見出し画像

HyundaiのNACSアライアンス加盟は秒読みか

 韓国HyundaiもNACS採用を検討(アライアンス加盟)していると、韓国中央日報のWeb版が伝えています。記事内ではChang Jae-hoon氏が英国での新型EV発表会で[顧客利便性優先でNACSの採用を検討、Teslaとも協議を始めている]とのことで、顧客目線での利便性追求という単語は各社共通ですが徐々にNACS連合は勢力を拡大しています。

1;イベントでの発言

 HyundaiのCEO;Chang Jae-hoon氏は英国での[IONIQ-5N]の発表イベントNACS対応について下記の通り発言、Teslaが協力的な姿勢で検討をスムーズに進めているとも。
 (1)[NACS採用を検討中であり、Teslaとの協議を進めている。まずはTesla規格の充電効率が効果的であるかどうかを検証、顧客/ユーザへの有益性を考える必要がある。]
 (2)[スーパーチャージャーでの充電で想定以上に時間がかかった場合の割引適用や保障などの顧客メリットと経済性を勘案した事業検討を行い、近日中にアライアンス参加を決める]

2;NACS採用へのハードル

 NACS採用にあたってのハードルとして大きいのは[CCS互換性]と[充電速度]で、Hyundaiなど各社は下記の通り認識/対応。
(互換性)
 欧州や他地域でCCSポートが採用、各社とも北米(NACS)/欧州など(CCS)/アジア(Chademoなど)で、地域ごとに異なるEV生産する必要があり、生産体制/販売体制/アフターサービス体制が複雑に…
 CharINでの互換性検討は進むがそこに依拠するのも心もとない。NACSには多くの企業が採用/対応を行ってアライアンスに加わっておりデファクトスタンダードになっている
(充電時間)
 スーパーチャージャーでは場所や時間帯によっては予測充電時間より時間がかかることがあり、その際の顧客への補償や顧客体験の低減対応がNACSを採用する際には求められる…
(その他)
・米国の各州でNACSに対する姿勢が異なり、[支持][反対][様子見]の州が並立する中でユーザ利便性を担保/確保するには見極めが必要…
 └特に大きいのは充電ポートの州内整備における補助金での対応で課題となる。現在はワシントン州やテキサス州などが[支持]に動くが、週内では圧力団体による反発もある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?