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東京大学きらら同好会 Advent Calendar 2023 第4日目 京都きらら満喫記1

 本記事は、東京大学きらら同好会 Advent Calendar 2023 第4日目の記事です。

 昨日の記事は、ひろみねさんの「ボナヴー配信」でした。(ご都合により、公開が遅れています。)
 今日と明日は、私:すずか山麓が、「京都きらら満喫記1・2」を掲載させていただきます。

 2023年は、京都できららを満喫する機会が何度かありました。
 このような年は なかなかないと思うため、1年を締めくくる Advent Calendar において、今年の記録をしたためさせていただければと思います。
 皆様のお目汚しとなって恐縮ですが、2日間、おつきあいいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 2023年11月23日午前10時、私は京都大学11月祭で一人たたずんでいました。「京大きらら同好会」さんと「京都大学百合文化研究会」さんの会誌を入手することが目的です。

 実は京都大学へは、京大祭4日前の11月19日にも訪れています。
 京都大学総合博物館の1日限りのイベント「大地は語る2023 ~地球の脈動 宇宙の躍動~」を見学するためです。
 京都大学大学院理学研究科 地質学鉱物学教室がここ数年、毎年開催している、主に大学院生による、地球科学の魅力を伝えるイベント。
 Xで主催者さんが熱く語ってみえますので、しばしお楽しみください。
https://twitter.com/Earthtalks2023 

 恋する小惑星(以下「恋アス」と表記。)の地学班がハアハアしそうな出し物に溢れているでしょう。鉱物ガチャなんか、地学班員同士で戦利品を見せ合いっこして、合宿所で大盛り上がりしそう。
 地層が形成される経過を示した水流模型や、褶曲や変成作用がよくわかる岩石の展示、外膜が焼けた触れる隕石など、プロ顔負けの展示でした。
 そんなことも知らんのかと言われそうで教授には聞けなくても、大学院生になら気軽に聞けてしまう面がありますよね。良いイベントだと思います。

早い流速のもと、土砂の粒度に応じた級化層理が生成されることを示した実験
圧縮を受けて褶曲を伴って固結した、砂岩泥岩互層の変成岩

 この分野のプロと言えば、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター。恋アス地学班の合宿で、同センターが運営する地質標本館を訪れたことでも有名ですね。

Quro(2018)恋する小惑星1 ㈱芳文社 pp.94-95

 地質調査総合センターさんは、「地質情報展2023きょうと」を2023年9月16日~18日に京都大学 吉田キャンパスで開催しており、そこへも私、参戦しました。
 1年間に3回も京都大学訪問。どんだけ京都大学好きやねん…

「地質情報展2023きょうと」入口
恋アスの桜先輩とイノ先輩が大好きな地質図の上に乗れちゃう
基本の岩石をきちんと並べる プロの矜持

 そんな大好きな京都大学への今年3回目の訪問。
 実は私、コミケとか参加したことがないのです。コミケで売られているものを知ったのは、1年半前にこの東京大学きらら同好会に入れてもらってからだし、知ってからも取次書店から通信販売で購入するだけでした。
 しかし、「京大きらら同好会」さんと「京都大学百合文化研究会」さんの会誌の目次や表紙を見て、これはすぐに買いに行かねばと思いました。両者の目次は次の通りです。

京大きらら同好会
京都大学百合文化研究会

出典:
https://twitter.com/Kirara_KU/status/1724826703892226535
https://twitter.com/KU_yuribunken/status/1725379759654506836

 ね、すごいでしょう。
 「京大きらら同好会」さんは、「紡ぐ乙女と大正の月(以下「つむつき」と表記。)」の作者:ちうね先生のインタビューですよ。ネタバレになるので内容紹介は控えますが、「紡ぐ乙女と大正の月」をもっとよく知り、もっと好きになる内容でした。
 「京都大学百合文化研究会」さんは「月刊誌『まんがタイムきらら』20年史における百合的需要への応答への変化」ですよ。この文献、きらら研究に不可欠だと思いませんか。同じく内容紹介は控えますが、学術論文で参考文献の一つに挙げてもよいくらいの、濃くて整理された内容です。百合ときららの線引きは時折議論になりますが、両者は血の繋がった姉妹かも…、と思えてきました。他にも雑誌「百合姫」の掲載作品年表や年別動向のまとめが、学術資料並みにすごい! これは心血注いで作ってみえます。

 そして表紙。Xで公表してみえるので載せますね。

京大きらら同好会
京都大学百合文化研究会

出典:
https://twitter.com/Kirara_KU/status/1723309651335471226
https://twitter.com/KU_yuribunken/status/1725024510171377784

 「京大きらら同好会」さんの表紙は、明るさと楽しさに溢れ、前向きな表紙が好き。癒され、元気づけられる表紙だと思います。そして、恋アスの みらちゃん。アニメ放送からもう3年半経つのに、きららには沢山の魅力的な主人公がいるのに、同人誌表紙の準主役として扱ってくれて、嬉しい~! 周りに散りばめられた小ネタも楽しい。小ネタを解説したコピ本も会場で売っており、これはそういう意味だったのかと、楽しませていただきました。
 「京都大学百合文化研究会」さんの表紙は、プロのイラストレーターさんの手によるもの。綺麗ですねぇ。そして、京都大学のシンボルである百周年時計台記念館の描かれ方が、美しく優しい。この絵で京大百周年時計台記念館が好きになる人も多いと思います。比べて東大安田講堂は男性的で、こうはならんよなぁ…

 続けて会場。撮影許可をいただき、撮らせていただきました。
 まず「京大きらら同好会」さん。会員様の宝物がずらり。読んでもいいとは言われていたものの、宝物に傷をつけては大変と手に取れませんでした。そして、つむつきの主人公:藤川紡さんがいます。藤川紡さんがいます。大事なことなので、もう一度言います。藤川紡さんがいます。彼女は、今の時代の京大へタイムスリップしたようです。

きらら雑誌・単行本がずらりと並ぶ
藤川紡さん…
作者さんのサインも つむつき愛に溢れる
つむつきの全ての書店特典コンプリートもありました

 続いて「京都大学百合文化研究会」さん。
 図書館の特別展示かと見まごうばかりの整然とした資料配置、そして、どこよりも詳しいと思われる年表。
 「同好会」ではなく「研究会」を名乗るだけあって、体系立った展示は素晴らしいです。
 そしてこれを書いていて気づいたのですが、「百合文化研究会」という会の名前。「文化を研究する会」なのだから、来場者が研究しやすいように体系的に展示して当然、と思ってみえるのかもしれません。
 だとしたら、すごい会だなぁと思いました。もっと気合いを入れて訪問すべきだったかもしれません。

どこの漫画図書館も足元に及ばない、整然とした配架
年別の配架がしびれる この部屋に籠れば、文学論文の一つや二つ書けるのでは
もはや学問のレベル
年別の配架に、段ボール書棚がちょうどいい

 聖地巡礼報告も整然。でもこれって、きらら聖地じゃん。百合ときららの境界は、ますます曖昧に…

「おちこぼれフルーツタルト」の聖地紹介
「まちカドまぞく」の聖地紹介

 「京大きらら同好会」さんも「京都大学百合文化研究会」さんも、推しへの愛に溢れていて、学生の集まりができる最大限のプロモーションを展開してみえて(商業レベルでもここまでの催しは難しいのでは)、良いものを見せていただいたという満足感でいっぱいです。
 また機会があったら、今度は腰を据えて、腹も据えて、展示作品を読書しようかなぁと思います。この2つの展示室を見るだけでも、京大祭へ行く価値はあります。
 「京大きらら同好会」さん、「京都大学百合文化研究会」さん、ありがとうございました。またお伺いできるよう、仕事の調整、頑張ります。

 次に、「京大きらら同好会」さんと「京都大学百合文化研究会」さんの百合的関係について。
 まず、「地質情報展2023きょうと」で発見した京大掲示板ビラ。

「ぼっち・ざ・ろっく!」を活用した百合文化研究会勧誘ビラ

 「ぼっち・ざ・ろっく!」の有名な一場面ですね。東京大学きらら同好会でも、この場面を活用した二次創作がありました。
 その場面をですね、百合を求めることに使うなんて、「ぼっち・ざ・ろっく!」は、「きらら」から「百合」へ取られてしまった、と(当時は今ほど百合への親しみがなかったので)、愕然としたことを覚えています。

 同じく、「地質情報展2023きょうと」で発見した京大掲示板ビラ。

「京都大学百合文化研究会」さんの入会案内

 「私のストレス解消法が百合で何が悪い!」
 心にズンと来ます。尊いものを見てストレスを解消することは、よくあります。きららは、私のストレス解消法です。
 そんな目的で、きららが好きになったわけではありませんが、振り返ってみると、あぁ、きららはストレス解消になっているんだと気づきます。
 だからこのビラは、的確なメッセージを発信していると思います。
 みなさんも、ストレスが解消できる同好会を選びましょう。

 そして、京大祭でも、これと類似のビラに出会えました。

「京都大学百合文化研究会」の会場案内

 同じ絵柄です。吹き出しが異なります。この絵柄、並べると迫力ありますねぇ。学園祭のノリに溢れていて、いいですね。
 そしてその脇に、「京大きらら同好会」さんが、ちまっ、と。

 一方、屋外では「京大きらら同好会」さんが「京都大学百合文化研究会」さんを引っ張って行く感じ。
 ひょっとしてこの二人、できてる?、百合?

 
 

 2つの会の関係のヒントは、京大祭で購入した2冊の同人誌に見つけました。ネタバレあるいは誤情報になるといけないので記述は控えます。

 最後に、「京大きらら同好会」さんの主軸である「京大熊野寮きららPT」さんの根城について。
 「地質情報展2023きょうと」の帰りに、歩道から撮らせてもらった、京大熊野寮の写真です。(この時は京都大学各施設の位置関係に疎く、吉田寮の前でうろうろして、きららタテカンが見当たらないなぁと彷徨っていました。)
 タテカン、神輿、ちうね先生の館内案内 etc… これだけの芸術作品を世に送り出し、活発な活動を継続してみえて、「京大熊野寮きららPT」さんて、本当にパワーがあるなぁと思います。京大祭では、お話もさせていただきました。大御所感を漂わせつつ、優しい方です。

熊野寮 タテカン1
熊野寮 タテカン2
熊野寮 歓迎ちうね先生
熊野寮 ちうね神輿

 京大祭を訪れた5日後の、2023年11月28日、悲報が飛び込んできました。
 「きららキャラット」で連載中の「紡ぐ乙女と大正の月」が完結まで残り2話、との告知が、「X」において「まんがタイムきらら編集部」から行われたのです。しかも末延唯月さんが亡くなったことを匂わせる画像付きで。
 京大全校を挙げて(言い過ぎ…)つむつきを盛り上げていたのに…、3日前には作者のちうね先生を京大祭に招いて、クイズ大会まで行ったのに…
 あんなに頑張って応援してみえた皆様の顔を思い出して、言葉もありません。
 どうか皆が前を向いて歩き出せるような完結であってほしいと願って、今日の筆を置きます。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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