純愛
大好きな人が異動して、普通にクラスメイトの男の子の事を好きになった。
昼休み2人きりで歯磨きしたり、部活が終わるのを待ったり、手を繋いだり、ちゅーだってしたよ。
青春、幸せだった。けど、青すぎたんだ。お互いがね。
あっけなく別れを告げられて、私は強がっちゃってさ、なんなんだろう。
幸せになってしまうとその幸せが続くか、壊れるしか選択肢が無くなってしまう。プラスな事がなくなってしまうんだよ。
既にマイナスだったらこれから上がっていくしかない。
私は幸せの味を知ってしまった。甘くて甘くてとろけるような心地を味わってしまったから。
今はひたすら虚無だよ。空っぽ、何もない。
欲情、欲望なんて知りたくなかった。これが大人? つらすぎる。
私はただね、一人の人に愛され続けたかっただけなの。ずーっとね。死ぬまで。
最初にそう言ったのは彼の方なのにね。人間て複雑。私には分からない。私のことすら分からない。
私は私が不幸だと嬉しいみたいです。
カゲロウみたいに不幸な私を見て笑ってる。「ざまあみろ」って。なんなんだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?