見えないものが見える。

黒い影だったり、白い影だったり。

ほとんどは黒い影だけど。

物心ついた時から見えるけどはっきり見えるわけではない。

これってなんなんだろうとか、今まで疑問に思ったことすらなかった。当たり前すぎて。

みんなも当たり前に見えるものだと思っていたから。

親にすら話そうなんて思えなかった。

当たり前って怖いね。

見える世界がみんなに見えるわけじゃない。

結局は私だけの世界なんだな。

僕は厨二病だから見えてる気になっているだけなのかもしれない。

人の形のものもいるけど、大きくて獣っぽいもの、蛇みたいなもの、龍みたいなもの。

今だなこれはなんなのかよくわからないな。

黒い影ってよくないものって聞くけど、やっぱり僕に見えてるものってよくないものなのかな。

死者が近くにいる時、異様に怖い感情に襲われる。

ひいおばあちゃんが亡くなった時、母の実家で飼っていた猫が亡くなった時。

あの怖い感情は近くにいたからなのかもしれないな。


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