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Mariaは2023年にマーベラスの新星は多くの人に注目される

2022年にMariaはブレイクした

※この記事は、MARIA: MARVELOUS’ RISING STAR DESERVES EVERYONE’S ATTENTION AHEAD OF 2023 を意訳した記事になります

2021年の終わり頃に桃野美桜が驚異の1年を過ごし、大多数のプロレスファンが知らない最高のレスラーになったという話を書いた。

もちろん、桃野は怪我をしたため、2021年のレスラー・オブ・ザ・イヤーの会話で注目度が下がっただけでなく、マーベラスにとってもエース・彩羽匠に続くナンバー2のオプションが周りにいなかったことが痛手となった。 2022年、桃野の欠場が決まったマーベラスは、誰がその座を手に入れるのだろうか?

その答えがMariaということは明確だった。


2022年に飛躍を遂げたMaria

2022年は、Mariaとマーベラスを見ている人たちが予想した通りにMariaのブレイクイヤーとなった。

2021年から改善の兆しが見え始めていたが、まだファイトスタイルは確率しきれていなかった。

リング上で彼女が見せる攻撃は、フィジカルとテクニックを見事に融合させた彼女独特のものであることは明らかだった。この先どこかでメインイベンターとして活躍することを予感させるものだった。

Mariaが成長するためにはいくつかのステップを踏む必要があったが、彼女は自分自身に挑戦する準備が出来ていたように思える。

Mariaは完全なパフォーマーに成長するだけでなく、マーベラスのためにステップアップし、どこで戦ってもマーベラスを代表する存在になることに挑戦した。今、彼女はどのタイプのリングでも最も魅力的なタレントかもしれない。

仙女での試合がMariaを成長させた

Mariaは仙女でDASH・チサコと対戦し、1年をスタートさせた。
この試合は、序盤からチサコを挑発し、今年に入ってからのMariaの活躍に火をつけるものとなった。

彼女は、DASH・チサコのようなベテランに対して、試合の最初は特別に意識されてはいないが、最後には相手にリスペクトさせるだろう。

Mariaはエネルギーとテンポの良さで試合を盛り上げたが仙台のハードコアクイーンに、意地を見せられMariaは倒された。

Mariaは、仙台のハードコア・クイーンに「イン・ユア・フェイス」スタイルで対抗した。Mariaは体力的にも気合が入っており、チサコがダウンを奪う前に限界まで追い詰めた。試合はMariaにとって敗戦となったが、今後の彼女の活躍を予感させる評価であった。

マーベラスにとって2022年の最初のイベントで、Mariaは真琴とシングルで対戦した。Mariaは勝利を手にすることはできなかったが、真琴の尊敬を集めた。
その結果、彼女たちは1ヵ月後のAAAWタッグ選手権リーグ選で一緒にチームを組むことになった。

Mariaはこの試合に臨む心構えがものすごくあり、ベテラン勢を相手に自分の力を証明する機会を得て、ベテラン勢が彼女を気に入りファンも注目するようになった。

仙女への出場は、Mariaがマーベラス以外で活躍するきっかけとなり、STARDOMのNEW BLOOD1に出場し、宝山愛と組んでウナギ・サヤカ、月山和香を撃破した。ウナギほど本気を出してくる人はいないので、この2人の対戦は、MariaがSTARDOMに参戦した2021年末からさらに成長した姿を見せる絶好のチャンスだった。

マーベラスの試合以外でも、橋本千紘やDASH・チサコと、応援したくなるような熱血漢ぶりを発揮する試合が、この年のMariaには多かった。
橋本との試合は、今年一番のMariaへの挑戦となった試合だった。橋本は仙女のチャンピオンであり、女子プロレス界を代表する選手だが、だれにたいしても手加減はしない。

橋本が1,100日以上もチャンピオンであり続け、衰える気配がないのには理由がある。
橋本のパワーゲームは、Mariaの持ち味に対抗するスタイルで、特に技術面では、その激しさがMariaのファイトを後押ししていた。

何年か前に桃野美桜が彩羽匠とおこなった試合では、何度も何度も反撃して引き分けに持ち込んで、最終的に生き残ったという素晴らしい試合がある。
Mariaの橋本との試合は、負けてしまったのでそのレベルには達しなかった。
しかし、この試合は彼女がこれからどんなキャリアを歩んでいくのか、ファンの目を見開かせる一戦だったからだ。

激闘の末タッグパートナーとなった川端

川端梨瑚と激闘を繰り返しタッグとなった

今年のはじめからMariaは調子が良かったが川畑梨瑚との抗争以上に、Mariaの可能性をファンに見せつけたものはなかった。

2人の新星が、相手より優れていることを証明しようとする。とてもシンプルで とてもわかりやすい。
この二人の対決は、"後楽園ホール 60周年 還暦祭 女子プロレス ドリームフェスティバル"の第1試合で、この大会唯一のシングルマッチとして行われた。両者の意気投合した戦いは、10分間の激闘の末にドローに終わった。川畑もMariaと同様、2022年に向けてステップアップしてきたわけだが、その大きな理由がこの一戦にある。

マーベラスは、5月1日の6周年記念興行で、この試合を再現した。この試合も10分ドローだったが、新星同士の切磋琢磨の場と思いきや、早くも因縁の対決となった。相手を倒せないということは、どんな選手でも気が狂いそうになるものだから、この2人が2回倒せないというのは限界だったのだろう。この試合の激しさこそ、女子プロレスがプロレスであるゆえんである。


8月8日の公演では、この2人がもう一度、どちらが上かを決める対決を行った。
この試合は、Mariaと川畑が、相手から勝利を得ようとする壮絶な試合になり3試合の中で最も良かった。

川畑のミックスキックとハイリスクな実力が、ブーツを駆使して崩していくMariaのテクニシャンな面とマッチしていた。
終盤、Mariaが川畑に詰め寄り、ヘッドキックで失神させたのは、このシリーズで最も素晴らしいものだった。
川畑が得意のムーンサルトを仕掛けようとしたところで、アドレナリンが出ていたMariaがスモールパッケージを試み、勝利をほぼ手中に収めた。両者が立ち上がると、Mariaは川畑に巨大なビッグブーツを食らわせ、またもやニアフォールを奪った。MariaがKAORUから継承したエクスカリバーで川畑を粉砕し、彼女の2022年の印象的なキャンペーンの最も重要な勝利を得るために彼女をピンニングし、それは終わりの始まりを告げた。この試合は、両選手にとって成長の場であったことは間違いない。
互いに尊敬しあいタッグになった。

今年も終盤に入り、マーベラスや女子プロレス界でMariaが株を上げているのは間違いない。トライアル的な試合はすべて、彼女を成長させるための挑戦だった。川畑梨瑚との抗争は、彼女がどこにいて、どこへ行けるかを証明する場だった。


桃野美桜との戦い

Mariaと桃野美桜との関係


しかし、そんなマーベラスのトップスターたちと肩を並べるまでに彼女が成長した試合は、9月16日のタッグマッチだった。Mariaは川畑と組み、笹村あやめ、桃野美桜と対戦した。この試合のエネルギーは伝染し、終盤のMariaともものMariaが桃野とやったことは、マーベラスとプロレス界で最高のアクションのひとつであった
この2人は技を繰り出すだけでなく、勝つことを目標にやってのけた。Mariaは最後まで自信に満ち溢れており、その過程で桃野をもう少しで倒すところだった。



Mariaは桃野のポジションを奪うために成長したのだから、桃野がそのままだまっているわけではないのだろう。目が離せない。

2023年以降、Mariaは特別な存在になるだろう。彼女は怪我によって空いたスポットに飛び込み、それを最大限に活用した。Mariaは2023年に向けての新星だが、もし彼女がその潜在能力をフルに発揮できれば、22歳のキャリアの中で多くのチャンピオンシップと瞬間が待ち受けている。


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