RODE VideoMic ME-C のガサガサ音
先々週ぐらいにRODEのVideoMic ME-Cという外部マイクを購入した。理由は、巷で噂の音声配信アプリをやってみようと思い、少しでも音質をいい感じにしたかったから。
同型のマイクは以前から発売されていて、装着部がLightning形式のものだった。僕はiPhone15 Proを使っているが、USB Type-C対応モデルとして登場したことを知り、試しに購入してみた。
音質がどこまで変わるのか収録してみたところ、音質以前に問題が発生したため、僕が行った対処法について詳しくまとめておく。
音声配信アプリでRECしてみると
僕が使っているアプリは「stand.fm」というもの。
RECボタンひとつでいつでも収録できることと、再録やBGM設定などの編集作業も簡単にできてしまうので重宝している。
iPhoneカバーをつけていると、マイクの接続部がきちんと差し込めないので、カバーを外してしっかり押し込む。そして、いざ収録してみると…
・REC開始20秒後から電子音が発生
・チリチリ、ガサガサガサというような断続的な音
・REC終了まで延々と続く
こんな症状が発現した。
一回だけならまだしも、2回目以降もすべて同じ状態。とてもじゃないが収録に耐えられるものじゃない。音質が良くなる以前の問題だ。
理由を考える
マイクの初期不良かな?
でも、おそらく違うだろう。
理由は電子音が発生するタイミング。全収録、同じ秒数で発生するという特定のパターンがあるため。初期不良だったら、ここまで再現性が高くなったりしないはず。
とすると、考えられるもう1つの理由は、iPhone側が「これがマイクだ」と認識していない可能性。マイク側のファームウェアを最新にしたほうがいいかもしれない。実際に、海外のクチコミサイトにはファームウェアを更新したことで症状が改善したという投稿もみつけられた。
早速試してみようと思ったが、そう簡単に行かなかった。
ファームウェアの更新はAndroidのみ
ファームウェアの更新には「RØDE Reporter app」という専用のアプリが必要で、それをiPhoneに入れて試してみたが、どこを探しても更新ボタンがない。
それもそのはず、実はiPhoneからのアップデートはできないらしく、すべてAndroid端末のみの対応とのこと。
身近にAndroidを使っている人がいないため、iPhoneからじゃどうすることもできない。
対処法
ファームウェアの更新を試せていないため、これが完全な解決方法ではないが、一応、電子音を防ぎながらRECする方法を1つご紹介。
それは、RØDE Reporter app を使って、WAVとして収録したものを音声アプリ側で加工して配信するというもの。
手順としてはこんな感じ。
(1)RODE Reporter app をインストールしておく
(2)iPhone に RODE VideoMic ME-C を接続する
※この時、ケース・カバーを外してしっかり挿し込む。
(3)アプリを起動し、Settingsから非圧縮音源のWAVを選択
※初期設定でStandard(WAV)になっている。
(4)Recordボタンから収録開始
(5)Libraryボタンから収録内容を確認
※おそらくiPhone側がマイクと認識するため電子音はないはず。
(6)この音源データをiCloud Driveに保存
(7)Stand.fmなどの音声アプリ側で所定のデータを読み込み
とんでもなく手間だけど、(1)〜(3)は一度手続きしてしまえばOKなので、2回目以降は(4)の収録からとなる。それでも、音源データを音声アプリ側で読み込んで、それを編集するという手間が発生するので面倒といえばめんどくさい。
ちなみに音質はとてもよいです。単一指向性ということもあって、iPhoneのマイク装着部に話しかけるだけで、とてもクリアに聴こえる。
もし、同じような症状でお悩みの方がいれば参考までに。
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