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おすすめ記事:型製作

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真空成形用の樹脂型の製作を行っています。樹脂型には試作型(ケミカルウッド型、木型)から量産型まで、金型に比べて短納期・低コストで製造が可能というメリットがあります。
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#樹脂型

【木型と樹脂型】真空成形型の種類について。金型と比較した違いとメリットとは?

【プラスチック(樹脂)の真空成形について】 成形業界では代表的な成型方法の一つである真空成形。PMMA(アクリル樹脂)やABS樹脂を材質とし、高温度で加熱したシート状のプラスチックを耐熱装置により真空成形する成形方法です。真空成形型には木型や樹脂型、金型などいろいろな種類がありますが、金型はショット数が多く、型の耐久性が必要な場合に用いられるため、比較的高価な成形型です。その反面、樹脂型、木型の特徴には、 短納期 費用が安価 試作費用を安く抑える といったメリットが

【更新型】成形型(プレス型)を計画的にリニューアルするために。型製造メーカーが解説

【樹脂型を補修/修理する、更新型を作成する、どちらがおすすめ?】成形に使われる成形型(プレス型)は、成形でショット数を重ねると、日々のメンテナンスだけでは対応できない型の老朽化の問題があります。安定して量産を行うには、成形型(プレス型)が寿命を迎える前に見直しが必要です。真空成形品の精度と品質を長期的に保ち、型の不具合による成形不良をださないために、補修や修理によって型寿命の延命を行うより、あらかじめ計画的に更新型を製作することをおすすめいたします。 今回はマスター型から型

【穴径治具のオーダー】ガイドブッシュ付きの治具制作を依頼できます。

【穴径治具の製造】治具の設計と製作を手掛ける会社です。 NCルーター機械などの工作機械やボール盤で、穴の位置決めや、精密な基準を出すためには、治具が欠かせません。 ▽NCトリミング加工治具については、以下の記事をご覧ください。 【穴径治具の種類】卓上ボール盤穴あけ治具 四か所の決まった位置に穴をあけるというシンプルな治具ですが、材料を治具に固定し、治具穴に合わせて穴をあけるだけなので作業効率もUPします。 卓上ボール盤穴あけ治具(ガイドブッシュ付き) ガイドブッ

【スーザフォン】FRP製管楽器4つの製造工程をご存じですか?

FRP製スーザフォンとは?スーザフォンはチューバに似た管楽器です。奏者は肩にかけて演奏しますが、通常は金属製のため非常に重量のある楽器です。 FRPの技術で作られる、樹脂製のスーザフォンは 水に強い 比較的軽量である 製造コストを抑えることができる といったメリットがあります。 いまでは、甲子園やパレードなど、マーチング用に屋外で使われる楽器として、とても人気がある楽器です。 製造工程1.積層 金型にゲルコートをぬり、離形処理をした後、ガラスクロスやガラスマ

【熱プレス型】治具で品質と生産効率の改善をする。

【まえがき】熱プレス型における改善実例内容をご紹介します。 テーマは「熱プレス型作業効率の向上」。社内の改善提案において最優秀賞に表彰されました。 生産効率の改善として、優れたアイデアをもとに実際に作業時間の短縮と製品の精度の向上に貢献しました。 【改善に至った背景】製作フローの見直し 熱プレス型の凹型(上型)、凸型(下型)組み上げ作業において、以前の製作フローは以下の通りでした。 凸型(下型)を組み立てる。 凹型(上型)を組み立てる。 型同士を合わせる。

【アルミ型(金型)】型製作会社が教えるメリット。

アルミ型(金型)アルミ型のメリットとは何か。 アルミ型(金型)のメリットには、 熱伝導率が高く、熱放散が速い アルミニウムは柔らかく、素早く機械加工できる 滑らかな表面により、プラスチック部品の成形に適している といったことが挙げられます。 こちらはスーザフォン成形時に使用する、アルミ型(金型)です。依頼されていた型の修理が完了しました。 スーザフォンの製造工程で、実際の使用例をご紹介しています。

【プレス型がおすすめな理由】創業70余年の木型屋が解説します。

【プレス加工とは】凹型凸型で挟む成形方法のひとつです。 プレス加工とは、加工材を型に当て、加工機で圧力を加えることにより材料を型の形状に加工する成形方法です。それぞれ凹型凸型を作成して、上型と下型で挟むので、材料を曲げて成形したいときに用いられます。 材料に合板を使うことで、 なるべくコストを抑えたい 古くなった型をリニューアルしたい 短納期で高精度な型をつくりたい といった問題を解消できます。 代表的な成形方法には、ほかにも真空成形などがあります。 【製作手

【真空成形型】金型と比べた樹脂型のメリットを考える。

【真空成形とは】真空吸引による成形方法のひとつです。 真空成形とは、加熱軟化させたプラスチックシートを、真空吸引で型に密着させて成形する工法で オートバイの外装部品 自動車のアクセサリーパーツ などの試作・量産に多く用いられています。射出成形等とは異なり、成形型が凸型か凹型のどちらか片側のみであるため、金型に比べて複雑な形状を安価に製作できるのが嬉しいですね。 ちなみに、木型、プレス型、アルミ型(金型)も代表的な成形型のひとつです。 【製造手順】1.3Dスキャナー