『未解決事件は終わらせないといけないから』ネタバレなしクリア感想
1月18日にSteamでリリースされた推理アドベンチャーゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』をクリアしました。
プレイ時間は2.6時間。
1月25日まで10%セール中で720円で購入できます。
結論からいうと、「アドベンチャーゲーム好きの人にはぜひプレイしてもらいたい!」と思えるタイトルでした。
特に会話をメインとしたノベルゲームを普段遊んでいる人におすすめしたいです。
一般的なアドベンチャーゲームではキャラクターの立ち絵が表示され、下のウインドウに会話文が流れていく、という形式が多いと思います。
この『未解決事件は終わらせないといけないから』のテキストは地の文が無く、すべてが登場人物の言葉だけで構成されており、パッと見は画面が文章で覆いつくされているかのようになります。
ですが要所要所でイラストが差し込まれるので、そこまで地味な印象もありません。
プレイヤーがやることは、その発言が「誰が」「いつ」言ったものかを特定して並べ替えていくことです。
極めてシンプルなシステムですが、立ち絵+テキストウインドウというこれまでのノベルゲームのお約束を破る、とても斬新なゲームだと感じられました。
ストーリーも二転三転する目が離せないもので、序盤から明かされているどう考えても矛盾している発言の真相が徐々に見えてきた時には「そういうことだったのか!」と思わず身を乗り出してしまいました。
基本的にはミステリーの手法を用いながらも、まるで主人公が短期記憶しか持てないため混乱を極める映画『メメント』のように時系列も、目の前にいる登場人物も何者なのか分からないまま次々と情報が提示されていきます。
文章だけなのにとてもスピーディーで頭をフル回転させる必要のある、実に挑戦的な作品だったと感じました。
アドベンチャーゲーム好きの人にはぜひ2024年、この作品をプレイしてもらいたいと思います。