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天国の君へ、こちらは元気です

スズキサイハです。

夏休みも終盤。そろそろ新学期が控えている今日この頃。
いつものように夕ご飯を食べ終え、SNSを見たり動画を見たり。

その中で貴方へのオススメに”Visiting Hours”が流れてきました。
確か前にエド・シーラン好きの友だちが教えてくれたものでした。


Visiting Hoursというのは面会時間という意味。
天国にも面会時間があったらいいのに、という曲です。

優しい旋律と、もう会えない人へ恋焦がれる気持ち。そして何より、貴方がいなくなって沢山のことが変わったけれど、貴方がくれたものも残っているんだよ。という歌詞がぐっと来ます。


大学もコロナが明けてから、そのほとんどが対面授業へ切り替わり、ありがたくも忙しい毎日を送っています。そして最近はインターンや就活などに追われたり、卒論の内容を考え始めたり。何よりこれから始める新学期へ向けて心機一転、頑張ろうと意気込んでいます。


そのとき、ふと、この曲をなぜ友だちが教えてくれたのかを思い出しました。
そしてそれは、同じ学科の友だちが突然亡くなってしまったことがきっかけだったのでした。

いつくらいに亡くなってしまったんだっけ。カレンダーを見て思わず泣いてしまいました。ちょうどこのくらいの時期だったからです。新学期が始まって本当に間もないくらいのことでした。


忙しいかもしれないけどさ、今日くらい思い出してよ。


そんな声が聞こえてきた気がしました。いや、きっとそう言っているはず。

同時に、先のことばかりを見据えて行動しているけれど、一度立ち止まって、一日一日の大切さももう一度見てみてほしいといわれたような気がします。

Visiting Hoursは面会時間という意味でしたよね。「天国にもあればいいのに」と私たちは大切な人を思い浮かべながらそう思うでしょう。
けれどきっと、天国にいる大切な人も「私たちと面会できたらいいのに」と思ってくれているのかなぁ、と思いました。

そして今日、友だちはその面会時間を使って、私に会いに来てくれたのかもしれません。YouTubeで”あなたへのおすすめ”からメッセージを送るという少しだけ粋な方法で。会いに来たけど、元気? 最近忙しくて忘れてたでしょ? ちょっとは思い出してよね。たぶんこんな感じ。

オンライン授業だったから同じクラスになったのは画面上。実際に会ったことは一度しかなかったけれど、今日は会いにきてくれてありがとう。

天国へいる君へ。私はちゃんと元気だよ。




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