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2023.9.25 お客様のベネフィットは? 〜値上げの話①〜

9月25日(月)
最近ラーメン屋さんがどんどん閉店している・・・というニュースがネットを中心に流れています。
3年で8割というペースで閉店しているそうです。
山形のラーメン業界を見ていると活発だなぁと感じてますが、全国的には厳しい環境にあるようです。

今日は、飲食店の「値上げ」に関する実態を踏まえて、我々に活かせることがないか考えていきたいと思います。


ラーメンという食べ物は原価率が高いといわれているんですね。つまり一杯あたりのコストが高くて儲けが少ない訳です。

なので、今は原材料費や諸経費が急速に上がって、とっても厳しくなってきたんですね。
コロナ禍では補助金をもらえたり、お金を借りやすくて延命できたんですが、それもできなくなりました。

で、生き残るには値上げするしかないんですが・・・
スムーズな値上げができなくて潰れているんですね。
この「スムーズな」というのが大きなポイントになってきます。


で、ラーメン業界では「1000円の壁」っていうのがあるそうです。
つまり1000円を超えるとお客さんの財布が急に固くなるってヤツです。

ここをどうスムーズに超られるかなんですが・・・
これって、お客様がどう感じるかですよね?
で、ここでお客様にベネフィット(いいこと)があるのか?という視点が超重要になってきます。

原材料費高騰のため値上げします!・・・これではお客様に全くメリットないですよね。
我々鈴木製粉所もこういうスタンスだと、「じゃあもっと安いとこを探す」・・・と言われかねない訳です。


で、世の中を見渡すと、上手に値上げしてる会社もあるようです。
例えば「餃子の王将」は、値上げと同時にこんなことをしています。
・「レシピの改良」や「サービスの改善」を打ち出す
・下準備から始まる調理手順を見直す
・例えば、鶏の唐揚げは仕込み方法や揚げ方を改良して美味しくしたり、米の炊き方や麺の調理方法も変えた

つまり企業努力の姿勢を全面に出すことで、お客様へのベネフィットを示したんですね。
その結果、1年に2回値上げしたにもかかわらず、客数を増やしているそうです。

大手のチェーン店って、駆け引きで仕入れを多少安くすることもできるんですが、でもここまで努力してるんです。
なので、中小の会社や飲食店は、それ以上に努力しないと潰れていくことになります。

つまり、企業側の努力を見せないと値上げは上手くいかないんだと思います。


この続きはまた近いうちにお話ししますが・・・
そこで我々は何をすべきか?
ここに生き残りのヒントがあると感じています。


それでは今週もよろしくお願いいたします。


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