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出産観と大変な思いをしたよって話

ほーい

インビジョンの鈴木健太と申します
2回目の投稿は何を書こうかなぁと悩んでいたのですが…かれこれ1年前になりますが、私のFBでバズったフィードを上げようと思います、長男の出産のことです

筋とそれますが、みなさん無痛分娩ってどう思います?
僕は医療従事者でもましてや女性でもないので私見ですが…虫歯一本抜くのにも麻酔をするのに…無痛分娩が普及しない理屈が全く理解できない(もちろん無痛分娩特有のリスクもある)し、ここはパパが動くべきだと思います
なぜなら無痛分娩は受け入れ枠が決まっているので、妊娠がわかった瞬間に動かないと、出来ない場合があるそうです

ちなみに、僕は【小児救急を受け入れていて、24h麻酔医が常駐している「病院」】という軸で産院を探しました
病院名をあげることはできませんが、恐らく首都圏で10件もないと思います…以上、最近友達が妊娠して相談を受けたので、皆さんにも共有まで…

ちなみに、以下が例の記事で、そのまま転記します
お陰様で今では妻も快癒!可愛い息子と楽しく暮らしています❤

2018年9月8日
【子宮動脈仮性動脈瘤】
まずご迷惑・ご心配をお掛けしている皆様に状況をお知らせいたします。
お陰様で、妻は元気になりました。突発出血のリスクを抱えていてますが、家で息子とゆっくりしています。

もっともこの疾病はもっと啓発されるべきと思います。運悪く子宮を摘出したり、昔だったら最悪亡くなったりしていたかもしれないそうです。
また流産などが関係しているというデマも出かねない。そんなことはありません。モチロン妻にもそんなことは一切ないです。

頑張ってくれている妻への感謝と、女性に不幸なアクシデントがなくなることを願い、シェアします。



【子宮動脈仮性動脈瘤って?】
・産後などに子宮内にできる原因不明の動脈瘤
・胎盤腫瘍とよばれることも(疾病としては比較的近年体系化、MRI等の精度向上で顕在化したとも考えられる)
・出産後発症率で数万分の1(見解分かれる)
・治療法は完全に確立されていない、自然消滅する場合もある

【小括】
出産後に突発出血がある場合、産院以外の大きな病院も受診したほうがよいはず。
セカンドオピニオンも取るとベター。
症例があまりなかったり、治療方針が選択的というのは、未知のレベル感で悩み迷う、というのが気付きでした。

【手記】
8月◯日
息子が7月末に誕生したのですが、約20日後のある夜、突然自宅で大出血し自宅近くのS病院に緊急搬送。(この時は偶然お袋が家にいた)
意識混濁も、出血は後に小康。以後10日間程入院。場合によっては子宮摘出手術を行うとのことであったが、これを突っぱね都度相談とする。

8月◯日
翌日D先生と面談。初見は遺残胎盤の疑い。但し産院の担当K女医からの情報提供では胎盤全出であったとD先生。信じがたい話なので産院のT病院にTEL。妻を気にしながら延々と交渉。

8月◯日
2日後T病院から。カルテではなく看護記録に「胎盤一部不明瞭」との記載が見つかり、胎盤全出の情報提供はミスだったとの報告。

8月◯日
子宮を摘出されては堪らないので、両院との交渉の傍ら、胎盤遺残に関する医学論文等を読む。すると胎盤ではないものの腫瘍では、放射線科のカテーテル術である子宮動脈塞栓術(UAE)、抗がん剤を流用するメトトレキサート(MTX)治療があることを発見。入院中の妻にシェア。この時期、妻はよく不安に打ち勝ったと思う。

8月◯日
D先生と再面談。DA PUMPか(笑)という具合にUAE手術を連呼すると、D先生も同じことを考えてくださっていた。しかしS病院では厳しいとのこと。
併せてセカンドオピニオンを準備。やり方を指導してくれたのが同級生の歯科医Yくんと奥さんのエリ。いつもありがとうm(_ _)m

8月◯日
T病院。事務長とK女医がテープレコーダーを置いて会議室で待っていた。意外にも開口一番K女医の涙目の謝罪。「責任を持って私に最後まで見させてください」とのこと仰ったのは立派だと思ったが一旦保留。訂正された提供医療情報を受領。

8月◯日
退院前最後のD先生との面談。出血は引き続き小康なので様子見となった。D先生はおじいちゃん先生だったが、産科の大きくない総合病院で医長として孤軍奮闘され、妻にもよく気をかけてくださった。
退院の時、手術着のまま妻のことろに駆けつけ、何と思ったら、緊急でUAEできるかもしれない方法を探してくれて、わざわざ伝えに来てくれた。※1

8月◯日
生後1ヶ月満たない息子は、お袋を中心に総出でフォロー。
シッターMさん※2 もフル回転。彼女は元大学准教授で我が家のメンターとしても機能してくれている。いつもありがとうm(_ _)m
港区の担当Iさんも手を尽くしてくださり、一泊だけ区のショートステイに。息子1ヶ月経たずに初お泊り経験…仕事の合間に陣中見舞いミルクに行ったら、夏休みを利用してか大学の実習生さんが多い。頭が下がる。

9月◯日
D先生の計らいもあり、退院後、T病院を受診。K女医が妻にも謝罪。同院部長先生とD先生がK大学病院医局の所属でもあり、今後の治療はK大学病院で行うことに。
T病院に対するスタンスは正直今も悩む。

9月◯日
K大学病院。セカンドオピニオンの後、24時間緊急のUAE手術にも対応いただくことになり無事DA PUMP笑。経過観察していくことに。

【自治医大のT先生】
その後も遺残胎盤との因果関係等、今ひとつ納得感がない。
更に論文を読み進めると、自治医大のM教授が子宮動脈仮性動脈瘤※3 を研究されていることを知り、無謀にも凸電。
T先生が折り返しくださり、1時間くらい相談に乗ってくださった。何て良い人なんだ(T_T)
子宮内視鏡術やロボット手術(ダヴィンチ術※4…子宮筋腫に場合は使うケースも)の可能性や、経過観察の考え方についてご意見をくださった。
万が一の場合は、教授のところ来てください、栃木だけどね笑、との有り難いお言葉。

T先生に「本当に良く勉強されましたね」と言われて泣きそうになる。

【結び】
集めた記録や情報は、T先生にお預けし、臨床研究に使っていただくことになりました。

僕はコンサルタントという仕事をしています。
凡能だけど、考えることは得意だったんだなと気付きました。演繹法や弁証法等を使って考え、事に向かうのがコンサルタントだと思っています。このことはグロービスで学びました。それでお医者様とも正面から向き合えた。
という訳で、少しづつ体制が構築されつつあるので、写真の通り業務に邁進して参ります。スキルは上がったと思います。

妻の快癒し、またこの疾病がなくなりますように^_^

【資料】
ネットでみれる資料をシェアします。僕は医者ではないので、あくまでも、あくまでも、ご参考まで。
※1
東京都では、母体救命搬送システムというものがあります。http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/…/…/botaikyuumei.html
※2
我が家では港区さんの紹介で「あいぽーと」というシッター紹介サービスを使わせていただいてます。
http://www.ai-port.jp/haken/
※3
子宮動脈仮性動脈瘤等に関する資料
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3759
https://www.jstage.jst.go.jp/…/js…/30/1/30_253/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsgoe/32/1/32_152/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/…/…/22/2/22_2_371/_pdf/-char/ja
※4
婦人科領域におけるロボット手術の記事
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/davin…/department/sanfu.html
#シェア可
#子宮動脈仮性動脈瘤
#遺残胎盤
#胎盤腫瘍
#自治医科大学

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