短歌 新作7首 『凍てついた泉の中で』
自分ではない他人と上手くやっていくのは、いくら歳を重ねても難しい。
家族、友人、同僚、そして恋人。
近づくほどに壁が生まれ、労わるほどに白々しくなる。
いっそ壊してみたらどうなるんだろうか。
そんなことを考えていると、少しだけ胸を昂ぶらせている自分が、ひどく怖かった。
そんな気分を、7つの短歌で書いてみました。
発売中の角川「短歌」2019年10月号に掲載されている新作5首『無に帰する』と同時期に執筆していたので、呼応するような作品になりました。
どちらも第一歌集『愛