プロカメラマンの設定を覗き見した

多くても年に二、三回しか神宮球場には行かないのですけど、現在開催されている東京六大学野球の春季(どう見ても"夏季"だけどな)リーグ戦は三日間観戦する事が出来ました(苦行でしか無かったけどな)

神宮へ行くたびに見かけるプロカメラマンさんが近くで撮影していた時に(三塁側最前列のフェンス越しです)何げなくカメラ機材のほうを見たら設定値が視界に入ったので目ざとくチェックしてみたのですが、

ISO250

f2.8(解放値)

SS1250

露出補正0

という設定値でした。※晴天の日でした。

大手メディアのカメラマンさんだと思われるのですが、使っている機材はキヤノンの1DX系(Ⅰ~Ⅲのどれなのかまでは不明)にヨンニッパのⅡ型でした。

ヨンニッパって解放で撮影したらボケが強すぎて被写体の全身にピントが合わない気がするのだけど、実際のところはどうなんでしょう?まぁプロの人がそれで撮ってるわけだしクライアントの求めるものは撮れてるんでしょうね。

ちなみに僕は、

ISO500~800

f.6.3以上

SS1600~2000

露出補正-2

です。機材はキヤノン5DⅣにサンニッパのⅡ型でエクステンダーの1.4Ⅲを噛ませています。

絞る分、露出補正をマイナス値にしてSSを稼いでいます。多少暗くなっても現像で直せますからね。なるべく全身にピントを当てつつ、動作をピタッと止めたい派なのでこうなります。といってもSS1600~2000では動作をピタっと止めるのは難しいんですけどね(SS3200ぐらい出したいけど今の僕の機材ではISO値が高くなりすぎて無理です)

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プロカメラマンの設定って言っても、それをそのまま真似すれば良い訳でも無く、各々が使っている機材によってベストの設定値って異なりますよね。

カメラに関する事の「腕」って結局のところ、「思考力」なんだと思います。

もう西暦2020年なので機材が撮り手の意図を汲み取ってシャッターを押すだけで望みの写真が撮れるようになってほしいものですけどね。

今現在凄腕を誇るカメラマンの人達なんかは、そういう時代が来ると「差別化が図れなくなって面白くなくなる」って思ったりするんでしょうけど、テクノロジーってそういうものだし、自分のアイデンティティが陳腐化しないように手札は常に増やしていくものですよね。

カメラの設定値についての話をしているのに最終的に説教臭くなる文章で終わる辺り、老害丸出しですね。

画像1


画像2

何をどうやっても良い写真が撮れなくなってきたんですけど、やる気って捏造できませんね。奥底から湧き上がるエナジーによって良い作品は生みだされるんだろうな。一度冷めた熱は2度と戻らない。



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