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Waymoが自動運転の安全性についてレポートを発表

Google傘下の自動運転会社であるWaymoが自動運転の安全性についてレポートを出しています。
人間の運転に比較して地域/道路によるが10倍近く安全であると衝突事故発生率をベンチマークに調査結果を出しています。
調整が入っているとはいえ、状況に依っては安全であると強調する点は同社の自信の表れともみて取れます。

1;Waymoによる安全性レポート

 Waymoは自社の自動運転車の性能が人間運転手を大幅に上回り、基準である人間運転手と比較して最大10倍の安全性が確認できたと報告書を出した。
 乗客有の自動運転輸送;714万マイルをベースとした比較調査で、人間運転手が同じエリアで起こした事故/事象の発生件数と比較。エリアはサンフランシスコ/フェニックスで、展開しているロサンゼルスは今回の調査対象には含めず
 場所ごと比較すると、[Waymo vs 人間]では衝突事故の可能性は1/10(@サンフランシスコ)で全ケースで大幅な差異が確認できる

2;レポートの補正

 Waymoによるとベンチマークは[衝突事故発生率/通報率]でエリア/道路ごとに調査を行い、一部補正もした。かなりCruiseへの当てつけ感も。。。
 -警察に通報された衝突事故は57%低く、人身事故(衝突)が85%低かった
 -事故率は場所で異なり、人為事故率が最も高かったのはサンフランシスコで、 [5.55件/100万㏕]だった
 データ正確性を担保するために下記の人間/自動運転で補正も行った
 -人間;下方修正→[人間運転手による事故の過少報告]で、負傷なしの小規模な事故は警察報告されないことが多い点を加味
 -自動運転;上方修正→[事故は全て報告]、公道での自動運転の信頼性を証明すべく、軽微な衝突事故でも報告している

3;その他

 今回のレポートはLendingTreeのレポートの翌日に出され、当該レポートでは[Tesla事故率が最も高い]と主張。
 Teslaは[Auto-Pilotが人間よりもはるかに安全]と常に主張しており、かなり対照的で、もちろんAutoPilotの走行距離が少ない場合には恣意的に結論を見出すことが可能なので何とも。
 これまでTeslaも安全性データを四半期発表をしていたが、1年前に中止。内容としては今回のWaymoに比べると質/量ともに貧困であった…
 Waymoが以前に[人身傷害が100%減少した]とする報告書を発表したが、その後の状況で100%の数値は低下した。NHTSAに対して人身傷害を含む3件の事故を報告(23年8月,9月,11月にそれぞれ1件)

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