固定費をゼロに近づける/出版社とフリーランスが生き残るための1000の試論
「もはやお忘れであろう。或いは、ごくありきたりの常識としてしかご存じない方も多かろう。が、試みに東京の舗装道路を、どこといわず掘ってみれば、確実に、ドス黒い焼土がすぐさま現れてくるはずである」──阿佐田哲也『麻雀放浪記』(角川文庫)
出版社・クラーケンを立ち上げて1年以上が経った。
15年以上“野良”の編集者としてのキャリアはあるものの、出版社の経営者としては赤子も同然。
準備段階でいきなり詐欺師同然の流通代行会社に騙されそうになり、魑魅魍魎が跋扈する業界なのを思い出し