シビックe:HEVへの期待 

 ホンダから、シビックのハイブリッドモデルが発表された。当初は、インサイトと同じ1.5リッターハイブリッドシステムではないかという予想が大方を占めていたみたいだが、シビックの走りのイメージから考えると1.5リッターでは役不足ではないかという意見があったのだろう。発表されたパワートレインは2リッターハイブリッドシステムだった。実際、CR-Zを開発していた時も、最初は2代目インサイト用の1.3リッターハイブリッドで開発していたが、パワーが足りないということで、1.5リッターに排気量アップしたうえ、3モードドライブ(ホンダマルチマチック)も搭載した。しかも、エンジンはこのシステムでは初めての直噴仕様になっている。EVシフトで各メーカーが苦戦している中で、独自路線のホンダ、エンジンのホンダの意地を感じるようなパワートレインだと思った。正直、フィットの1.5リッターe:HEVは、今までの俊敏な印象からまったりとした印象に変わってしまったこともあり、あまりレスポンスが良いとは言えなかった。ヴェゼルに関しては、モーター出力がアップしたことで、パワフルさは増したが、加速していったときのタイムラグがあり、もう一歩という印象を感じていた。インサイトに関しては、不思議なことにフィット・ヴェゼルよりも車重があるにも関わらず、加速はよかったが、力強さというよりかはEVライクな静粛性を重視している感じだった。今回のシビックe:HEVは、車の性格に合わせた、ホンダファンが好むセッティングを目指したのだろう。期待していいかもしれない。

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