球を始めた頃のエピソードで、天才である葉流火にはたくさんの大人が寄ってきて指導した。「こうした方がいい。」「ああした方がいい。」これは、葉流火の才能を伸ばすための大人の優しさ。でも、その優しさでがんじがらめになってる葉流火を目の当たりにして「そのままでいい。絶対」と言い切った圭。そして、その絶対に恐怖を感じながらも絶対を貫くため精一杯努力で応える圭の優しさ。
優しいで人をがんじがらめにして、苦しめてしまう話で、ちょっと切なさを感じたシーンだと思った。
☆ワーク4 「インタビュー」
参加動機や自分の活動を話して、インタビューしてもらう。
参加動機に関しては人それぞれ全く違った。コロナが流行ったことで生きている人間なんだというのを感じて何かしたいと思って参加した人や、環境問題や動物愛護に関心がありその延長線上で優しさについて考えようと参加した人、SDGsのキーワードから参加した人もいた。
また、このインタビューの中でメンバーのことを知っていくうちに、本当にいろいろな背景や考え方、活動を行っている人が集まっていて、話を聞くのが楽しかった。
☆ワーク5 「外に出て優しくなさ、ずれたやさしさを探してくる」
公共空間のなかの優しくなさやずれたやさしさを探してくる。
私が見つけたのは、5つ。
「高い階段の上に立つ家」
高い階段の上に家があって、住んでいる人が歳をとった時、階段の上り下りしんどくないのかなぁ。未来の自分に優しくない?
「曲がった先にある、この先折り返しできませんの看板」
ここ、曲がっちゃってバックで出たことある。もう少し通りから見てわかりやすいところに立ててくれたらなぁ。優しくないな。
「猫がいっぱいいる場所」
可愛い。可愛いけど、人が集まってて車の邪魔になってしまったり、夏は異臭がする。ちょっと優しくないかな。
「細いスロープ」
車椅子一個分もない様なスロープ。せっかくのスロープなのに。優しくないっていうよりもったいない?
「傘袋の落とし物」
目線の位置にあげてくれたんだろうな。
葉っぱで若干見え辛くなってしまってる。優しさがもったいない。
「プーさんの落とし物」
看板についたプーさんのクリップ。
これも目線に上げてくれたんだろうな。
落とし物って地面探すような気がするから、むしろ下にあった方が見つかるんじゃないかなぁ。そういうものでもないのかな。
これでDay1のワークは終了。
あっという間だった。まさか外に出るとは思わなかった。
でも、とても意味のある8時間だったと思う。
これからやさしさについて考えるんだ!っていう頭になったなと。
残りの3回も記録しないと(汗)