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Bloombergによる2023年のEV販売実績&24年度予測;引き続き堅調

Bloombergが傘下の調査会社を通じてEVの販売実績/要因をリリース。
成長は若干鈍化傾向に入りつつも2023年は1370万台が販売され、2024年は1670万台を予測しており絶対値として大きく、自動車販売全体のシェアは20%程度にまで進捗。
各地域で販売の濃淡は異なりますが、米国での製造ライン本格稼働を控えており、供給量は相当に増えそうです。

1;2023年のEV販売実績

 Bloombergによると2023年のEV販売台数は1370万台で世界全体の自動車販売の18%を占め、中国の圧倒的な販売量が世界全体を牽引。直近の世界販売台数は440万台で、2024年全体の見通しは1670万台と予想
 伸び率自体は鈍化しつつあり、背景には[欧州の規制変更][中国市場の飽和][米大統領選挙の不透明さ]等があるとする
 EVの減速は昨今見出しでよく上がるが、[成長率の減速]であり成長自体はまだまだ余地大きく、絶対値も伸びている点には留意必要

2;各地域の動向


-中国-
 23/4QでYoY44%成長で290万台が販売された。
 年間でも同様の目覚ましい成長率で2023年の販売台数は820万台近く、YoYで35%の成長率となったが、2024年の販売はYoY21%増加の990万台予測で背景には[規制緩和][市場の飽和][厳しい経済見通し]がある
-欧州-
 23/4QでYoY11%減の84万台強が販売されるも2016年以降初の減少に
 年間での販売予想は10%増加の340万台を予測、背景には独仏での[燃費目標の取り下げ][補助金変更]等がある
-北米-
 23/4QではYoY37%増加して約45万台が販売、23年全体では160万台のEVが販売されYoY49%増加。24年にはYoY31%成長を遂げて米加両国で213万台に達すると予想
 IRAやインフラ法はあるが多分に保護主義的であり、米国内へのEV関連投資は増加したが、PJ自体は本格稼働に遠く大量生産に至っていない

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