「世界ネコ歩きは見るべき」というツイートがバズった話

私はライター兼漫画家兼オタクだ。コロナ以前から自宅仕事である。
私の仕事ぶりについてはOshikuraに掲載されている記事を見てもらうとわかりやすいと思う。

https://www.felissimo.co.jp/oshikra/2213/

ここ数カ月で日常が変わった。大半の人が社会的な不安、仕事の減少、エンタメの自粛などが重なり多少なりとも気落ちしたと思う。私もメンタルが落ちてしまった。

「岩合光昭の世界ネコ歩き」はNHKのネコ番組だ。世界中のネコを映すドキュメンタリー形式。ナレーションや音楽の演出が必要最小限で、いい意味で見ていて感情が揺れ動かない。

また、画像でもよいので自然を見るとメンタル改善に役立つと聞いた。世界ネコ歩きではスイスの美しく雄大な山の中をネコが自由に駆け回ったりする。

そういえば以前テレビで録画したものを見ていたと思い出した。世界ネコ歩きはBSと地上波で視聴できる。
月額を払えばアマゾンのNHKオンデマンドでも視聴できると知り、暇さえあれば仕事用のノートパソコンで世界ネコ歩きを視聴するようになっていた。絵を描くので作業用にもよかった。

そんな中、なにげなく投稿した「世界ネコ歩きは見るべき」というツイートがバズった。

https://twitter.com/kimura1867/status/1275074474975432705

世界ネコ歩きは神
①動物にしゃべらせる演出なし
②世界中のその土地に住むネコちゃんがお目見え
③茶トラも白黒ハチワレも靴下猫も黒猫も見放題
④ネコちゃんを初孫のようにかわいがる岩合さんによる癒し効果
⑤自然きれい
⑥たまにネコちゃんが人間よりいいご飯食べてる
世界ネコ歩きは見るべき

ツイッターを見る人は忙しいので結論を最初と最後に書けと本に書いてあったので実行した。あとは事実の箇条書きだ。1分半くらいで書けた。

記事を書いている2020年6月24日の段階で1.6万リツイートと4万いいねをいただいた。
このツイートでは語りきれなかった具体例と寄せられた共感について共有しておきたいと思う。
①動物にしゃべらせる演出なし

ツイッターには引用リツイートという機能がある。コメントを見ると①に共感する声が多かった。
動物にしゃべらせる演出がないという点で世界ネコ歩きに興味を持ったという人もいた。ネコ好きとしてありがたいなと思う。

動物に声をあてるのは動物が出てくるバラエティ番組でよく見る演出だ。CMありきの地上波テレビ番組とCMなしの衛星放送では演出が違って当然だとは思っている。
私のツイートにそうした番組を批判する意図はない。

ただ、私はネコ歩きが好きだ。

②世界中のその土地に住むネコちゃんがお目見え

土地の料理や風習の紹介があり学びにつながる。

都会のネコはリードをつけて散歩をする一方、昔ながらのいろりでのんびりとくつろぐネコもいる。
首長族と呼ばれる人に飼われているネコの首輪はおしゃれだった。

③茶トラも白黒ハチワレも靴下猫も黒猫も見放題

70話以上あるので基本的にどんな種類のネコも出てくる。
特定の柄のネコが好きならお気に入りの話ができるのではないだろうか。

私は茶トラが好きなのでスイス、ペルー、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの回をおすすめしたい。

④ネコちゃんを初孫のようにかわいがる岩合さんによる癒し効果

これについては実際にかけられる優しい言葉を見てほしい。
ネコの生態についての解説もありためになる。

岩合さんは茶白をカイちゃん、茶トラをキイちゃん、黒ネコをクロちゃんと呼ぶことがある。
下記のフォトエッセイによるとかつての飼いネコの名前だそうだ。
もういないネコへの愛情を感じた。よかったら読んでほしい。

ヤマケイ新書 「いい猫だね」 岩合 光昭 https://www.amazon.co.jp/dp/B01A6KYLJ4/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_VBW8Eb2NWSBMS @amazonJPより

⑤自然きれい

NHKが誇る高画質の自然映像をたっぷり楽しめる。
岩合さんは津軽の冬を伝えるために早朝のネコの吐く白い息を撮った。
そうした細やかな意図のある演出が随所に見えて目が心地よい。

⑥たまにネコちゃんが人間よりいいご飯食べてる

ネコの健康のためにはネコ用フードを与えるのがよいのだろう。けれど、世界では人間の食事そのものか、少し手を加えた食べ物が与えられることがある。
いわゆる「ねこまんま」だ。

ポモドーロ・スパゲッティ、ロールキャベツ、スイスチーズ、焼き魚入りごはん、ネコのためにひき肉とサワークリームを混ぜた特製ママリーガ……。

世界各地で違っていてとてもおいしそうに見える。また、当たり前にねこまんまを与える人とネコとの関係に懐かしさを感じずにはいられない。

■まとめ

実際に共感が集まったのは①に対してが多かった。
嬉しく思ったのは実際に見たことのある人が思い出して優しい気持ちになってくれたように思うコメントが来たことだ。
世界ネコ歩きは2013年から放送している番組なので反響が大きかったのだと思う。
自粛期間中や寝る前に視聴していたという声も届いた。
まだまだ不安の大きいご時世だ。自分の心を労わるためにいろいろな手段をもっていてほしいと思う。
ネコ歩きは癒しとして役立つに違いない。

最後にこれだけ言わせてほしい。

世界ネコ歩きは見るべき。