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マンガレビュー 素敵な「家族」作品があふれてる!(その2)

家族をテーマにした作品紹介の続きです。その1はこちら

『パパと巨乳JKとゲーム実況』(糸吉 了一/KADOKAWA)

あらすじ:会社をリストラされてしまったパパを元気づけようと、娘のリサが一緒にゲーム実況へと誘ったことから、勘違いされ一気に人気者に! 予想外にバズってしまったパパの実況はどこへいく!?

レビュー:先に言いまます。巨乳JKが出てくる話ではありません。それを期待した方にはお薦めしません(笑)。パパ(50歳で失業中)がなぜか女子高校生キャラとしてゲーム実況者としてSNS上で大ブレイクする話。ただし、当の本人は事態をいまいち把握していないっていう...。前述の作品のような特別な事情を抱えた家庭ではないけれど、仲良しの父娘とコミカルな会話が楽しい。現在無職のパパは、本当は心中不安なハズ。それを娘が一生懸命励まそうとしているのがホロリなポイント。パパも娘の存在に大きく救われているに違いない。あからさまに描かれている訳ではないけれど、親子が互いを大事に思っているのは読んでいて、こちらも幸せに感じる。


『人の息子』

あらすじ:漫画家である鈴木旭のもとに、保育士時代の生徒である山本高嶺から手紙が送られてきた。鈴木は、懐かしく想い高嶺と出会い交流を深めていく。高嶺は、母親と離れ、児童養護施設で暮らしていた――。
他人の息子を育てることはできますか? 家族は、血が繋がってなくてもいいですか? 30代独身男と少年の、里親・里子物語。

レビュー:こちらは、これから家族になろうとする親子未満のお話。里親制度というのはニュースで実際によく聞いたりもするけれど、詳しくはなかったので勉強にもなった。お互いに家族になりたいと思っても、「制度」の壁は意外と厚い。様々な要件が二人の前に立ちはだかるし、また、二人の周囲の人間の思いもある。旭の母親が突然血のつながらない孫ができるかもしれないと戸惑うのは当然だし、当の高嶺も実母の存在を忘れるわけがない。
家族としての絆をつくるのは何か?そんなことを真剣に考えさせられる。


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