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#レッスン日記-2 Fさん。ピアノとボーカルのレッスンエクスチェンジ。ブルーノートスケールとグレースノート。体を知ること。

今日はFさんとの恒例のレッスン交換。
Fさんはボーカリストでボーカルレッスンもされている。
あるときから、ぼくもボイストレーニングをしてもらうことをお願いしていて、1時間ピアノレッスン、1時間ボイストレーニング、という教えあいっこのようなことがはじまった。

 今日はまずピアノのレッスン。
 Fさんが今度歌うことになっている2曲のピアノアレンジについてのアドバイスを求められて、いくつかのことを話す。
 特に2曲めのほうは、「ブルースフィーリングをいれながら、同時にポップスでよく使う4度や5度の響きをまぜていく」というテーマで歌の伴奏のピアノを説明。
 まず、ブルースフィーリングを出すピアノは、単純にブルーススケールをおぼえてもだめで、ゴスペルで使われるグレースノートや、いかに鍵盤奏者がギターリストのプレイにあこがれてきたか・・・というお話も織り交ぜつつ、いい意味での「手のクセ」になるような具体的な押さえ方をいくつかお話した。
 また、4度や5度を響かせるピアノ・・というテーマで、sus4や、add9を使っていかにコードが変わっていっても同じ押さえ方をキープできるか、というお話をした。インドや僕が近年やっているスウェーデンの伝統ダンス音楽において定番の「ドローン(同じ音を長くのばす奏法)」のお話もしつつ。

ブルースフィーリング+クラシカルな3度や6度+ドローン的な4度や5度
の3つを織り交ぜていくことで、その曲の「ちょうどいい」感じのコード感を作っていってください・・と説明。Fさんはすでに、自分の感覚でその中から、自分なりのものを選んでいくことができる段階なので、大枠をお話した。

 ボイストレーニングでは、ここのところずっと教わっている、のどの奥や舌、首のうしろなど、声が出る体の部分をいろいろ意識しつつ歌うことを教えていただく。あらためて、「一箇所に意識を集中しすぎてもだめなんだなぁ」というピアノとの共通点に気づく。
 また、自分の弾き語りの曲を見ていただいて、楽器のように思ってメロディーをどう「吹く」か・・というつもりで声をだしてみる部分と、演じるように「言葉」をしゃべってみてそれを歌にしていく部分の足し算をする・・・という考え方を教えていただいた。

 メロディーと言葉の問題は、歌の伴奏をしていてもなんとなくいつも感じていることだが、あらためて自分の声でそれをやってみるとなにかとても新鮮で新しい発見があった。

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事実を知ること。体がどうなっているか、自分がどういう気持ちでいるか、楽器がどうなっているか、音程がどう響いているか。
それを知っていくことがもちろん大事だ。
でもそれと同時に、「バランス」をとることがとても大事で、それは実は「考えてできることではない」

元気に楽しく。
そんなこどものころに言われたことがあるような?言葉を思い出した。


2021.11.18




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