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サクラメント市がガソスタの新設/拡張を制限禁止へ

CA州の州都であるサクラメント市がガソリンスタンドの新設/拡張を制限する計画を明らかにしました。
バイデン政権が進める[2035年のガソ車新車販売停止]という目標を見据えた政策とみられますが、他州にもじわじわ動きは拡大しています。

1;サクラメント市でのガソスタ設置制限

 CA州の州都;サクラメント市がガソリンスタンドの新設/改修の禁止を市政府が企画、本計画は商業契約/貿易決済関連情報のベンダーであるOPISと協働して策定した
 市政府は[2040年へのサクラメント総合計画]を発表し、将来に備えたガソスタを求めている。計画では[市政府はPJ申請者が下記条件を充足しない限りはガソスタ新設/拡張を禁止する]としている
 1;敷地内に50kW以上の直流急速充電器のEV充電ステーションを設置する
 2;提供能力としては[ガソリンノズル1つに対して、少なくとも1つのEV充電ステーション]とする

 また、市内全域の新規/拡張されたガソスタでのEV充電インフラ要件の設定も求めている

2;ガソスタ規制

 ガソスタの禁止/一時停止を可決した都市は2021年のペタルマ市(CA州)を皮切りに、州内で10都市程度が実施。CA州以外ではメンフィス(TN州)やルイビル(CL州)などがある
 大規模都市ではLAがガソスタ禁止措置及び新しい油井禁止を検討中とされる

3;その他

 バイデン政権は2035年までにガソ車の新車販売を停止することを目指しており、そこまでにガソスタの少なくとも80%が採算が取れなくなるとの見通し。ガソスタ新設は環境影響/修復費用等を考えるとコスパ悪い投資になってきている…
 CA州は昨年末、石油会社に対して新たに油井開設する前に修復資金の積み立てを義務付ける法案を可決。
 現時点で米国内にある45万カ所のガソスタ(閉鎖済み)のうち半数は地下タンクから漏れた石油で汚染されているとEPAは報告。営業中のガソスタでも喘息や呼吸器疾患を引き起こす可能性のある発がん性のあるベンゼン/オゾンが放出されているとも…

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