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鈴掛真の短歌

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2019年10月の記事一覧

短歌 新作5首 『無に帰する』

角川「短歌」2019年10月号掲載作品『無に帰する』。 先日公開した 『凍てついた泉の中で』と同時期に執筆した、呼応するような作品です。 どちらも第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 『無に帰する』 鈴掛真 赤いバラを経費で買った領収書の縁ですっぱり切れた指先 肝

短歌 新作7首 『凍てついた泉の中で』

自分ではない他人と上手くやっていくのは、いくら歳を重ねても難しい。 家族、友人、同僚、そして恋人。 近づくほどに壁が生まれ、労わるほどに白々しくなる。 いっそ壊してみたらどうなるんだろうか。 そんなことを考えていると、少しだけ胸を昂ぶらせている自分が、ひどく怖かった。 そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。 発売中の角川「短歌」2019年10月号に掲載されている新作5首『無に帰する』と同時期に執筆していたので、呼応するような作品になりました。 どちらも第一歌集『愛