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【真実】オジサンの肯定方法

先日会社で自分の中にあるアンコンシャスバイアスを可視化してみよう!という研修を受けた。
なんでも出来たてホヤホヤのメソッドらしい。

風土の醸成に一生懸命な弊社らしい取り組み、かつ手付けの速さだなと感心していたけど、なかなかにこれが良くできていたのでちょっと記しておこうと思う。


■そもそも

アンコンシャスバイアスって?
と思っている人も今やほとんどいないのではないかと言うくらいおなじみになった。その意味は直訳の通り「無意識の先入観」

これについては個人的にもなるほどなぁ~と感心した。なぜなら確かにあるから。どんなに意識高いやつでも人間である限り必ずどこかにある。一番わかりやすいのが男と女。
男のくせに、とか 女のくせに、とか思ってしまうアレ。

「男なのにそれしか食べないの?」「女なのに料理できないの?」
究極的には「男のくせにスカート穿くの?」もそれに当たる。

あ、いや、
究極的にとか言ってる時点でこれはもうバイアスだ。


■男女のアンコンシャスバイアス 

試験の結果、自分の場合 男女間のバイアスはほとんど無いと出た。

これには我が家が共働きであることが大きく影響しているように思う。結婚してからずっと、働いて稼ぐことも、家のために家事をすることも、男だから女だからという境目は無く生きてきた。

自分は晩飯も作るし食器も洗うし洗濯もする。その代わり、妻も容赦なく稼ぐ。

夫婦円満の秘訣は(恋人同士と違い)、愛よりも敬意だと思っている。相手をリスペクトし続けることが何よりも大切で、そのためには対等であるのが常識。つまり男だからとか女だからとか言うのは不都合でしかない。

実は子育ての際にそうも言ってられない事態が訪れるのだがここではその件(くだり)は割愛するとして・・・つまり自分の中に男女間のアンコンシャスバイアスはほぼ無かった。

しかし、


■年齢のアンコンシャスバイアス

年齢のバイアスについては、高齢否定の傾向がやや強いと出た。思い当たる節は・・・ある。

自分自身だ。

歳を重ねることにネガティブな感情を持っている。ダサいとか、鬱陶しいとか、そんな感情。
「もうおっさんなんだから。」「だからジジイはダメなんだよ。」かつて自分が年上に対して思っていた、それだ。

今となっては自分に向けられているのではないかと心配になる。心配になるから受け入れられない。受け入れられないから、オレはまだまだ若い!そう思う。しかし実際のところそう思えば思うほどおっさん臭くなる。

その陰鬱とした感情が、見事に結果のグラフに現れていた。


■時代遅れのロックンロールバンド

そんな時だった。
62歳の桑田佳祐が同級生の佐野元春らと組んだという”時代遅れのRock’n’Roll Band”が芸能ニュースを賑わせていた。

桑田佳祐といえば自分から見てもオジサンだ。なのに・・・超楽しそう!


そうか。
バイアスというのは誰かと比較するから生まれる
。そして何かと比較するから不幸になる。

比較というのは物事をわかりやすく測るために有効な手段だけど、それは例えばモノの大きさを知らせるためにその隣にコインを置くような時にするものなのであって、年齢や性別を無下に測るものではない。

つまり、自分が良ければそれが最も良いに決まっている。
年齢とは時間の経過に過ぎない。事実は一つ。自分が今、楽しいかどうかなのだ!


こうして僕は、先日脱毛を始めた。オジサンなのに。いや、オジサンだからこそ。いやそんなことは関係ない。

自分が良いと思ったからやってみた。それが一番良いに決まっている。


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