引き寄せ
はんのう森林みらい塾全6回のすべてのセッションが終わった。
西川材を活用した地域の様々な取り組みや、その他の地域においても森林と向き合い、その利用価値や大切さを広めていこうと日々活動されている方々の存在があることを学んだ。
これまでずっと森林に関わる何かがしたいという思いはあったけれど、具体的な関わり方がわからないモヤモヤを抱えていた自分にとって、みらい塾を通じて森林を持つ飯能という地域は森と人々をどのような形で繋げているのかを学ぶ有意義な機会が得られたこと、そしてそこで出会えた全ての人との縁は自分にとってかけがえのないものになり、2月の最終セッションを終えて熱い気持ちで帰ってきた。
帰ってきて森林のことでまだ頭の中はいっぱい、そんな興奮冷めやらぬうちの出来事。
翌週に地元のとある催事を行うフリースペースで無料で見られる建築展が開催されているというのでふらり行ってみた。
何でも杉並区の建築家が中心となり2016年から企画されているそう、全く知らなかった。
展示物は道の駅などをはじめとする公共空間に建てられた全国の建築物の模型やコンセプトパネルが作者と共に紹介されていた。
何気なく見て回っていたら、HIDAKUMA(ヒダクマ)の文字が目に入るプロジェクトを発見。まさにみらい塾の第一回目のセッションで講演してくださった「飛騨の森でクマは踊る」のチームではないか!
出展されていたのは、愛知県や岐阜県を拠点に自社部品用の素材加工を行う鋼材メーカーの会議室を一新するというプロジェクト。その中でヒダクマの真骨頂、広葉樹を使った家具の提案がふんだんに盛り込まれていた。
細かい内容はリンクから見ていただければと思うが、この記事を書くに至ったのは、自分の思いが強い時って最近経験したり見聞きしてきたことに引き寄せられるなぁと強く感じたこと。張っているアンテナに何かが引っかかってくる、というなそんな感覚。これを読んでくださる皆さんにもきっとそんなご経験があると思う。
それがどうした?と言われればそれまでだが、些細なことではあるけれど常に自分の感度を上げてアンテナを張ることは改めて大事だと思った瞬間でもあった。その先に何が待っているかなんてわからないし、何もないかもしれないけれど見聞きしたことは先々決して無駄にはならない。
そして展示会場で他地域のプロジェクトを見て、その存在を知る。こうした出会い方が森林のない地域の人間にとって森について関心を寄せていく入口の一つの形なのだろうと感じた。
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