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RivianがAmazonとの独占契約終了へ

米国の電動商用バンを製造/販売するRivianが先日の決算説明会の場でAmazonとの独占契約終了を宣言。
契約に基づく納車履行は継続して行うものの、他社に対しても販売を行う旨をだしており、フードトラックやキャンプ利用といった配送/物流以外の用途にも門戸を開くことで市場拡大を狙うようです。

1;RivianとAmazonの独占契約終了

 Rivianは11/7にAmazonとの独占契約を終了、商用電気バンを他企業にも提供することを発表。
 2019年の独占契約に基づく車両は[EDV(Electric Delivery Van)]と呼ばれるAmazon専用の配送バンで、これまでにAmazonに10,000台のEDVを提供し、米/独で配達実務に用いられてきた
 23/03から独占契約の撤廃に向けた協議を実施、当初目標の達成に向けて継続連携をしていくとのこと。2020年代後半までに100,000台のEDVを納入する契約で、上記台数は両者マイルストンは満たしている
(Amazon;輸送部門責任者)
[長期的には他社にもRivianの恩恵を受けてほしいと常々言ってきた。この技術で、より多くの電動配送車両が普及することは地域社会と地球にとって良いことだ]
[米国の運輸部門からのCO2の1/4は商用車由来であり、排出量削減に向けてできる限りのことをできるだけ早く行うことが不可欠]
(Rivian;CEO)
[Amazonとの独占契約履行に向けて動いてきて、ラストワンマイルから小売まであらゆる商業事業者との関係を構築してきた]

2;その他

 Rivianは車両名をEDVからRCV (Rivian Commercial Van)に変更ことも公表、スペックは以下の通り
 -車両総重量定格は9,500ポンド/積載量は2,734ポンド
 -車両だけでなく、リアルタイムのフリート情報へのアクセスを提供するサービスを提供する
 RivianはNASDAQ上場しており直近の時価総額は165.2億USD、Amazonは16.7%の株式を保有する筆頭株主

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