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CCS-NACSの相互融通が現実に

はじめに/サマリ

 EVの充電規格たるCCSを推進するCharIN協会がNACSを正式規格として認証し、CCS-NACS互換を推進すべくのTFを発足させた旨をLinkedINでリリースしています。

 今回のTFには完成車OEM/EV専業/重電大手/EVチャージャーなどが参画していますが、肝心かなめのTeslaは入っておらず。なんというか王者の風格/余裕を感じさせるなあと。しかし、日系ではToyota(NA)だけがジョインしていてまだまだルールメイキング/意思決定の場への参画/自社利益追求といった部分で弱いと実感。。

1;CharINとは

 あらゆる種類のEVに充電可能な世界標準としてCCSベースでの相互運用性促進することに特化した充電標準化協会で、欧州発ゆえに欧州企業の参画がメイン。
 日系メーカーではトヨタ(北米)やHonda(欧州研究所)などが参画。

2;CharIN協会での議論

 NACS対応にむけた公開TFが設立され、複数業界から有力企業が参加しており北米におけるNACSの拡大は間違いないものになる想定。背景にはGM/Fordでの採用(直近ではアダプタ配布/将来的にはNACS採用)と後続してのEVチャージサービス各社の対応表明(多くはCCSとの併用設置)がある。
 ちなみに昨年11月、TeslaはNACSの北米標準基準化に関して協会に提案するも、当時は[CCSとの併用は消費者の混乱&EV普及の妨げになる]として拒絶されている。
 *Teslaは協会メンバーで19年からは欧州販売対応でCCS-2仕様に切替
 今回の公開TFには下記(3)のような会社が入るがVWやTeslaは入っておらず、日系ではトヨタ(NA)のみが参画。TeslaはCCSサイドが合わせに来る認識からかTFには入らず。完成車大手ではVWが入っていないが、出資先のElectlifyAmericaは参画している。

3;公開TFのメンバー

 メンバーとしては車両/充電器/EV充電サービスに加えて、半導体/電力会社/目がサプライヤーなども参画、業界の流れが一気に加速しそう
[メンバー抜粋]
-完成車系-
・BMW/BMN North America
・Ford
・GM
・Hyundai Kefico/Hyundai-Kia AmericaTC
・Jaguar Land Rover/JLR TBSI Pvt Ltd
・Stellantis
・Mercedes-Benz AG/Mercedes-Benz R&D N.A
・Toyota Motor North America
・Volvo Car USA·
-EV専業系-
・Lucid Mortors
・Vinfast
-充電器系-
・ABB E-mobility
・Siemens
・APTIV
-EVステーション-
・AMPECO
・Electrify America
・EV Range
・EVgo
・i-charging USA
・InCharge Energy


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