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TeslaのFY24-1Qの速報値は生産/納入で昨対割れへ

TeslaがFY24-1Qの生産/納入台数速報を開示しました。
新型モデルの生産開始/ベルリンでの操業停止に加えて、紅海封鎖による供給スピード減速で前年同期比で減少という結果になりました。
先だってFY24の業績が厳しくなるとアナウンスしていましたが、市場予想以上の悪化が報告されたことで株価は急落しています。

1;TeslaのFY24-1Q実績

 4/2にTeslaは1Qの納入実績(386,810台)を公表、FY23-4Q比で約20%減/前年同期比でも約10%減。[FY23-1Q=422,485台][FY23-4Q=484,507台]を納入。
 生産台数は433,371台で前年同期の440,808台を割る実績に…

 Teslaによると[新型モデル3の製造切り替え]や[他混乱(紅海封鎖やベルリン工場へのテロ)]が原因としている。特に3月にベルリン工場に繋がる送電線が環境テロリストに放火されて2週間操業停止状態になったことが大きかった。
 ちなみに四半期終わりの3月、Teslaは下記アクションで車両販売を促進してきた
 (販促)先進運転支援ソフトウェアの1か月間無料トライアル提供の実施
 (仄めかし)3月の大部分を通じて、4/1から値上げする計画を喧伝

2;Teslaの予防線

 2024年入り以降、Teslaは[値下げで好調だった2023年の売上高の伸びが2024年には減速する]と警告を発していた
 1月には[サイバートラックの生産拡大]を目指す中で、2024年が[2つの大きな成長の波の間]にあると主張。低コストEVも開発中だが計画は変更されており、Teslaはコスト下げに向けて全く異なる新しい製造プロセスを構築しようとしている
 中国でも競争激化に直面、中国では100社/300モデルが入り乱れておりEV投下のレベルがすさまじいことに…。Bloombergは3月に[Teslaが中国での売上伸び鈍化を受けて上海工場の生産を削減]すると報じている

3;その他

 販売量減少は[生産台数低下;フリーモント工場での最新モデル3の生産開始+ギガベルリンの操業停止][輸送混乱;紅海封鎖]が影響
 4/23にFY24-1Qの決算情報を開始する予定

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