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学生起業のリアルと振り返り

はじめまして、三重大学4年の鈴木と申します!

スタートアップに憧れ、事業作りに挑戦してきました。2つの事業の振り返りと失敗原因を書き留めようと思います。

当該noteは以下のような人に参考になれば幸いです。

学生起業家やこれから起業しようと考えている方の参考になれば幸いです!

・起業に挑戦したいと思っている大学生
・思うように事業がスケールせず悩んでいる学生起業家
・スタートアップに興味がある人
・世界を変えたいと思っている若者

どうして起業したいと思ったか?

僕が起業したいと思った理由は、”憧れ”です。

ご縁があって歯科領域でスタートアップをやっているスクリエの代表とお話する機会があり、チームの定例会議に何度か参加させて頂きました。

その時に衝撃を受けました。

なんなんだ!!このかっこいいチームは!!??
今でもあの時の衝撃を鮮明に覚えています。

例えるなら、
アベンジャーズのように各々違う能力を持ったスーパーマン達が集まり、本気で世の中の不をイノベーションで突破しようとしていました。(笑)
 
それを見て「かっこいい!」という気持ちと「自分自身もそういう存在になりたい!!」という憧れの感情が湧いてきました。特に【新しい常識や価値観】を作ろうとしていた点にかっこよさを感じました。当時は「世界を変えたい!」という外向きのベクトルというよりも、ただ自分自身を起業家に昇華させたいと思っていました。

そのような経緯で、起業の中でも特にスタートアップを作ることに興味を持ちました。

今振り返ると、この経験が自分の起業に対する強い動機になっており、
機会をくれた代表の岡本さんをはじめとする㈱スクリエには本当に感謝しております。ありがとうございました!!!!

ここから挑戦した2つの事業とその失敗原因について振り返っていきます!

①大学生がシニアのお手伝いをするサービス

学生がシニアの方達にスマホの使い方や家事代行を行いシニアの孤立化を防ぐというサービスを始めました。
イメージとしては”株式会社MIHARUのもっとメイト”のような事業です。

きっかけ

この事業を始めたきっかけは、以下の2つでした。

  • 祖母が軽い認知症になった。

  • 祖母がよく口癖で「孫と過ごしたら10歳若返るわ!」と言っていた。


また、僕自身おばあちゃん子で、彼女から無償の愛を与えられていました。僕がもっと兵庫県にある実家に帰省していれば、祖母のボケを遅らせることができたのではないか??そう考えて、自分をめっちゃ責めました。

とはいっても兵庫(実家)と三重を往復するのはお金や時間がかかるので現実的ではないです。そこで「遠くの孫よりも近くの血の繋がっていない孫世代」というアイディアに至り、この事業を始めました。

やったこと

1.仮説検証として公民館,デパ地下でシニアの方達に話しかけまくりました。

失敗その1:「仮説検証を疎かにしてしまった」
・実際にお金を払っていないにも関わらず、スマホの使い方を説明したら食いつきがよかったため需要があると勘違いしてしまった。
実際に【身銭を切って購入すること】とヒアリングでの【お金を払うと思います】という2つのファクトの間には想像以上のギャップがあることを理解した。

また、下記を詰めてから、仮説検証をすべきだった。
「状況」という状況で「課題」という課題を持つ「ユーザー」向けの「サービス概要」という「サービス名」。これには、「利点」という利点があります。「競合サービス」とは違い「差別化要素」が備わっている。
参考:https://amzn.asia/d/1RxUp2L

鈴木研究所

2023/01/20追記
仮説検証の前にプロダクトのコアを定めた方がいい。仮説がないアクションは、失敗すらできてない状態だと言える。失敗とは成功の母であり、仮説検証の手段なのだ。ちゃんと失敗をしよう!!
以下のnoteを参考にしたら良い。

プロダクト指標の作り方
事業責任者の後悔と「ノーススターメトリック」

2.次にサービスを広げるためにチラシやポケットティッシュを用いて高級住宅街にポスティングしたり、買い物してるシニアの方々に営業をしました。
チラシとポケットティッシュ合わせて約2000枚くらいを配りました。

孫世代が暮らしをお手伝いするお手伝い
実際のチラシ

しかし、結果は惨敗で1人も顧客を獲得することができませんでした。
その後、1人目の顧客を獲得するにあたって

  • 権威性をつけること

  • 親近感をもってもらうこと

が重要なのではと思い

3.公民館で週1回無料スマホ教室を開催しました。

無料スマホ教室を1か月くらい続けた後、「有償で自宅で家事やスマホレクチャーをさせてください」とアナウンスした結果、、、、
ついに1人の方がお試しプランを申し込んでくれました!!!!!!!

しかし実際に依頼を受けてみると、このサービスの価値を「孫世代とのコミュニケーション」でなく「家事代行」に感じてると分かりました。

ですので、仮説の "シニアの方々は孫世代と関わることで10歳くらい若返ったと感じる"が正しくないと判断し撤退を決めました。

また実際にやってみてスケールするまでの時間軸が長いことが分かり自分の一生をこの事業に賭けれるか?という問いに対してハッキリと「Yes」と言えなかったのも撤退を決めた理由でした。

失敗の原因

まとめると、この事業がうまく行かなかった原因は以下の4つです。

  1. 仮説検証が甘かった

  2. シニアの集客が弱かった
    ベンチマークした企業(Miharu)の施策を分析しなかった

  3. ビジネスモデルの考察が甘かった
    娘や孫がお金を出す可能性を模索しなかった。

  4. 先輩起業家を頼らなかった


②三重県特化の長期インターン求人メディア

親友の@yudai_dolが作ってくれたデモサイト

きっかけ

就活をした際に、都会の優秀な学生のほとんどが長期インターンをやっていたので、三重にも長期インターンの文化を普及させたいと思い始めました。

やったこと

1.学生を集客するために公式LINE "三重大学 裏シラバス" を作成

過去問や先輩インタビューによる楽な授業一覧などを掲載しました。
400名近くの学生が友達追加をしてくれました。

三重大学裏シラバスの公式LINE

ここでの学び
大学生の集客チャネルとして過去問や先輩インタビューは使える。

鈴木総合研究所

2.三重県内の企業に有料職業許可書を所得してもらった

資本金500万以上ないと有料職業許可書の許可が下りないので、県内の企業に協力して頂いた。友達の紹介で社長を紹介してもらいました。

ここでの学び
・人を頼ることの重要性
・成し遂げたい事を公言していると人を紹介してもらえることがある

鈴木総合研究所

3.長期インターンの導入営業

三重大学生から比較的人気がある企業5社に対して営業を行いました。

しかし、1社も契約を決めることができませんでした。

本当に情けなかったです。周りを巻き込んだものの、自分の力不足で事業がうまく行きませんでした。営業方法や課題の優先順位の設定の仕方、意思決定者へのアプローチ方法、大学教員の巻き込み方など挙げればキリがないですが、全ての詰めが甘かったです。

それ以上に情けなかったのは、やり切らなかったことです。
学生側のニーズから県内のキラキラ企業にしか営業しませんでした。

また、長期インターン求人サイトのC0mpusのように、フルリモートの案件を取りに行くこともしませんでした。

本来の目的である「三重県に長期インターン文化を普及させる」とは逸れて
競合(C0mpus)との差別化やユーザー(学生)のニーズに合わせたりとブレた行動をしてしまいました。

そうして、この事業もクロ―ズドすることになりました。

失敗の原因

まとめると、この事業がうまく行かなかった原因は以下の4つです。

  1. 長期インターンの営業の母数が少なすぎた

  2. 学生側の長期インターン文化の醸成のための施策を施さなかった
    起業コンテスト,アイディアソン,ハッカソン,起業家による講演会etc

  3. MVP(ミッション,ビジョン,バリュー)がブレていた

  4. 営業の仮説が甘かった
    企業側の長期インターンの受け入れ態勢が整っていないにも関わらず導入の営業をしてしまった。インターン設計から業務を巻き取るべきだった。

以上です!!


振り返ってみて、改めて周りの人に恵まれているなと思いました。この環境は当たり前じゃないし、切磋琢磨してくれる友達やいつも相談にのってくれる先輩方に改めて感謝です。ありがとうございます!早くこのエコシステムに還元できるよう精進します。

少なくとも3年は自分が発起人となって事業を起こすのをやめようかなと思ってます。まったく起業を諦めたわけではないし、むしろポジティブな充電期間です。世界をより良くするためにもっとハードワークします!

スタートアップで日本の閉塞感を突破する

鈴木大輝



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