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GMのBrightDrop(EVバン)で3度目のリコールが発生

GMのEVバン製造子会社であるBrightDropで出火事件が発生してリコールしています。
商用EVの強化に向けて昨年後半に本体に取り込んだ矢先の出火/リコール…GMのEV戦略に一石を投じるきっかけになりそうです。

1;BrightDropのEVリコール

 GMは昨年末に発生したBrightDrop社製EVバンでの出火事件に絡んで66台のリコール実施を表明。少なくとも2台のEVバンでフロントドライブユニットから出火、当該車両はGMフリート顧客が保有
詳細調査中だが、NHTSAに提出した書類によると下記の詳細が確認されている
 -対象;21/11~22/05に製造された大型の[EV600]
 -事象;製造上の欠陥で[ドライブピニオンのユニットケース突き刺さり→オイル漏れ→激しい使用時に発火]とのこと
 -他;当該車種はFedEx/Walmartなどの企業が導入/利用している
 
 提出書類では下記の動きは昨年末以降見られた
 (23/12/07) EV600のフロントドライブユニットでの火災報告をBrightDropが受ける
 (23/12/13) 同車種での他火災事件の発生報告を受ける
 (23/12/22) 火災事件に係る調査を開始
 (24/01/04) リコールの実施を決定

2;BrightDropの最近

 BrightDropは2021年に社内のInnovation組織から始まったもので、2023年にGM本体に吸収された。2023年の出荷実績は497台、他に展開する小型EVバン[EV400]は今回の影響はないとする
 BrightDropの車両リコールはこれで3回目、GMは[製品の安全性はGM全体にとって最優先事項であり、顧客のためにこの問題を迅速に解決すべく取り組んでいる]と述べている
 過去には下記のリコール/対応をしている
 [22/10;EV600の高電圧バッテリーパックのウォーターシールに問題発生]
 [23/10;エアバッグの不稼働問題発生]

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