Musk氏はOptimusの事業利用を延期へ

Teslaが次のキラーコンテンツ/プロダクトとして打ち出す二足歩行ロボットであるOptimusに関して社内利用/社外販売について1年後ろ倒しするとのことです。
現在2台のみが自社工場で試験稼働していますが、機能面/デザイン面での不具合がいくつかあった模様です。
とはいえ、一家に一台Optimusを目指すMusk氏の野望は耐えてはいない模様です。

https://www.wsj.com/business/autos/elon-musk-says-tesla-to-use-humanoid-robots-next-year-f3d8bebf

1;Optimus発売を1年延期

　7/22のXへの投稿でMusk氏はOptimusの最新導入スケジュールをアップデートし、[25年;社内向け生産][26年;他社向け量産]を行うとした
　-X投稿[Tesla will have genuinely useful humanoid robots in low production for Tesla internal use next year and, hopefully, high production for other companies in 2026.]
　
　Teslaはまず社内向けでヒト型ロボの事業利用について実証/実装を行い、一定の確実性/知見を得たうえで他社展開への量産を行う方針
　それ以前に公表したタイムラインより1年程度遅延しているが、より現実を見据えた路線に回帰したとも。
　-23/12;新世代ロボとして[Gen2]を発表
　-23/12;[25年末までに量産完了&社外提供]、[24年末までにはTesla工場内で実作業に従事する]ともしていた
　ちなみに現時点では2台のOptimus(Gen2)が工場で稼働しているとされる

2;Optimusとは

　Teslaが開発を進める二足歩行ロボで、Gen1は22/09に発表され、Gen2は23/12に試作機がお披露目。制作目的はMusk氏が言うには[日常生活から危険/反復/退屈な仕事をなくし、単純労働はロボットに任せて頭脳労働に人間は専念することで無限の成長を実現する]こととしている
　搭載するGPUは[Dojo]と呼ばれ、2022年から稼働を開始しておりOptimusのトレーニングを行う。Dojoは7nmで362TFLOPSの処理能力を有し、世界中の車両などから上がってくるビッグデータを活かして学習を行う

　Teslaは既存技術を活用して様々な産業/事業で危険作業/反復作業を実行する汎用ロボの開発/製造/拡張を目指す。Musk氏は既にTeslaの組織体制をOptimusに代表されるAI事業を中心に再編しつつある
　最終的にはOptimusの家庭内利活用も目標としているとされる