見出し画像

マイクロモビリティのBirdがChap11申請で再生手続きへ

マイクロモビリティ絡みで続報というか、BirdがChap11申請しました。
同業界では老舗で全米各都市で利用できるプラットフォームを運営していて頭一つ突き出ていましたが、今回の事態に。
Chap11は日本の民事再生と同様ですので、事業再生に向けた動きとなりますがマイクロモビリティ業界の再編が進みそうです。

1;BirdがChap11申請へ

 12/20にマイクロモビリティPF運営のBirdはChap11申請し、事業継続しつつの再建に入った。
 リリースでは[B/S強化を目的とした財務債権プロセスに入ったが、長期的/持続可能な成長をすべくの段階である]と述べている
 連邦破産法Chap11は日本の民事再生手続と同様で、日常業務は継続しつつ財務債権が可能。再建スポンサーにはApollo-Financialが2500万ドルの資金提供を行うとのこと
 Chap11での最終目標はBird資産の売却で今後4か月にわたって入札プロセスが実行される。今回の対象は米国事業だけで、カナダ事業/欧州事業は対象から外れている

 暫定CEOのMichael Washinushi氏は本件後も職を継続するが下記のようにコメント
 -[今回の発表は、今年初めに新経営陣の任命から始まったBird変革における重要なマイルストーンを表している]
 -[当社は収益性向上に向けて前進、再編を通じて資本構成を適正化することでその進歩を加速することを目指す]

2;Birdを取り巻く環境

 Birdは2017年にLyftとUBERで幹部を務めたTravis VanderZanden氏が設立したマイクロモビリティPFを開発/展開する新興企業の1社。都市部x短期間の利用に注力し、都市住民への移動手段提供を行ってきた
 2021年にSPAC合併を通じてNASDAQに上場、上場時時価総額は20億ドルを超えたが…上場後に始まった各国での利上げの動きと調達環境の激変で1年後の時価総額は0.7億ドルにまで急落。時価総額/取引額等が上場基準に抵触するとしてNYSEは警告を発動、その後も状況は好転せず23/09に上場廃止。
 23年には競合であるSpin社を1900万ドルで買収するも、直後から断続的なレイオフを実施していた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?