大掃除の日。【詩あるいは短編小説】
窓拭きをした
カーテンを洗った
冷蔵庫を磨いた
食器棚を拭いた
下駄箱を整理した
洗面台と鏡をぴかぴかにした
クローゼットの中に掃除機をかけた
似合わなくなった服をハンガーから外した
珈琲を飲んで休憩した
苺クッキーをつまんだ
スマホで音楽ビデオを観た
気づくと次々と観ていた
我に帰った
夕食の買い出しに出かけた
マフラーを忘れていったん取りに戻った
ピンク色のセーターを着た柴犬とすれ違った
スーパーの白菜も長葱も売り切れだった
豆腐と春菊鍋にするしかなかった
年賀状を出