Vol.63 自殺報道ガイドラインに則って
皆様、今日もご覧いただきありがとうございます😊
鈴木です。教育関係の民間会社に勤める者です。
今日はショックな報道が入ってまいりました...
私はごくせんシリーズで初めて知り、その後も好きなドラマや映画でよくお見かけいたしました。(永遠の0での役も好きです。)
また、妻さんは大ファンで、今回の報道を受けて少なからず動揺を覚えております。
きっと妻さんと同じように、多かれ少なれ動揺を受けた方もかなりいらっしゃるのではと推察しております。
少しでも動揺がある方の支えになることを願って、今回のような報道があった際の(私の)心がけなどを書かせていただきます。
今回のような報道があった際、以下の2つを思い出すようにしております。
●報道されている内容が「自殺報道ガイドライン」に則っているか
●動揺を軽減するような情報をセットで報道しているか
(なお、今回のnoteを書くにあたり、参考にさせていただいた資料などは下部に記します。)
まず「ガイドライン」について。
今回のような事案があった際に、「報道関係者がすべき報道とは何か?」を、WHOがまとめたガイドラインがあります。
参考リンクはこちら:
厚生労働省「WHO 自殺予防 メディア関係者のための手引き」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133759.html
恐らく、今後も関連報道が続きます。(あることないことを伝える報道も増えてくるかもしれません)
そんな時、我々報道の受け手側ができることは、こういったガイドラインに則った報道であるかどうかを賢明に判断すること、だと思います。
また、それと同時に、その報道のリソースは何かを見極めることも大切かと思います。
次に、動揺を軽減する情報をセットで伝えているかどうかについて。
まずはじめに、今回のような報道があると、大なり小なり、(無意識の内に)受け手側に動揺が生まれます。(私も実際、動揺しております...)
受け手側の関連行動が増えてしまうといった事象も確認されております。
ウェルテル効果:
マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象
逆に、模範的な報道だと次のような効果も見られております。
パパゲーノ効果:
マスメディアが大衆の自殺を抑制する効果のこと
上記2つの効果に関連するリンクはこちらです。
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/258814/WHO-MSD-MER-17.5-jpn.pdf
模範的報道の1つに、「どこに支援を求めれば良いのか、といった情報が提供されていること」が挙げられております。
そのため、報道の受け手側として、「そのような情報が提供されているかどうか」を確認することは、その報道が信頼に値するかどうかの尺度になると考えております。
例えば、次のような支援先があります。
こういった情報が多くの方へ届くことを望みます。
「よりそいホットライン」
様々な悩みに24時間・無料で電話相談できます。外国語での対応もしています。
電話番号:0120‐279‐338
「いのちとくらしの相談ナビ」
こちらはNPO法人「自殺対策支援センター・ライフリンク」が運営する、生きる支援の総合検索サイトです。リンクはこちら
以上、今回のような情報があった際に、報道の受信側が知っておくと良いかもしれない心がけについて書かせていただきました。
三浦春馬さんの心からご冥福をお祈り申し上げます。
本日もご覧いただき誠にありがとうございます。
【参考資料】
荻上チキさんのnote、Twitter、ラジオ番組をご確認ください!
ものすごく詳細に情報をまとめてくださっております。
荻上チキ氏 『「死にたいと思うくらい、ツライ」という方へ』
https://note.com/ogiuechiki/n/nf7371c8d5435
荻上チキ・Session-22 【特集】「改めて考える。メディアと自殺報道」松本俊彦×清水康之×荻上チキ https://nhsw9.app.goo.gl/uLZa #ラジオクラウド #TBSラジオ
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