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読書記録「天使はモップを持って」
梅雨は読書がはかどりますね。
今週は、近藤史恵さんの「天使はモップを持って」を読みました。
オフィスの掃除スタッフをしているおしゃれ好きな女の子キリコが、職場で起こる様々な事件を、社会人一年生の大介とともに、人の心に寄り添いながら解決していくミステリー小説です。
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バイト先で、先輩が年下だったり、後から入ってきた人が年上だったりすることがあります。たいてい少し気まずくなってしまうこの関係に、キリコはためらいなく大介と距離を縮めていきます。
ハイヒールにワンピース。業務中の清掃員とは思えないほど自由におしゃれを楽しむキリコは、こんがらがってぐちゃぐちゃになった人間関係も、どろどろの嫉妬心も、こびりついた勘違いも、きれいさっぱりお掃除してくれます。
「大丈夫、世の中はお掃除と一緒だよ。汚れたらきれいにすればいい。また、汚れちゃうかもしれないけど、また、きれいにすればいい」
私は小学6年生のときにこの本に出会い、それから大学生の今に至るまで、繰り返し読み返してきました。それくらい大好きなミステリー小説であり、元気をもらえるお仕事小説であり、ハートフルな恋愛小説でもあります。
はじめて読んだときはミステリー小説として謎解きを楽しみましたが、バイトを始めた今では、キリコの仕事に対する前向きな姿勢に勇気をもらっています。
はじめて訪れた図書館や書店では、まずこの本を探してしまいます。みなさんにもそんな一冊はありますか?