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辛い時も楽しい時も。いつも傍にマンガがあった。

何とも素敵なお題をみつけた。参加しない訳にはいかないでしょう!!5つのマンガを選ぶのに1分もかからなかった。「お勧め」とか「好きな」のを5つであれば悩みに悩んだろうけれど、「私を構成する」であれば全くそんなことはなく。即決の5作品!

『GIANT KILLING』
私自身はサッカーは全くやったことがない。私にとってジャイキリは人間ドラマ。メイン主人公の達海を中心に、様々な人にスポットが当てられる。
才能を花開かせる若手と最盛期を過ぎたベテランの苦悩。同じチームを応援するサポーターなのに対立する新参と古参、そして和解。読み返すたびに、新しい共感がある。
そして何よりも、低迷するチームを奮い立たせる達海の言葉。作中の言葉に私自身も何度勇気づけられただろうか。御守りのように、常にそばに置いておきたい作品。現在54巻まで発売中。まだまだ続いてもらわないと、私が困る。


『宇宙兄弟』
六太の人間力に憧れる。「ああいう人に、私もなりたい」と、指針にしている作品。
他の人よりも上の立場にいるわけでもない。けれど、知らず知らずのうちに皆をまとめ、チームの「力」を引き出している。今までは一目瞭然なリーダーシップと行動力がある人が理想のリーダー像だった。しかし、六太は「個性」が叫ばれるこの時代の新しいリーダー像だと思う。彼が上司だったら、同僚だったら、どんなに幸せだろう。
それだけ書くと、彼が超絶素晴らしい人、という感じがするけどそうでもない。すごく普通の人だったりする。自己評価は低い。自分が宇宙飛行士になれる訳がない、と後ろ向きだし、既に宇宙飛行士となった弟に対してコンプレックスさえ持っていたりする。
それでも、子供の頃からの「宇宙飛行士になる!」という夢を思い出し、戸惑いながらも目指して歩き始める過程がとてつもなく素晴らしい。そう、大人になってからというのがまたいい。夢を忘れないっていいよね!
本作の好きな点はまだまだある。弟の日々人についても書きたい。夢を忘れないといえば福田さんに触れない訳にはいかない!!だけど長くなるので、泣く泣く割愛。とにかく読んで!!と叫びたい。


ベルセルク
言わずもがな。ダークファンタジーの傑作。
既に亡くなった状態の母親から産まれるなんて、生まれた瞬間から過酷な人生を送る主人公ガッツ。厳しすぎる試練が幾度となく彼を襲うわけだが、理不尽ともいうべき苛烈な運命を彼は文字通り身一つで切り開いていく。「蝕」のシーンなんて、読み返すのに勇気が要るくらいだ。それでも彼は生きる。愛する者を必死に守る。どこをどう読んでも、ガッツの生きる意志の強さに引き込まれる。そして、本を閉じたとき、彼が置かれた状況に比べてなんと自分が平和か、ということに気づく。悩みなんて些細なものだ。
困難を前にしたときに読みたい作品。
本作の完結を見届けることは私の人生の目的のひとつと言っても過言ではない。(願わくば彼に幸せを!)

ONE PIECE
かつて、就職活動がうまくいかなかったとき、ルフィの愚直なまでに夢に真っすぐな所にどれだけ救われたことか。人に笑われても、無理だといわれても彼は諦めない。というか、諦めるということは最初から選択肢にない。初めはたった一人の船出だったけれど、一人二人と、仲間と出会って、今となってはご存知の通り。良かった、味方が現れた!と思ったものだ。
宴のシーンが象徴するように、明るいストーリー展開が印象的だけれど、「頂上決戦」のような顔がクシャクシャになるような深い深い悲しみもあった。
連載開始から20年超、もう少しで既刊は100巻になるでしょう。でもまだ海賊王にはなっていない。
ルフィでさえ、まだ夢を追っている最中なのだ。生きている世界は違うけれど、麦わら海賊団は、夢を追う同志であると、勝手に思っている。

ヴィンランド・サガ
私はトルフィンとSTAR WARSのダースベイダーを比べながら読んでいる。両者で違うのはダースベイダーは「間に合わなかった」ところ。自身が道を誤っていたことに気づいた時、彼には既にやり直す時間は残されていなかった。
でも、本作トルフィンは違う。「敵などいない」という父の言葉の真意に気付き、自分の過去の行いを心から悔いて不殺を誓う。それだけではなく、皆が平和に暮らせる新しい地を目指す。誓いを破ったときは、自分も命を落とすという覚悟を持って。
人はやり直せるとは言うものの、ここまで壮絶ではないよね、普通。
本作に登場する多くのキャラクターが実在の人物をモデルにしているのを知ったのは比較的最近。1000年前のヨーロッパに一気に思いを馳せる。この作品を描くために作者の幸村誠さんは相当な苦労をされたに違いない。その努力に心から感謝です。ヨーロッパの歴史にすごく興味を持つようになりました。アイスランドにはいつか絶対に行く。
トルフィンの覚悟がどう実を結ぶのか。新話を読むのが楽しみすぎて、連載誌アフタヌーンの発売日、毎月25日午前0時は、スマホ片手にスタンバイしている。(電子書籍で読んでいるので)


#私を構成する5つのマンガ


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