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映画「Most Liikely Succeed」を観て、教育を考えた、木曜2限⑥&木曜4限⑥

10月21日は、木曜2限「スタディ・スキルズ講座」でも、木曜4限「メディア社会学方法論ゼミ(2年)」でも、映画「Most Likely To Succeed」を教室で上映しました。この映画を観て感じたことを書きました。同じ映画を観たので、今回は両方の授業を分けずに、一緒に掲載してみました。
 <第6回は教室での授業、映画「Most Likely To Succeed」を観ました。映画は米国の学校の授業を追ったドキュメンタリーですが、日本にいる自分の現状を踏まえて、どのように受け止めたでしょうか。映画を観て考えたことや意見を書いてください。多様な視点から書いてほしいのですが、決して他人事としてとらえず、当事者意識をもって、自分の体験や現在の日本の教育の現状などと結びつけた内容を、ぜひ盛り込んでみてください。>http://www.futureedu.tokyo/most-likely-to-succeed/

<2限>
【1年】◆ 今回はhigh-tec-highの映画を観た。印象に残ったことは、2点あった。
 1点目は、人によって合う勉強方法が違うということである。この映画で話をしていた男性のうちの一人は、優秀だったとは言えない学生時代を過ごしたが、成人後、自分に合った勉強方法を実践しながら司法試験を目指したそうだ。司法試験の勉強中に彼は、教科書で読んだ内容を図式化しないと内容が入ってこないということに気が付いたのだった。私も彼と同じで、教科書をただ読んでいるだけでは内容が入ってこないので、とても共感できたと共に、親近感を覚えた。私は高校で日本史選択だったのだが、担当の先生が教科書を何度も読むという勉強方法を推奨していた。だが、何度教科書を読んでも、私には内容が入ってこず、ただ日本史に対する苦手意識が強まるばかりだった。周りに私のようなタイプがいなかったので、自分に問題があるのではないかと悩んだこともあったが、今回のこの男性の話を聞き、とても安心した。
 2点目は、high-tec-highのような学習プログラムを選ぶか、現行の学校のプログラムを選ぶかという話で、高校の生徒数人が教員と話し合っている場面が印象に残った。その高校生たちは高校の間、社会で必要とされるスキルを身につけることよりも、大学に合格するための勉強がしたいと考えていた。この場面を観て私は、いわゆる良い大学に合格すれば安定した豊かな生活を送れると、思い込んでいるからなのではないかと感じた。今まではそうだったかもしれないが、社会は変わり始めていて、それに伴い求められるものも変わってくるのではないかと、私は思う。
 この映画は、high-tec-highの特集ということで様々な長所が紹介されていた。反対に、弱点はどのような点かが気になった。そして、映画の最初の方で取り上げられていた、小学校3年生までは優等生だった女の子は、その後どのような選択をして、どうなったのかが知りたかった。最後の方で、その女の子の現行の学校で授業を受けている姿が放映されたことから、それまで通りの学校に通うことを選択したと認識して良いという意味なのだろうか。気になることが以上の2点のようにあるが、全体的には非常に興味深い映画だった。私も、型にとらわれないで柔軟に物事を考え、これからの社会で求められる創造力やコミュニケーション力などを身につけたいと思った。

◆今日の授業で映像を見て、教育の在り方について考えるきっかけとなりました。AIが発達してきて教員という職はいらないのではないかという意見もありますが、生徒のモチベーションや協調性などのソフトスキルを育てるためのはやはりテクノロジーでは補えない要素の一つなのだと感じました。私はアルバイトで塾講師をやっているのですが、今日の動画を見て、一方的に知識を教えるだけでなく生徒一人一人がモチベーションを上げたり、やる気を出せる状況をつくりだせるように頑張りたいと思いました。

◆今回、この映画を視聴してアメリカを中心に新しく行われている教育は主体性をより育むものになるなと強く感じた。日本の教育は義務教育というものが存在し、小学校から中学校に至るまでの9年間で学ぶために用意されたカリキュラムの中で子供たちは学ぶようになる。実際、自分たちも同じように学んできて今の自分の学びに繋がっているものもある一方、自分の人生ではあまり使わないものも同様に学んできた。しかし、使わないであろう教科も定期テストや実力テスト、高校入試等では必須化されているため、そこで点数を取るために時間を使わなければならないという現状がある。当時自分は、なんで使わない教科なのに勉強しなきゃいけないんだ、文系だったら理科は全く勉強するメリットがないのに。と口にすることもありながら、結局はテストで良い点数を取り、良い評定をもらうためだけに勉強していた為、短期記憶で一瞬にして忘れるものになっていた。この映画をみてみると、やはりアメリカの生徒たちも同じようなことを感じていてそれは世界共通の課題なのだと思った。その課題は完全に無くなっているわけではないが、新しく高校や中学に入る子供たちが今まで通りの教育を行なっている学校に通うか、それとも主体性を育む新たな教育を取り入れた学校に通うか頭を悩ませるレベルまでこの映画で紹介されていた教育の良さが広まっているということにもなっているので素晴らしいことであると思う。日本でこの新たな教育が広まるのは現実的にかなりの時間がかかるとは思うが、いつの日か実現した時、学歴以上の素晴らしい才能を兼ね備えた若者たちがより多く社会に貢献するのではないかと心の底から感じられた。

◆HTHでの教育は授業時間、必修科目など設けられていません、学生自身で決めさせ、最大限の学習意欲を引き出すのはPBLのアドバンテージだと考えています。そして。ドキュメンタリーに言及したソフトスキル(Soft skill)は大切だと思います。普通の学びでは学生一人一人のソフトスキルを磨くことはほどんどできないと思います。しかし現在、大学への進学率が高い水準になり、学歴上ではほかの人とほぼ変わりません、そこで職場で成果を出せるかどうかはソフトスキル次第だと思います。そこで学生の創造力、クリティカルシンキングなどが鍛えられて、98%の大学進学率が成し遂げられました。PBLは極めて先進な教育システムなんですが、普及するには大変努力をかかると思います。

【3年】◆映画を見て、確かに自分たちで協力し合う、先生は口出ししないというのは自ら考える能力、みんなで一つの作品を作り上げる能力を育むにはとても良いと思いました。しかし、これは日本でいう部活動で補えるのではないかと思いました。私は高校時代陸上部でしたが、高学年を中心に自分たちだけで練習メニューを話し合って決めたり試合後には反省会を開いたりと今回の映画の内容に近いことを行なっていました。なので授業として行わなくてもその他の課外授業で補えると思います。何事もバランス良く行うのが良いと思うので親御さんからの疑問、不安の声が上がるならば、無理にこの映画のような授業方針を行わなくても従来の授業のやりかたと新しい授業のやり方の半分ずつ一年間を通して行っていけば良いと思います。

◆ハイテクハイの予告をみたときは、なんて画期的な教育法なんだろうかと羨望の眼差しのみの感情しか湧きませんでした。しかし、本編をみると新しいやり方だからこそ、生徒・親ともにさまざまな葛藤を抱えながら、模索しながら学校に通っていることがわかりました。大学に入ることで将来の選択肢の幅が増える、受験前だけでもテスト科目に集中したい、という言い分もよく理解できました。高校卒業後に従来通りの教育システムとの差とぶつかる時がくるので、そういった問題が生じるのだと感じました。このような教育法を取り入れた大学があれば、今よりももっとハイテクハイのやり方に不安を感じずに済むのかと思いました。私がこの本編をいた中で1番、印象に残ったのは、伝統的な教育でつく知識はいずれ 忘れてしまうものばかりであるから、覚えなくても支障がないということです。伝統的な教育法で学んできた私は、もちろんたくさんの知識を忘れてしまっていますが、人生の中で意味のない勉強だと思っていたものが繋がったり、時間を経て面白いと感じたりする瞬間もあったので必ずしもマイナスではないと思います。しかし、ハイテクハイのもつ創造性や主体性の育成の方がえられるものが大きいのも事実だと感じました。また、これからの時代は工業資本ではなく人的資源が重要になるということを今回の動画を通して実感しました。自分自身も、主体的に意識的に動こうというきっかけになりました。

◆教科書による座学だけが学校の授業ではなく、生徒に気付きを与えるための様々なジャンルによる授業を行うことが多様な視点を得られるきっかけになると感じた。私の体験として中学受験のために塾に通っていたがその塾の校風が「自由」であったため、夏の課題などでレゴを取り扱っていた。レゴを図形と組み合わせることで算数の図形分野が強く身についた。こうした一見関係の無い内容も必ずどこか繋がっている箇所があるのだと感じた。

◆今回、”Most Likely To Succeed”を見て、少し自分と似ているなと感じる部分がありました。私は、高校生の時、所属していたのが国際高校の国際教養学科だったので、普通科のカリキュラムと異なる学習プログラムが組まれていました。授業は基本的に英語がメインで、その他に第3ヶ国語が必修科目となっており、文系理系の選択はなく、文科省から与えられたプログラムに基づき話すことを中心とした英語学習が行われていました。その結果、大学受験の時期になると、国際教養科の学生は文法がわからず、思うように模試で点数が出せないというような壁にぶつかる生徒が多くいました。自分もその中の一人で、結果として受験で英語を使うことがなかったので、大学受験はなんとか乗り切ることができましたが、大学に入ってからが大変な毎日でした。今まで、英語漬けだった生活が当然のことながら日本語中心でかつ経済学部なので専門用語が多く、いちばん大変だったのは、数学を使うことでした。私は、高校生の時、数1と数A以外は必修科目ではなかったので、微分・積分に触れたこともありませんでした。やっとの思いで一から勉強を始めても周りと比べて数学の基礎ができていなかったので、泣きながらテストを受けたこともあります。
映画の終盤で、High Tech High の生徒の大学進学率が90%以上との表記がありました。しかし、これは日本の大学受験のスタイルとアメリカとでは試験方法が異なるということもあるため、日本で仮に、High Tech High のような学校があったら、今の日本の大学受験スタイルでは間違いなく進学率は下がると思います。実際に、私の高校の同じ国際教養科の仲間は海外の大学に進学する友人が多く、TOEICやTOEFLの点数をある程度取って仕舞えば、あとは推薦というようなスタイルの方が、日本の大学を受験するためにセンター試験のため勉強するよりも自分達には向いていると判断する生徒多数いるのが私の学校の特色でした。
異なる授業を体験した今だから言えることは、他にはない強みを獲得できること。
実力主義に近い日本の大学受験の方法では活かすことが難しいですが、就職活動となってくるとまた少し違うかなと思います。希少性を生かすという意味では就活において着目される存在にはなると思いますが、現状は、大学進学を目的とするのであれば難しいのかもというのが率直な意見です。
しかし、今後、大学進学においても学力ではなく人柄や協調性等が評価されるようになれば、それに合わせて自ずと教育スタイルも変化する必要があると思います。

◆映画を見て思ったのはクリエイティビティの大切さとそれを育てる難しさです。HTHでは文章化されたカリキュラムではなく、教師の裁量によって教育が決定されて、生徒が成長していくのはクリエイティビティに溢れた人間性のある人が生まれていると感じました。自分は普通の学校に通っていたので特にその点を強く考えました。さらにこのような学校は、学校を一から作ることから始まっているため、今の日本で行うのは難しいと感じました。そのため、クリエイテビティの大切さを現代の子に教育させ、彼らが成長した時、未来に向けて変える必要があると痛感させるようにすれば良いと感じました。今はその基盤を作る時期だと思います。

◆私にとって学校は、教員が授業をして、生徒が受けるというスタイルに固定されていた。だがこのドキュメンタリーでは、授業という根幹が異なっていた。生徒たちに任せて、教員は手を出さず、見守るという新感覚であった。初めは正直、生徒たちが自由に遊んでしまうのではないかと考えていた。だが月日が流れるにつれ、生徒たちは自主的に行動するようになっていた。普通の学校に合わなかった生徒たちがどのように行動するのか、とても興味深くて見入ってしまった。普通の学校で行われる、所謂授業を退屈に感じていた生徒たちが最後には輝いでおり、感動した。
近年、オンライン化が進んだこと、プログラミングの普及、ITの重要性など日々進歩が絶えない。この進歩に乗じて、教育のあり方を見つめ直す機会であるかもしれないと感じた。型にはまった状態から抜け出し、新たな教育方法を取ることで、生徒の成長に繋がるかもしれないと考えると、とても興味深い。

【4年】◆私は幼稚園から今の大学まで先生に教えてもらい、それを学び自分の知識として蓄えていっておりました。このスタイルは世界共通だと思っていたので今回このような教育方法を見てとりあえず驚きました。
現在の学校教育は、軍隊や農場や工場という組織の中で効率よく働き、より活躍できる人材を育てるために考えられた制度です。整列する、チャイムで授業が始まる、名前を呼ばれたら手を挙げ、大きな声で返事をする、など、どこまでが本当に教育に必要なことなのか、自分が当たり前のように受けてきた教育に、ふと疑問を抱いた瞬間があったのも事実です。協調性はもちろん大切ですが、団体生活を乱さないことが良いことであると当たり前に感じていたことに気付きました。
子ども達が身につけなければいけない能力とは、身につけて欲しい能力とは何であるのか。AIや人工知能と共に暮らしていく子ども達の世代に必要な教育とはなんなのか。わからないことだらけではありますが、一緒に考えながら少しでも時代に沿えるように私自身も変わっていかなくてはと感じています。今までの常識が常識でなくなり、テクノロジーが人間を超えていく時代がやってきています。不安もたくさんありますが、試行錯誤しながらこれからも教育について考えていければと思っています。

◆対面での授業ありがとうございました。今回の映画を見て今まで小中高校となんの疑問も抱かず授業を受けていましたが、自分が今まで受けていた授業は何年も前に仕組みが決められたものであり、工場に勤務することを前提として知識を付けていたと考えると、今の社会にはそぐわない授業形式だと思いました。確かに学生時代身につけたのは知識と集団生活でのルールだけで社会に出てから必要な事はあまり学べてないのではないかと感じました。

◆まず間違いなく言えることとして、ハイテックハイでの取り組みは現代の教育を大きく変える力を持っているということです。というのもこれまでは程々に教育された人材が大量に必要な時代であった為それに応じた教育がなされていたが、今後は優秀な人材が少数いればよいとされる時代になりつつあるにも関わらず教育においては昔と変わらない手法が使われている。このハイテックハイでの教育はまさに今の時代に必要になりつつある人材を育てる為の教育を行っていると感じた。この教育を受けた人たちが今後社会で目覚ましい活躍を見せてくれれば、最初に言ったとおりに現代の教育を大きく変えてくれると考える。

以上、2限は27日現在、13人。

<4限>
【2年】◆映画を鑑賞し、ハイテク・ハイの生徒たちが羨ましいと思った。なぜなら私は高校で大学合格を最優先にした教育を受けていたからだ。グループワークなどの実践的な授業が少なく、受験に必要な知識を詰め込む小テストや課題が多かった。受験に直接結びつくこのような教育方法にもメリットはあると思う。ただハイテク・ハイの生徒たちがプロジェクトを通して創造力やコミュニケーション能力を獲得し、何よりいきいきと学ぶことを楽しむ様子を見て、私がこれまで経験してきたことと比較し不安に感じてしまったのだ。現に大学の授業でグループワークをする際、うまく自分の意見を伝えることができずに悩んでいる。映画の中で従来の教育方法とハイテク・ハイの教育のどちらが良いかまだ分からないとされていたが、私は自分の経験からハイテク・ハイのような教育をどの学校でも取り入れていくべきだと考える。人生は大学に入学して終わりではなく、その先もずっと続くからだ。コンピュータにはできない、人間だからできることを伸ばす教育が行われていくと良いのではないか。

◆「Most Likely To Succeed」というドキュメンタリー映画を視聴したことで、正しい学校教育システムとは一体どういったものなのかを考えるきっかけとなりました。少なくとも、私自身は従来の学校教育システムに則った教育を受けてきたと思いますが、確かにただ知識を習得するだけのいわゆる高校までの授業のようなものは将来生きていく上で本当に必要なことなのか疑問に感じたことがあります。
 複雑化していく現代においては、上記で挙げたような従来の知識を習得する勉強だけではなく、映画内にあったような演劇や発表会を通じて自分で一から何かを作り上げたり、その何かを作り上げるためにはどうしたら良いかを考える力といったものが求められると思います。そして、その流れは新型コロナの感染拡大の影響でさらに加速したと考えています。
 よって、コロナ禍であることを理由に何もしないのではなく、コロナ禍だからこそ出来ることを模索して行動に移すことが今後は重要となるのではないかと考えました。

◆私が今回観賞した「Most likely to succeed」に抱いた印象は、アメリカの生徒が戸惑ったり探り合ったりしながら慣れない場に参加していく様子や自分はシャイだと思う子がいるなど日本人との類似点に気づき、アメリカ人だからという固定観念が壊されるところから始まった。新たな学校の仕組みがもたらしてくれるものは、黙っていても何も進まないという気づきから、自分にできることから行動に起こしてみようという意思であり、自分自身の作品を自己責任で作り上げる過程で、何かに熱中する経験が得られることはとても理想的だと感じた。良い意味で「物事から逃げる」という選択肢がいつの間にか消えることに繋がると気付いた。また、人間関係がオープンになることで、お互い素直に言いたいことを言い合うことが当たり前になり、このような環境で育つことは厳しい言葉を掛けられる場面での忍耐力が身に付くのではないかと思った。個人の意思が尊重される貴重な場であり、成果を成し遂げるまで付き合ってくれる大人の存在は、教育において重要な要素だと感じた。

 ただし、この時は、学校や教師の立場にある人自体も試行錯誤を繰り返しているという過渡期にあったため、保護者の不安に同意する。私も、この学校の特徴に惹かれるところはあるが、実際に自分あるいは将来自分の子どもが入学することを想定した場合、前例がないことに保守的にならざるを得ない。教育という将来性を含んだ事業の成果は、その場で答えが出るものではない。さらに、この生徒たちが社会に出たときにどのような生活を送るかがひとつの指針になり得るが、彼らの幸せの基準は数値や実績で表せるものでもない。不確定な未来に向かう方法や結果に正解はなく、自分自身が何を選ぶかがその人自身の答えになるのではないだろうか。

 私は、大学や企業の入学・入社基準などが変わらない限り、高等学校以下の教育機関の変革の可能性が最大限に発揮できないと考える。劇中に今後の教育のあり方として、現状をさらに厳しくするのか、教育の流れを変革するかという2択が存在したのだが、私は後者を支持する。ポートフォーリオなど自分の行動を可視化することが浸透し、評価され、当事者が社会、言うならば自分が所属するコミュニティの中でうまく役割を果たしていくことを目標とするならば、このような新たな教育のあり方が機能する社会になり得るだろうと考える。

◆ 映画「Most Likely To Succeed」を見て、常識にとらわれないことの大切さを感じた。私は、高校生活は自由があまりなく、時間割や校則に縛られて生活するところであると考えていた。しかし、映画に登場した学校のように、一般的な高校とは少し違った“自分自身が主体的に行動することのできる環境”を作ることで、生徒の成長につながり、成功への一歩になるのである。これからの社会は、AIが普及し、私達はより表現力や発想力、コミュニケーション能力が必要とされる。常識にとらわれて、これが正しいことであると決めつけるのではなく、その人自身の可能性や能力を引き出せる環境を作り育成することが、これからの社会に求められる能力を育成する上で大切なことであるなと感じた。

私は、失敗することを恐れて、挑戦することを遠慮してしまうことが多い。しかし、この映画を通して、主体的に行動することで自分自身の成長につながるということを知ることができた。だからこそ、これからの大学生活で、様々な事を主体的に挑戦してきたいなと思った。

◆『Most Likely To Succeed』を視聴した。High Tech Highという、新たな教育カリキュラムに取り組む学校のドキュメンタリー映画であった。High Tech Highは、従来の「知識を身につける学校」(身につけた知識の大半を忘れてしまうようだが)とは違い、「人として成長できる学校」だと感じた。展示会に向けたグループでの制作活動は、生徒のリーダーシップや協調性、主体性を伸ばす良い機会となっていた。これらの成長は、職に就いたときに求められる力であると思う。しかし、現在の学校のほとんどが「知識を身につける学校」であるため、教科書を使わない学校への入学に抵抗があることも否めない。「知識を身につける学校」と「人として成長できる学校」のどちらが理想であるかは明言できないが、High Tech Highのような学校があっても面白いとは思った。

◆今回映画を観て、教師の存在意義について考えさせられました。ただ勉強を教え、事務作業をこなすような現在の日本のような教師ではなく、今回の映画のように生徒の自主性を重視して、自分の力で仲間と協力して成長させ、教師はサポートに徹するという新しい形を見たと思いました。また、生徒によって合った学習方法は違うため、日本でもさまざまな方法での教育がされるようになれば良いなと思いました。

◆今回の映像で、教育のあり方の変化をよりリアルに感じた。この映像では、数学や文法などただ知識を身につけるという教育方法では育むことが難しい「社会にでて活躍する人間になるためのスキル」を中心に学ぶことができる学校が特集された。この教育方法はまだ確立されておらず、模索が続いている状態である。これがいいのか悪いのか、確かに賛否両論あると思う。実際に映像に出てきた子供たちのなかにも、先生と大学に行くための「知識を身につける勉強」が重要だと考えると主張する子もいたし、その学校に通っている子供の両親も普通とは違う教育方針に不安の声をあげていた。現在でも日本でも問題視されている点だと思う。今の教育方法では、将来役立つことが少ないとか、必要のないことまで学んでいるとか、批判は少なくない。今の教育も少しずつ変化しつつある。私の中学校では、校長先生が市内で初めて英語の授業をGS(グローバルスタディース)と名前を変え、英語だけでなくほかの国々のあり方を考えたり、文法を学ぶだけでなく英語で社会問題について議論したり、日本語で国際問題についてみんなで考えたりする時間になった。この映像は海外のひとつの学校を取り上げたものだが、様々な国が今の教育に疑問を持っている。日本も例外ではない。テストの形式が変化したり、今までにないような新しい学部が設立されたりしている。この映像は改めて今の教育方法について考えさせられるきっかけになった。今は少しずつ社会で活躍するためのスキルに注目が集まっている。これは多くの人がこういったスキルや能力が必要だと思い始めている証拠だ。今後の教育がより多くの人にとってより良いものに変わっていくといいなと思う。

以上、4限は27日現在、7人。


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