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ゼネラル・エレクトロニック(GE)CEOのジャック・ウエルチ

本屋に行って、ある本の並び方にびっくりしました。
いつもは特定コーナーだけ見ているのですが、時間があってので、珍しく本屋の隅から隅まで眺めていました。
戦争コーナーに、2020年に亡くなった著名CEOに関する本が並べてありました。

なぜ経済コーナーでなく、ここに?
同時に、この顔の表紙じゃ、誤解されるか?と納得しました。
写真で一番左の本です。
一時代を築いた、ベストCEOにも選ばれ、ベストセラーの著者を、久しぶりに振り返りたいと思いました。

写真で右2つ(上下)が、今回おすすめしたい、
日本経済新聞から2001年発行された、「ジャック・ウエルチ わが経営 上・下」(文庫版は2005年発行)です。

この自叙伝は何回か読んでいて、響くポイントが毎回変わりますが、常に響く箇所は、13章の「境界のないこと」からです。

「市場におけるナンバーワン・ナンバーツー戦略は、姿勢を消極的にし、成長するためのチャンスを潰しているかもしれない」と、外部の人から指摘されたことを、ベストアイデア入手として記述しています。
社内の頭の良いリーダーは、ナンバーワン・ナンバーツーの立場安泰をもとめ、巧みに自分の市場範囲を狭く設定してるのではないか?と、外部の人が考えたからでした。

この箇所を読んだ後、自分の仕事範囲も、自分自身で狭めてないか?セクショナリズムに陥っていないか?と振り返りをするようになりました。

2020年ジャック・ウエルチ氏が亡くなった後、成功の裏側事情などの本が出てきました。

2022年ダイヤモンド社「GE帝国盛衰史 最強企業だった組織はどこで間違えたのか?巨大企業が崩壊するとき、内部では何が起こるのか?世界最大の総合電機メーカー、ゼネラル・エレクトロニック(GE)の凋落を描く」 
副題が長くて内容が推測できますが、自叙伝とのギャップから一気に読めました。

今回本屋で見つけたのは、
2024年早川書房「ジャック・ウエルチ 20世紀最高の経営者の虚栄」です。
帯には「苛烈なハラスメント、容赦ない大量解雇、短期的利益の重視」と書いてあり、即買いしてしまいました。

良い面だけが見えている時、その裏側をどう把握していけるのか?
これらの関連本の流れから、考えさせらました。

また電子本で紹介にも出てこない本との、出会いに感謝。
時々、本屋を端から端まで眺めると、こういった掘り出し物が見つかるので楽しいです。

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