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外国人が日本人上回る 東京圏の人口増加数

8月6日日本経済新聞朝刊記事より一部引用します。

総務省が5日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(2020年1月1日時点)で、東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)の外国人を含む人口は3675万4193人と前年比で0.37%増えた。外国人の増加数が大きく、調査対象に加わった12年度以降初めて日本人を上回った。日本人人口は19年は1部3県とも増加したが、20年は埼玉、千葉両県が微減だった。東京圏の増加数は0.19%増の6万7301人で、増加率は年々縮小している。

今回の新型コロナウイルス感染症の影響によりリモートワークの導入を進めた企業も多く、徐々に在宅勤務の環境が整ってきているようですので、東京圏から離れた場所に居住している人も東京圏にある会社に”勤務”することが可能となってきているようです。今後この流れは加速するとみられています。確かに地方の方が生活環境やコスト面で豊かな生活ができるかもしれません。もちろん人それぞれの価値観によりますので一概には言えませんが。

一方、外国人は1都3県ともに増加し、東京圏全体の増加数は6万8161人と日本人を上回った。増加率も6.23%と高水準を維持している。国内に暮らす外国人のうち、東京圏が占める割合は4割を上回る状態が続いている。外国人の増加数は横浜市(6501人)が東京圏トップだった。海外からの企業誘致などの取り組みが影響している。

外国人は横浜市が一番増加しているのですね。日本人に限っていえば、川崎市(9864人)、さいたま市(9636人)、世田谷区(6924人)が増加しているようです。

人口動態調査は1月1日時点のため新型コロナウイルスの影響はほぼ反映されていないとみられる。感染拡大後は、仕事や留学で来日する外国人が大幅に減少しており、外国人の流入が首都圏の人口増を支える流れが今後も続くかどうかは不透明だ。

4月以降母国に帰国できなくなった留学生の中でも、逆に日本に滞在することに集中して勉学に励んでいる外国人もいます。また、3月に専門学校を卒業しせっかく就職内定までこぎつけたものの、新型コロナの影響により内定取り消しになってしまったため、「特定活動」ビザを取得して新たな就職先を探しているたくましい若い外国人もいます。私自身、日々日本で勉強や仕事をすることにモチベーションの高い外国人をサポートしています。

東京都は1月1日時点で約57万7千人だった外国人が、7月1日時点では約55万9千人に減少しているそうです。「例年だと増える時期に今年は減っている」といわれてます。8月5日からの再入国許可緩和策については賛否両論あるようですが、新型コロナウイルス感染症対策を万全にとった上で徐々に、相手国を限定しつつ通常化に向けて動き出しています。

在留外国人の人数だけに注目するのではなく、外国人が日本で何をしたいのか、日本にどのように貢献できるか、日本と母国との架け橋になれるか、合法的に在留できる方法は何か、外国人にとっての日本に住む魅力とは何か、等を模索しながら、これからも外国人と付き合っていきたいと思います。

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