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LGが米国で充電器製造拠点を開設へ

1月半ばですがLGが米国でのEV充電需要の高まりに対応すべくEV充電器の製造拠点を米国で稼働しました。
IRAやインフラ法を通じたEV車両普及が進む中、インフラに必要不可欠な充電器を米国で製造してアドバンテージを取っていく方針のようです。
これまでC向け電気製品で強みを発揮してきた同社ですが、ここにきて事業ピボットを急激に進めています。

1;LGエレクトロニクスによる充電器生産拡大

 1/15にLGは北米での充電器製造につき、フォートワース(テキサス)に初の国外製造拠点を開設したとリリース
 -敷地面積;59,202平方ft
 -年間で10,000台以上のEV充電器の生産能力
 -まずは11kwの充電器を製造、[24年前半; 175kw/24年後半;350kw]の充電器の製造を開始する予定

 米国での官民挙げた充電NW整備でEV充電器需要が増していることへの対応で、今回の製造拠点は[既存施設の物流/輸送NWとく回せた効率化]を狙えるとして決めたとする。
 米国では23/12時点で16.5万台以上の公共EV充電ポートが存在、バイデン政権は2030年までに少なくとも50万台の設置を目指す

 LGは18年からEV充電器開発を行っており、22年には事業強化/自国での製造を目指してHiEV Charger(韓;EV充電器製造)を買収。LGビジネスソリューションのCEOは[テキサス州にEV充電器生産工場を設立し、米国で急速に高まるEVインフラ需要に積極的に対応する]としている

2;最近のLGの動き

 LGグループは中期経営計画で[電動化推進]を掲げており、電動化を通じて売上を514億ドル(22年)から790億ドル(30年)に成長させる計画。直近の23年度の売上予測を公表するも、22年度からぼ成長がほぼ見込めない数値となった…
 事業ポートフォリオ再編も企図しており、[C向け→B向け]へのシフトを進めている。[知名度;高x収益性;低]な携帯電話や家電製品からは撤退し、EV充電/デジタルヘルスケアに注力

3;その他

 充電NW市場はニワタマ問題で制約されるとバイデン政権も認めており、それ故に政権としては充電/利用の両方を同時推進する。
 EV購入率の低さは多くが充電ポイント不足への懸念が背景にあり、一方でEV利用が広がらないと充電ポイントも普及しない…加えて既存の充電器は不具合が多く、その現状/最新状況がわからないことも大きい…

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