育児日記 第2回 ベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシート

 ベビーベッド、ベビーカー、そしてチャイルドシート。結局どんなものを選んだのか。順にみていこう。

 まずベビーベッド。西松屋、ニトリ、イケア、イオンモールなどだいたいメジャーなところを見て回り、どういうものがあるのか実地調査。新品で、2万くらいの予算で標準的なものを買うのが手堅そうだ。見た目やデザインを考えると、たまに見かける直輸入物のおしゃれなベビーベッドが面白いが、値段が高いし選択肢も少ないので微妙。その点、シンプルなデザインで好印象なイケアのベビーベッドなら、総合的に見てなかなか良好。悩みながらも、最終的に決めなければならないタイミングまで決定がずれ込んだら、予算を抑えて西松屋か、ちょっと頑張る気持ちでイケアにするか、などと考えていたところ、ジモティーで程度良好なイケアの白いベビーベッドが見つかり、1万円で交渉成立。これで決まりであった。

 ちなみに、買ったときはあまり気にしていなかったが、ざっと調べてみるとイケアのベビーベッドにはいくつか種類があるようで、私たちが入手したのは「STUVA」。ベッド下に水平2連の引き出しがついているタイプだ。イケアの店頭で見たときにはこのタイプは無かったような気がする(たしか)。西松屋などで買える一般的なベビーベッドは、4面が格子状になっているが、このSTUVAは4面とも格子状になっているのではなく、2面は平板になっていて、4面格子タイプに比べると、風通しの具合で夏場は少々暑いかもしれない。とはいえ、中古ながらもコンディションは良く、1万円でまずまずの結果ではないだろうか。

 では次にベビーカー。これまたベビーベッドと同様に、西松屋やイオンモールなど、メジャーどころを見て回ってどんなタイプがあるのか実際に見て触って確かめてみた。片手で扱える超軽量タイプはコンパクトにたたむこともでき、かなり魅力的だ。また、ベイビーを乗せるバスケット部分を外すことで、ベビーカーからチャイルドシートへ簡単に移すことのできる商品もあった。このタイプは便利に見えたが、セット価格のようになるため価格帯は高い。

 ここでひとつ、重要な(と私が考える)視点を加えておきたいと思う。ベイビーや子育てに関するいろいろ情報を見聞きしていると、「ウチの子に合わなかったので全然使いませんでした」とか、「嫌がって寝てくれないので、このベビーベッドはほとんど使っていません」といった話に触れることがある。しかもわりとある。これはどういうことなのか。理由はわからない、というかいろいろあると思うが、いい商品に見えたとしても、実際に使ってみなければいいかどうかわからないということではないだろうか。だとしたら、数万円もする商品を買うことにどれほどの意義があるのか…。数万円払って一つの商品にこだわろうとするよりも、いくつかの商品をいろいろ試してみるくらいの気持ちのほうがいいのではないだろうか。

 と、このようなことを考えながら選定していたのである。特にベビーカーはこの視点をメインに選んだ結果、「最初の1台として」アップリカの中古のベビーカーを激安1000円で(!)購入することにした。古いものだったので、座面の高い(最近のベビーカーの傾向?)タイプではなく、昔ながらのやや低い位置に座面のあるタイプだった。とりあえず買っておいたベビーカーだったが、結局これである程度足りていた感がある。ベイビーも特に不満(?)は無いようだった。 

 その後、2代目のベビーカーを購入した。若干軽量で持ち運びしやすくなり、折りたたむ際の取り回しも良くなった。このように、いろいろ試してみて(Amazonの商品レビューを書くわけではないが)違いを実感してみるのも、一つの楽しみかもしれない。

 実はベビーベッドも、中古で2つ3つ買ってみて、それぞれ別の部屋に置いてベイビーの反応を比較してみたいという考えもあったのだが、結局イケアのベビーベッドだけで済んでしまっている。

 では最後にチャイルドシート。西松屋、イオンモール、オートバックス、イエローハットなどで実物を見て回った。新生児の時だけ使えるバスケットタイプのモノから、数年間長く使えるタイプのモノまでいろいろあったが、上に書いたように、ウチの子に合うかどうかは使ってみないとわからないような気がしたので、10年使うつもりで値の張る商品を買うことが賢い選択と言えるどうかは、やはりわからないだろう。

 また、チャイルドシートの場合、適合車種という別の問題もある。ほとんど問題ないようだが、少数ながら適合しない車種がある、という点に注意が必要で、我が家のようにすぐにも車を買い替えるかもしれない時期を迎えているご家庭には、長く使うタイプのチャイルドシートは、不要不急のわずらわしさを招くものかもしれない。少なくとも私たちにはネガティブ要因だった。

 ということで、私たちが最終的に選んだのは、生まれてから1歳くらいになるまで使える新生児用のバスケットタイプ、マムズキャリーだった。ベイビーが産まれてからは、このマムズキャリーでいろいろなところへ行った。まずまず気に入ってくれたようだったので良かった。その後、10カ月くらいになるタイミングで、3歳くらいになるまで使えるタイプに買い替えた。

 総じて、巷でよく言われるような「ウチの子には合わなかった」といった類の結果には、私たちの場合はなっていない。

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