【エッセイ】美容師さんのnoteがきっかけ。思いきってショートカットにした話

女同士で話していると、それぞれの「髪質」についての話しになることがある。

「縮毛矯正しないと、梅雨時は、大変」とか「ボリュームがでなくてペタンコになっちゃう」など悩みは人それぞれ。
何かしら悩みを抱えている人が多いように見えるし、自分の髪質が好きという人にはなかなか出会ったことがない。

私も自分の髪質があまり好きではなかった。
固くて、直毛で、重い。さらに遺伝なのか、小学生の頃から黒髪の中に白髪があった。

自分とは正反対の、軽やかで柔らかい髪型に憧れていた。一時は、デジタルパーマとカラーを頻繁に繰り返していたこともある。

お金をかけたわりには、すぐにとれるし、髪は痛む。
「ロングは合わないのかな」とあきらめ、それからは肩くらいの長さにしていたが、何だかモヤモヤする。


そんな私だったが、ここ最近ショートカットにはまってしまった。
きっかけは、このnote記事だった。

https://note.com/kosuke_t/n/n35c11d282e9a?magazine_key=m0291d5cb6352

美容院のオーナーの方が書かれていて、モデル写真を見て直感的に惹かれたのだ。
残念ながら東京のお店は遠いので、行きつけの美容院で「こんな風にしたいんです❗」と写真を見せた。

それは、今までになかったことだった。いつも美容師さんにおまかせしていた。
いつもお願いしている美容師さんにも「すずきさんの髪質は、ショートがいいと思います」と背中を押された。

思いきって「ハンサムショート」にしてみたところ、自分の髪にフィットする。扱いやすいし、違和感がない。初めての感覚だった。
「自分の持つ髪質に合う髪型こそがベストなんだ」と思った。

顔周りがスッキリすると、耳元のオシャレが楽しくなった。髪型で変えられない分、気分によってイヤリングを変えるようになるという変化もあった。

長い迷走の末、ようやく合う髪型に出会えた気がしている。
気がつくと、嫌だと思っていた自分の髪が好きになってきた今日この頃だ。

勇気を出して髪型を変えたおかげで、新しい世界が見えた。
「何かを変えたい」と思ったら、直感にしたがって髪を切るのも一つの方法かも。
なんて、思う。

きっかけをくれた、作者の竹澤さんには感謝の気持ちでいっぱいである。