【迫真エッセイ】気持ちよく書いた文章が全く伸びなかった時、何を考えているか。
突然だが、筆は走る。
正確に言うと筆でもないし、ましてや鉛筆でもないし、つまりパソコンのキーボードをカタカタと叩いているだけなのだけれど、「筆が走る」という感覚は不思議なことに、ある。
文章を書く方ならわかってくれると思うけど、
作文のなんてのも立派な自己表現方法なのであって、それはつまりカラオケで歌を歌ったり、人前でダンスを披露して気持ちよくなるのと同義なのである。
つまり私のような作文マンは異常なまでに気持ちよく文章をしたためることが(たまーに)ある。まぁそれはいい。
問題はここからだ。
気持ちよく書いた文章のビューが全く伸びないことがある。
いやむしろその方が多い。
走った筆がそのまま走り抜けて宇宙空間にでも行ってしまい、そのままブラックホールに吸い込まれていく。
そしてそこに残されるのは単なる「無」。
痛恨だ。
決して少なくないこの状況。そんな時 私はこんなことを考えている。
■パターン① 前世を疑う
私は私の前世を疑う。
今でこそ人間なのだがきっと深層心理の深いところ、つまり前世から受け継いだぼんやりとした部分においてはきっと人間と分かり合えない何かがある。
つまり私の前世は虫か何かなのではないか、と。
そういえばたまに網戸にでもくっついて日向ぼっこをしていたいと思うことがある。
やはり前世は虫なのかもしれない。これはしょうがない。
■パターン② 通信不良を疑う
急に現実的になる。
私は先ほど「投稿」ボタンを押したのだが何らかの通信障害で私の書いた文章は世間のスマホには届かなかった可能性がある。
どこか遠く、例えば場末のスナックにでも飛んで行ってしまったかもしれない。
ママが嘘か本当かもわからない50年前のモデル自慢をする場末のスナックに1,000文字からなる私の文章など必要ない。当然見過ごされる。これはしょうがない。
■パターン③ 時代を疑う
フフ、早すぎたか。と思う。
私の走りに走った筆は音速を超え、ついには時代を超えてしまった。つまり価値観の先に言ってしまった可能性がある。
その昔 地動説を唱えた者たちは神の存在を脅かす邪悪として認識され、非道な扱いを受けた。今では惑星は太陽中心が当たり前だが、その意見が時代に対してあまりにも早すぎると風当たりはきつくなるらしい。
私の文章にはビュー数どころかビュービュー向かい風が吹いている。時代が合ってないんじゃしょうがないな。私は独りごちて無事に処刑される。
■知ってる
あの手この手で現実逃避をするものの、結局は素人の文章など趣味の延長かつ自己満足の世界であるということは、自覚してる。
ま、こんなもんだよねー(*´艸`) と。
それでもこのnoteのような表現の場があることはとてもありがたい。これからも恐らく書き続け、そしてたまに筆は走り、そのまま宇宙空間まで走り抜けてブラックホールへと消えていく。
それを繰り返してながらも、少しでも足跡を残せたらなと思う。
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