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【エッセイ】朝ドラで流れる、思い出の曲

出勤前にNHKの朝ドラを見ることが習慣になっている。
現在放送中の『カムカムエブリバディ』も続きが気になって仕方ないほどのハマりようだ。とりわけ「るい編」になってからは、オダギリジョー演じる「ジョー」を見るのが毎朝の楽しみである。

ストーリーや、豪華俳優陣の他、個人的に楽しみなのが劇中に流れるジャズ。
中でも物語の「核」である『On The Sunny Side Of The Street』は、私自身の思い出の曲でもある。

私は子どもの頃から大学卒業までの間、ヤマハでエレクトーン(電子オルガン)を習っていた。
エレクトーンで初めて演奏したジャズの曲が『On The Sunny Side Of TheStreet』だった。

エレクトーンは、様々なジャンルの曲を演奏できるが、ジャズは一大勢力で、曲集も多い。

私は、高校生の頃までジャズに触れる機会もなかったし、弾きたいと思うこともなかった。ただ大人の世界だなと思ったくらい。

だが、大学入学と同時に師事した先生の影響で、ジャズに惹かれるようになった。
その先生は、ジャズが大好きな人。月1回、著名なオルガニストのレッスンを受けるために、仙台から東京へと通っていたくらいだった。

彼女に勧められ、ジャズを練習するようになり、聴くようになった。
聴いていると、独特のリズムのノリが心地よく感じられた。そして、たくさんのジャズ曲を弾けるようになりたくて練習に精を出すようになった。
練習嫌いで、基礎ができていない私は、一曲仕上げるのに時間がかかった。それでも練習するのが楽しかった。

On The Sunny Side Of TheSreet』は、ジャズと出会うきっかけとなった思い出の曲だ。

オダギリジョーが、トランペットで吹くのを聴いていると、まっすぐな気持ちで楽器に向かっていたことを思い出す。

明日からまた、『カムカム~』がある。先週からの続きはどうなるのか?!
るいには幸せになってほしいなと思う。