【エッセイ】会えるうちに会っておく!
ある朝、何気なく地元紙を見ていたら、お悔やみ欄に知っている名前を見かけた。3年前までいた職場でお世話になった人と同じ名前。同姓同名かと思ったが、書かれた住所を見たら本人だった。
初めは訃報が信じられなかった。
いつも楽しそうに話す姿、仕事に熱心に取り組む姿しか思い浮かばなかったから。
その人はまだ、60代だと思う。最後に会議で会った時も元気な姿を見せていた。
確か第2の職場を退職して間もないはず…
だけど思い返せば、最後に会ったのは3年前だ。その後、私も違う地域に転勤したので、会うことはなかった。コロナもあったし。
年齢的なものもあるかもしれないが…
今日会った人と、次に会えることはかけがえのないことなのだと思わせられた。「またいつでも会える」と思っていても、叶わないこともあるのだと実感した。
今の状況で難しい面はあるけれど、「会えるうちに会っておこう」「人との出会いを大切にしよう」と思った。