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MullenがEVトラックをモバイル充電設備としての機能を強化

EVトラックやバッテリーの開発/製造を行うMullen社が上市済みのEVトラックを活用したモバイル充電PFを構築するとのことです。
EVトラックに充電/蓄電/放電機能を搭載して建設現場や災害現場などの電力網への接続が難しい場所での電源を融通します。

1;Mullenによる充電PF構築

 MullenはEVトラック(Mullen THREE)をコアとする[POWERUPモバイル充電PF]を構築していくことを宣言
 全電動のMullen-THREEの電動シャーシキャブをベースとし、オンデマンドのモバイルDC急速充電を実現するとのことで、CA州の高エネルギー施設でPUPを開発、買収したRomeoPowerのバッテリーパック生産設備を活用したことでモバイル充電器としてのトラック開発が加速した

 MullenPUPに[160kWのバッテリーパック]が付属、電力網のない作業現場/災害救現場などで最大1MWhを供給できるモジュラー設計。構成は[2つDCFDポート(60kW)][2つのLv2-AC充電器(20kW)][1組のジャンパーターミナル(12V)]を介して電力供給し、ICE駆動車両を始動させる
 Mullen Automotive;CEOのDavid Michery氏は下記のように充電ソリューションの価値の高さを語っている
 [当社は、業界ニーズを満たすために常に革新/適応を行っている]
 [最初のPUPコンセプトへのフィードバックは圧倒的に肯定的だが、市場はゼロ排出ソリューションを求めている]
 [当社のMullen-THREEでは、車両/電源ユニット両方でゼロ排出を実現し、より高次な拡張性/パフォーマンスで充電を実現する]

2;PUPの既視感…

 今回発表されたPUPは業界筋的には既視感があるとのことだが、恐らく2つの理由がある
(1)MullenPUPが24/03に発表したMacTrucksと似てる
 MullenPUPは24/03にMackTrucksが発表したモバイルEV充電トラックと見た目が非常に似ている…ただし、Mack社のトラックはコンセプト段階に留まり、[Mack-MD-E]がベースで、電力供給向けの天然ガス発電機を搭載。24/05のACT- Expoで発表された
(2)昨年にMullenがPUPモバイルEV充電器を発売している
 大型クラスの[Mullen FIVE]をベースにしたPUPを23年に発売。完全電動/EVポートが取り付けられたBESS(モバイルバッテリーエネルギー貯蔵システム)ともいえる

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